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「全国最中図鑑」70 ひらつか囲碁最中(神奈川県平塚市)

「ひらつか囲碁最中」は、平塚の鷺月堂の酒まんじゅうが好物だった囲碁棋士・木谷實九段との縁から生まれたもなかで、「湘南ひらつか囲碁まつり」の実施に合わせて作られた。
木谷實は明治42年、神戸の生まれ。幼い時から碁や将棋に親しみ、囲碁棋士の道を歩んだ。15才で初段になり、若くして天才と呼ばれた。昭和12年に平塚に移り住み、自宅を囲碁道場にして多くの棋士を育成。木谷道場からは数多くの大棋士が輩出し、昭和後半のタイトルをほぼ独占するほどだった。
「湘南ひらつか囲碁まつり」は、平塚駅前商店街で行われる囲碁のイベントで、1996年から木谷門下を中心とした棋士らによって毎年開催されている。
もなかは碁石をかたどった白と黒の丸い一口サイズで、白には北海道産の白インゲン豆のあん、黒には同じく北海道産の高級小豆を使用している。甘すぎずあっさりとした優しい味で、幾つでも食べられる。

鷺月堂ろげつどう
平塚市紅谷町1-11


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日本を代表する和菓子の一つである「最中」。香ばしいパリパリの皮とともに餡を頬張れば、口の中にふわっと広がる品のよい甘さ。なんとも幸せな気分になるお菓子です。編集スタッフが取材の途中で出会った最中のなかで、ユニークで忘れることのできないご当地最中を紹介していきます。


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