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323【新しいことに挑戦する】

今日は絵本を紹介します。

「かべのむこうになにがある?」ブリッタ・テッケントラップ

 大きな赤いかべがありました。いつからなのか、どうしてなのかだれもしりません。ねずみはかべのむこうが知りたくて鳥にたずねると・・・。

 この絵本を子どもたちに読み聞かせしたとき、「はじめから壁なんてなかったんだね」と誰かが言っていました。何か新しいことに挑戦するとき、それが出来るかどうか、不安になることってありませんか。「なんとなく嫌だな」「知ってる友達がいない」「先生が怖そうだな」それは、子どもたちだけじゃなく、大人も一緒です。「失敗するかも」「うまくできるかな」大人の場合は、この挑戦が仕事になることが多いので、失敗すると家族を養うことができないとか、生活できないことにつながるので、一歩を踏み出すことに大きな勇気が必要になってきます。

 今日、いくつか紹介する絵本を通して、絵本の登場人物があなたに語り掛けて来るものを感じてほしいなと思います。


「ニコとねずみのすてきなせかい」マンフレートマイ

 「ちょ、ちょっとまって!ぼくをたべなければ、きっといいことがありますよ。」」ねこにおいつめられたねずみは、たすけてもらうかわりにすてきなせかいをみせるとやくそくしますが・・・?

 絵の美しさにも魅了されますよ。自分とニコを重ねて、、、読み進めてほしいです。


「ねずみのシーモア」福田利之

 シーモアは喫茶店に住んでいる小さなねずみの男の子。うまれてこのかた、お店の外に出たことがありません。ある日の夜、いつものように店主が残してくれたチーズケーキを食べようとすると、1冊の黄色い本が落ちてきました。ページの間から現れたのは、紙のようにペラペラのねずみ!そのエニモは「本の中」にシーモアを誘います。思い切って飛び込むと・・・そこには、まだ見たことのないいろいろな世界が広がっていたのでした。旅から戻ったシーモアが気づいたことは・・・?

 人形劇から生まれた絵本。福田さんのイラストへのこだわりが凄く、目に見えない想いがイメージとなって伝わってきます。


「ガラスのなかのくじら」トロイ・ハウエル&リチャード・ジョーンズ

 クジラのウエンズデーは水槽育ち。ガラス越しに世界を眺めて暮らしています。何不自由なく、ひとりのんびり、変わらぬ毎日をおくっていましたが、ある日、遠くにふしぎと心惹かれるものがあることにウェンズデーは気づきます。そして、ついに青い瞳の女の子がやってきて・・・・・・。 密かな秀逸作品です。泣けます。

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