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共感力以上に大切かもしれないもの

共感力はあったほうがいい。
共感できる人の存在は、自分はひとりじゃないという安心感が生まれる。
当事者にしかわからないこと、当事者になって初めてわかることは多い。
だから共感してくれる人の存在はありがたい。だた、当事者同士でも意見が分かれることがある。当事者とそうでない者の間は、最初から見えない線で分断されている。この場合、共感力は機能しなくなる。

その共感力人間関係に必要なスキルといわれている。

共感とは、他人の考え・主張に、全くそうだと感ずること。その気持ち。
同感。

英語で言えばシンパシー。
誰かの考えに共感するには、同じような体験がないとできないのだろうか?

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カナダ・モントリオールの短大で受けた授業でのこと。
これからの時代はシンパシー(sympathy)ではなくエンパシー(empathy)が大切になるといわれた。

日本語の辞書では、シンパシー、エンパシーのどちらも感情移入、共感、
共鳴などほぼ同じ意味に訳されている。

一方、英語の辞書では
シンパシー:誰かのために同情などを感じること
エンパシー:他人の感情や体験を理解する能力
と解説されている。

授業で聞いたエンパシーの解釈は英語の辞書に近かった。
『相手の視点に立ち、その考えや思いを理解する能力』

シンパシー(共感)とは違ってエンパシーは相手と同じ経験のあるなしは
関係しない。その代わり、相手目線で考える想像力が必要になってくる。
想像力と理解力を駆使して相手の気持ちを察する能力といえる。

注意しなければならないのは、相手の声にきちんと耳を傾けないと先入観を持つことになってしまう。それでは本末転倒だ。
エンパシー(相手の視点で考える力)はシンパシー(共感力)以上に難しいかもしれない。

***

共感力はこれからも人間関係に必要な能力であることに変わりはない。
ただ、共感力に頼りすぎると、当事者と当事者でない者の間にある溝は
いつまでたっても埋まらない。

相手側に立って考えてみる。
想像してみる。
相手の気持ちを自分なりに理解してみる。

言葉にすれば、全く新しいものではないことがわかる。
エンパシーは相手の気持ちにできるだけ寄り添って理解しようとする力。
共感力を発揮するだけでは足りないものを補うことができる。
相手との間にある境界線を消してくれるかもしれない。
これが本当の意味での思いやりではないだろうか。

※今回の話はエンパシーであってエンパスではありません



大好きなお二人の投稿から、エンパシーについて書いてみたくなりました。

くまさんもおっしゃるとおり想像力が必要だと思います。

おだんごさんまあるいめがねとぎざぎざめがねのお話は、私が思うエンパシーが書かれていると思いました。


今からの時代は共感力だけではなく、想像力+理解力の総合力が重要になってくると感じます。
今回の私の投稿でこんな考え方もあるのだとご理解いただければ幸いです。



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