【ルーツ旅🌺寺社と神話を訪ねる⑤】白蛇が住む樹の下で、私が見たもの
というわけで、ある春の朝。
私は、奈良の大神神社の二の鳥居の前にいました。
それでは、さっそく参道を歩いて行きましょう😃
▼まずは祓戸神社へ
参道は、うっそうとした森に囲まれています。空気がひんやりとして気持ちいい✨
しらばらく歩くと、左手に祓戸神社がありました。心身を祓い清めてくださる祓戸の四神が祀られているそうなので、まずはここでお参りしましょう。
すぐ近くには、大きな2つの岩・「夫婦岩」がまつられています。前回お話した大物主神と人間の女性の恋物語に関連して、縁結び・夫婦円満のご利益があるそうです。
※夫婦岩の写真はこちら。
参道の突き当りにある階段を見上げると、大注連縄が見えました。少し変わった形ですが、どんな意味があるのかな?😮
▼手水舎には蛇の像が
しめ縄をくぐると、すぐ目の前に拝殿がありました。とても落ち着いた、厳かな雰囲気が漂っています。
大神神社には本殿がありませんが、拝殿に向かって拝むことで、この後ろにあるご神体の三輪山にお参りすることになるようです。
そうそう、その前に手を清めないと💦
こちらの手水舎は、大物主神の化身である蛇の口から水が出るようになっています。写真をみると、結構リアルな感じ🐍
蛇がとぐろをまいているのは、酒樽の上。実は、大神神社は清酒発祥の地と言われていて、大物主神は酒造りの神様でもあるんですね。
ご神体である三輪山は古来、「三諸山」と呼ばれていて、「みむろ」は「酒のもと」という意味なんだそうです。
▼五体投地している人がいた
私は拝殿の前に立ち、お賽銭を入れて手を合わせました。
余談ですが、ちょうど1年後に私が再び大神神社を参拝したとき、賽銭箱の前に身を投げ出してお祈りをしている30,40代の男性がいました。両手・両膝・額を地面に投げ伏して、いわゆる五体投地している人を見たのは初めてだったので、びっくり。
私が30分ほどたってから戻ってきた時も、まだ同じ姿勢を続けていたので、一体彼が何を祈っているのか、ここの神様はよほど霊験あらたかなのかとか、色々考えてしまいました。
▼白蛇が住むという大杉
お祈りをすませてから、私は拝殿の右側にある一本杉に向かいました。
この大木は、樹齢500年ともいわれる「巳の神杉」。大物主神の化身である白蛇が住むと言われているそうです。
私は、バッグから生卵と日本酒を取り出して、ご神木の前の台に置きました。
「巳さんは生卵とお酒が好きだから、あらかじめ買っていくといいよ」と、事前に田村さんに聞いていたのです。
日本酒の銘柄は、ホテルの売店で買った「八咫烏」。古事記によると、八咫烏は神武天皇が東征の際、道に迷って困っていたときに天照大神から遣わされたカラス(導きの神様)です。
▼私が目にした意外なものとは
私はお祈りをすませてから、大杉のまわりをぐるりと見てまわりました。どこかに白蛇がひそんでいるんじゃないかと思ったのです。
あっ、木の根元に穴があいている。
もしかしてこの中に……?
そう思い、真っ暗な穴の中に目を凝らしますが、何も見えません。
うーん、やっぱりただの言い伝えにすぎないのか……。
ちょっと残念な気もしつつ、あきらめて別の場所へ行こうとしたとき、ふと、ご神木の前に立っている灯篭に目がとまりました。
あれ、この灯篭?
よく見ると、「筒井」の名前が書いてある……!
大物主神の化身である白蛇が住むと言われる、「巳の神杉」。その前に立つ2本の灯篭のうち、1本が筒井氏の寄進によるものだったとは。
こんな一等地に立つからには、単に寄進の額が大きいだけではなく、なにか神社と特別な関係があるからでは……?
私はそのとき、2か月前のオフ会で、同族会に所属する筒井X氏が言っていたことを思い出しました。
やはり、筒井氏のルーツは大神氏なんだ。
私は、ワクワクする気持ちを抑えられませんでした。
(続く)
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