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027【第一印象】

アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した「メラビアンの法則」というものがある。矛盾したメッセージが発せられたときに、人がそれをどのように受け止めるのかということを、実験を用いてまとめたものだ。
話している内容、顔の表情やトーンに矛盾するやり取りがあった場合に、どの情報をもっとも参考にしたかを計測した。たとえば、好意的な内容を口では言っているのに、顔の表情は嫌悪の表情を浮かべているというようなやりとりだ。
その結果、言語情報が7%、話し方などの聴覚情報が38%、見た目や表情などの視覚情報が55%となり、非言語コミュニケーションが大事であると結論づけたものだ。
初対面における第一印象は、特にその後の人間関係を左右する。身振りや見た目、雰囲気作りまで含めた非言語のコミュニケーションが大事であることは言わずもがなである。

こんな言葉がある。
初対面でも見知らぬ人でも、話す時にいつでも笑顔の人は利用されやすい。
誰が相手でも、ポーカーフェイス、殆ど笑わないという人は利用されない。
いい加減な人は、言い訳しかしない。
中途半端な人は、愚痴が多い。
一生懸命な人は、知恵がでる。
嘘つきな人は、ボロがでる。

理由もなく会えるのが友達。
理由がないと会わないのが知り合い。
理由を作ってでも会いたくなるのが好きな人。

大事なのは、何かをじっくり見ること。待つこと。じっくりと言っても長い時間見るのではなく、1日に2度、3度見る。「さっきと何が違うかなぁ」と必ず考える。たとえば、色、日の当たり方、動き方、探す。意外と結構、違いは見つかる。違和感とも言える。止まっているようなものの変化に敏感でなくては、人の心の変化に気づくはずもない。

4月は、まだ会ったこともない出逢いの季節。相手のことを深く理解し、出会ったその日に、心の扉を開くには、「どうやって開く?」でもこれが出来たら、もう一年の半分以上の仕事をしたようなものだ。

最初から、笑顔を見せていいのかな?
愚痴しか言わない人かな?
毎日会いたい!!と思わせられるかな?

経営の第一歩は、ここからはじまる。ちなみにこれは、人間論を育てる一つ。不安や期待でそわそわ、わくわくしている人がいたら、カフェや食事に誘って、そっと伝えてあげて欲しい。

「どうやって心を開く?」
「来年の3月、どんな組織になってほしい?」
「一年間、一緒に働くことで、どんな人になっていたいの?」

こうした問いかけをすることは、経営者として当たり前のこと。そのために、あなたはどんな非言語コミュニケーションを心掛けるのか。そして、新しい職場で働くために、どんな意識で臨むのか。なんでもかんでも、思ったことを伝えるのは、相手に対して思いやりも発揮されないし、自分に対しても境界線が設定されにくくなるので、誠実さに欠けてしまう。出逢いのこの時期こそ、改めて確認してほしい。

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