幸彦

宇宙兄弟に憧れるムッタならぬムック。ガチャピンの親友です。 ストレスやプレッシャーによ…

幸彦

宇宙兄弟に憧れるムッタならぬムック。ガチャピンの親友です。 ストレスやプレッシャーにより、身体が萎縮してしまう。 そんな経験をした子どもたちを、人間らしい心へ導く鍛え方と溶かし方、 そして、安心感を持ちながら何度でも挑戦できる社会づくりをしています。

最近の記事

323【新しいことに挑戦する】

今日は絵本を紹介します。 「かべのむこうになにがある?」ブリッタ・テッケントラップ  大きな赤いかべがありました。いつからなのか、どうしてなのかだれもしりません。ねずみはかべのむこうが知りたくて鳥にたずねると・・・。  この絵本を子どもたちに読み聞かせしたとき、「はじめから壁なんてなかったんだね」と誰かが言っていました。何か新しいことに挑戦するとき、それが出来るかどうか、不安になることってありませんか。「なんとなく嫌だな」「知ってる友達がいない」「先生が怖そうだな」それ

    • 322【4月18日は発明の日】

       明治18年(1885年)4月18日に、初代特許庁長官を務めた高橋是清らが現在の特許法の前身である「専売特許条例」を公布し、日本の特許制度が始まりました。これを記念し、昭和29年(1954年)1月28日に、通商産業省(現在の経済産業省)は、特許制度をはじめとする産業財産権制度の普及・啓発を図ることを目的として、毎年4月18日を「発明の日」とすることを決定しました。 4月18日は、発明の日です。 「人類よ、宇宙人になれ」という立花隆の説明文があります。以前、小学校6年生の教

      • 321【金子みすゞ】

        3月10日は詩人金子みすゞさんお命日です。教科書に載っている「私と小鳥と鈴と」を書いた人です。小さい頃からあまり恵まれた環境とは言えず、26歳という若さで毒を飲み、亡くなってしまいます。いまで言うDV。離婚を願い出た時、娘さんがいて親権の交渉で夫と揉めたことが大きな理由と言われています。無念であったと思いますが、命をかけた訴えのおかげで、娘さんの親権はみすゞの母へ引き継がれることとなりました。  10代半ばから詩をつくりはじめ、512篇余りの作品を遺してきたみすゞ。今年、死

        • 320【ひとりぼっちのススメ】

          子どもが休み時間にひとりで遊んでいると、ちょっと心配になります。「友達からいじめられているのではないか?」「人とうまくやれないのではないか?」など心配してしまうのが大人でしょう。みんなが一緒に遊んでいる状態がいいように思ってしまいますが、実際に子どもたちに聞いてみるとそういうわけでもないようです。  「みんなで遊ぶと疲れる」「苦手な子がいて、いつも喧嘩になるから」「ひとりが好き」「絵をかきたい」「本を読みたい」など、ひとりひとりが人間関係や自分の意思を考えながら過ごしている

        323【新しいことに挑戦する】

          319【暦を楽しむ】

          2024年3月20日は春分の日。日本人は、二十四節気として、立春から大寒まで、季節を感じ、和歌を詠んできました。この風習を風化させてはもったいない。二十四節気とともに、それに関連した私の好きな和歌を紹介します。 立春(2/4頃)「袖ひぢてむすびし水のこほれるを春立つけふの風やとくらむ」紀貫之 雨水(2/19頃)「今行きて聞くものにもが明日香川春雨降りてたぎつ瀬の音を」作者未詳 啓蟄(3/6頃)「我が畳三重の河原の礒の裏にかくしもがもと鳴くかはづかも」伊保麻呂 春分(3/21

          319【暦を楽しむ】

          318【ホワイトデー】

          3月14日はホワイトデー。バレンタインデーにチョコレートをもらった男性がそのお返しとしてクッキーなどを女性に贈る日とされています。ホワイトデーの習慣は日本で生まれたもので、世界ではあまりないそうです。子どもたちの中には、2月14日のバレンタインデーのとき、「お返しは3倍返しなんだって」と茶化していましたが、女性がお返しとして希望する金額は、500円未満が多いそうです。同程度の金額でいいというのが本音らしいですが、お返しにがっかりしたと答える女性が多いのも、なんともかなしいです

          318【ホワイトデー】

          317【子どもの筋肉トレーニングは必要か?】

          子どもの中には、情報がネットで容易に手に入ることから、プロスポーツ選手が紹介している筋肉トレーニングをして体を作ろうとすることが多いようです。正しい練習法なら技能は向上しますし、体の成長にも良い影響はあると思いますが、間違った練習法の場合、ケガや子どもの成長を阻害する可能性もあります。  先日、子どもからこんな質問をされました。 「筋肉を付けると、身長が伸びないと聞きました。本当ですか?」 筋肉を付けると、骨を抑えつけるため、骨の成長を妨げるという理由でした。私も小学生

          317【子どもの筋肉トレーニングは必要か?】

          316【コロナウイルスには石けんや洗剤はなぜ有効なのか?】

          ウィルスに負けないように、手洗いとアルコール消毒が推奨されています。アルコール消毒については、手がカサカサになることもあり、子どもたちも大人も神経質なほどに行います。しかし、手洗い・うがいについては、さっさと済ませてしまっている方が多いようです。実際に、どのような効果があるのかを知ることで、意識も変わってきますし、正しい手洗いを行うことは、感染症の予防にもつながります。  まず、手洗いについて。洗うことでウィルスが流されているわけではありません。コロナウィルスも、インフルエ

          316【コロナウイルスには石けんや洗剤はなぜ有効なのか?】

          315【ことばの力はこころの力】

          冬休み明けから、谷川俊太郎さんの「こころ」の詩集を中心に、毎日ひとつの詩で、こどもたちが心を考えるきっかけにしたいと思っていましたが、中途半端になってしました。改めて、私が準備していた詩を読み返すと、谷川さんは繊細な心を持っているのだなと思います。「トロムソコラージュ」、和田誠さんとの絵本、どれもポツンって、響きます。心の詩を二つ紹介します。 「こころの色」(2005年) 私がなにを思ってきたか それがいまの私をつくっている あなたがなにを考えてきたか それがいまのあな

          315【ことばの力はこころの力】

          314【あやかし・ごまかし・まやかし】

          今日はコワい話を紹介します。私が勤めていた学校でのことです。 「22:40・・・」 久しぶりに仕事に没頭中。忘れてた・・・魔の時間帯・・・ 職員室には私が一人だけ。なのに廊下から足音が1分間くらい聞こえてきたんですけど、確認した方がいいですか?(笑)おっかないので、帰宅したいけれど、もう慣れっこなんですけどね。いつもこの時間に来るの。(笑) 気付いたのは、学級の時計が「22:40」で、止まったとき。はじめは電池切れだと思っていた。電池を交換したのに、次の日も「22:4

          314【あやかし・ごまかし・まやかし】

          313【自分の人生の主役は自分である】

          三寒四温の言葉通りに、日に日に日差しの温かさが増し、着実に春の息吹を感じる季節を迎えました。「人間が動き出しけり春の風」正岡子規が詠んだ句です。 いよいよ行動の春、あらゆる生命が躍動する春の到来です。 四月から新しい生活を踏み出す卒業生に次の言葉を送ります。それは、 「自分の人生の主役は自分である。」 自分自身を生き抜くことの大切さについてです。やってもやってもなかなか道が拓かない。結果が出ないと思うような瀬戸際の時は、誰にでもあります。自分と比べて他人の方がよく見え

          313【自分の人生の主役は自分である】

          312【学校の勉強は、大人になったら何の役に立つの?】

          算数の文章問題をしていると、どうしても分からないと困っていた子が、こんなことを言っていました。 「どうせ、大人になったら、こんなこと、もうやらないんでしょ。出来なくたって・・・」 やりたくないんだろうなあと、そんな想いが伝わってきます。小学校の文章問題は、何を言っているのかよくわかりづらいものが多く、大人でも困惑してしまいます。小学生のとき、「どうして?」という経験は、私もありますので、よくわかります。大人になっても役に立つ、使う学習って、どんなものなのでしょうか。 よ

          312【学校の勉強は、大人になったら何の役に立つの?】

          311【門出にぴったりソング紹介します】

          私は、職場では中堅、人生では不惑の年齢になりますが、いまだに結婚しておらず、まだまだひよっこだなと思っています。人が大人になるときって、どんな時なのでしょうか。大人として認められる式典、成人式から考えてみたいと思います。 成人式は、1948年に公布・施行された祝日法により、「おとなになったことを自覚し、みずから生きぬこうとする青年を祝いはげます」の趣旨のもと、翌年から1月15日を成人の日として制定されたことに始まります。世界の部族では、素手でサメやライオンを倒すなど過酷な成

          311【門出にぴったりソング紹介します】

          310【君の読む本を言いたまえ】

          「君の読む本を言いたまえ。君の人柄を言おう。」(ピエール・ド・ラ・ゴルス) 私は小さい頃、本当に読書が嫌いでしたが、一年間、定職がなく、その日その日の仕事を探しながら、肉体労働をしていたとき、教育の本から離れて、小説や自己啓発の本をたくさん読みました。小中学校のころ、宗教や宇宙の本を読み、高校のころはギリシャ神話を読み漁り、大学では専門書ばかり。自分の興味ばかりに夢中だったのが、幅広いジャンルの本を読む機会を得て、社会のことや人の心など、知識として随分知ることができたと思っ

          310【君の読む本を言いたまえ】

          309【心は鍛えるものではなく、整えるもの】

          サッカー日本代表の長谷部誠さんが著書『心を整える』の中で言っていること。 「日々の生活から、心に有害なことをしないようにする、少しでも乱れたら、自分で整える」 心に有害なことは、 ・過度な自意識 ・マイナス発言 ・恨み貯金 もしこうなってしまったら、 ・心を沈める時間をつくる。 ・整理整頓をする。 ・好きなものに心を委ねる。 そして意識的に心を整えるそうです。 この考え方は本当にそうだなぁと感じます。でも周りに心を乱す人がいたら、うまく整えることはできるだろうか。自分

          309【心は鍛えるものではなく、整えるもの】

          308【マジックナンバー】

          マジックナンバーという言葉があります。アメリカの心理学者ジョージ・ミラーは、人間の短期記憶容量には、7項目が有効だと提唱しました。短期記憶とは、人が瞬間的に覚えておける記憶のことで、15~30秒程度の短い時間だけ保持される記憶です。電話番号や〒など、記憶しやすいように、4や7、11の数字で表されています。 数字には意味がある。改めて、数字について考えてみます。 「1」 ナンバー1、M-1グランプリ、1個買うと1個もらえる、人は第一印象で決まる、一言で言えば、、、など、何か

          308【マジックナンバー】