「日本人のための第一次世界大戦史」の感想①「ツキュディデスの罠」

まずは本編の引用から
p21〜22
「台頭する国家は自国の権利を強く意識し、より大きな影響力(利益)と敬意(名誉)を求めるようになる。
チャレンジャーに直面した既存の大国は状況を恐れ、不安になり、守りを固める」

これはグレアム・アリソン、ハーバード大学(政治学)教授が提示する仮説、「ツキュディデスの罠」の説明です。
(日本人のための第一次世界大戦史 より引用)


事例としては中国が挙げられていたけれど、これは少し前に日本人が韓国に抱いてた感情に近いのかなとも思った。

韓国発の流行やエンタメが大量に日本に流れてくるのは、個人的にはもう慣れっこになった(BTS大好きだし)。
町山さんの解説などで韓国がエンタメに力を入れていたことも知ってるし、すごい努力の国だなとも個人的には思っている。

だけど日本の方が大国と思っていた人たちが未だに拒否反応を示しているのはこういう仮説から来ているのかなって考えた。

あと自分はいつも最下位と思っているからあまり思い浮かばないけど、国家だけじゃなくて個人にも当てはまりそう。
出る杭は打たれるってやつかな。

自分の地位を脅かす若手が来たら確かに怖いかも。脅かされる方は絶対恐怖とは認めたがらないだろうけど。

今は才能のある人を叩く方がみみっちいと思われがちな気もする。杭を打つ方が叩かれる。
確かに悪質なのはダメだけれど、脅えるのは人間の習性だろうし、才能ある人を守るには彼らの側につくんじゃなくて、彼らを潰そうとする側に寄り添った方がいいんじゃないかな。

本のタイトルとは関係ない話になったけど、色々考えさせられた一節でした。

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