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「プロスポーツチームの発信力を最大限に生かし、幅広い層に向けてSDGsの想いを伝える」|モンテディオ山形SDGsコーナー体験記

10月23日、徳島ヴォルティス戦。冬を感じさせる寒さで、途中、雨にも見舞われましたが、ホームゲーム最終戦ということもあり、熱いサポーターたちがスタジアムに集まりました。

高校生が自分たちで考え企画したSDGsを考えるブース

自転車の充電器を使い山形工業高等学校の生徒らが開発した機械で行う「発電体験」や、山形東高等学校の生徒らによる天童市のハッカを広める「山形ハッカプロジェクト」のブースが設けられました。

発電体験は、昨シーズンからSDGsブースに何度か登場しています。山形大学と共同開発した発電機で、昨シーズンは自動車で使うオルタネーターを使っていましたが、「発電があまりできず参加者に達成感を感じていただけなかった」との反省から、今シーズンは自転車のライトで使われるハブダイナモを採用し改良を施したそう。大人はサドルにまたがって自転車を走らせる要領で、子どもたちはペダルを持って回すなどして、発電をしてもらいました。私も実際に20秒ほど自転車をこぎましたが、「ラジオが流れるほどの電力量」しか発電できず……。電気をつくる大変さ、エネルギーの大切さを実感できました。

「山形ハッカプロジェクト」では、天童市高擶の「高擶ハッカ」の紹介をかねて、匂い袋制作のワークショップを開催しました。以前も、同プロジェクトを紹介していたこともあり、高擶ハッカを知っている人も多く、高校生の熱心な説明に耳を傾けていました。地元の良さを再認識する機会になったのではないかと思います。

この2年間、山形大学や惺山高等学校など、学生・生徒らによるコーナーを数多く実施してきました。学生・生徒も、ワークショップに集まる子どもたちも、サポーターの大人も、年齢に関係なくSDGsを通して一緒に楽しんでいる姿がよく見られました。世代を超えて交流することも、持続可能な社会に向けた大切な一歩なのかもしれません。

近年話題のスポーツが初登場。新たな楽しみを知る大切さ

ユニバーサルスポーツ体験コーナーでは、「スパイクボール」が初登場。地面に設置したフラフープサイズのネットにボールを打ち合うスポーツです。2022年9月には、初めて世界大会が開催されました。専用のネットとボールがあれば、場所を選ばずにできるため、レジャースポーツとしても広がっています。初体験の方が多いようでしたが、シンプルなスポーツですので家族や友人同士ですぐに盛り上がっていました。また、今回はこれまでコーナーに何度も登場しているサッカーとビリヤードを融合した「スヌークボール」も紹介しました。
同コーナーも2年が経ち、はじめは名前も知られていなかったスポーツも、最近では参加者がルールを覚えていて、自由に楽しまれている様子も見られました。なかには、スポーツで使用する道具を購入したという人も。普段は、接する機会のないスポーツと触れ、新たな楽しみを見つけることで、日常生活の活力につながったのではないでしょうか。

持続可能な未来にむかって、たくさんの方のココロにSDGsを届けてゆく

SDGsコーナーでは、これまでに75社/団体のみなさまと一緒にさまざまなSDGs活動を発信してきました。ご協力いただいたみなさまからは、「普段、イベントなどで啓発活動を行ってもそもそも関心がある方が集まることが多いですが、モンテディオ山形では事前の関心の有無に限らず、まずは立ち寄ってくれるので、これまでとは違う層にもアプローチできています」と感想をいただくことが非常に多かったです。実際、コーナーを訪れた方からも「こんな活動をしている団体があることを知らなかった」という声もあり、新たな情報を仕入れる場所になっていると感じます。

スタート当初に比べ、「SDGs」という言葉自体が、世の中に広く浸透しました。モンテディオ山形のスタジアムから、たくさんの方に届いた「SDGs」のタネが、これから花を咲かせていけばうれしいです。

2022モンテディオ山形SDGsコーナー体験記 vol.22
2022/10/23(Sun)
第42節
vs 徳島ヴォルティス

ライター
松田 陽

●SDGsパートナー

株式会社チェンジ・ザ・ワールド
THINET
イーレックス株式会社
株式会社ミズサワセミコンダクタ
山形朝日株式会社
株式会社京都スペーサー
株式会社ソフィア
株式会社スマートチェックアウト
株式会社ライフエッグ
株式会社メイコー
日本電子株式会社
渋谷建設株式会社
カイクラ
株式会社日本エコライフ
株式会社庄内クリエート工業

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