私は、職場では中堅、人生では不惑の年齢になりますが、いまだに結婚しておらず、まだまだひよっこだなと思っています。人が大人になるときって、どんな時なのでしょうか。大人として認められる式典、成人式から考えてみたいと思います。

成人式は、1948年に公布・施行された祝日法により、「おとなになったことを自覚し、みずから生きぬこうとする青年を祝いはげます」の趣旨のもと、翌年から1月15日を成人の日として制定されたことに始まります。世界の部族では、素手でサメやライオンを倒すなど過酷な成人式もあるそうです。でも日本のように決まった成人式はなく、選挙権を持つことで成人と認められている国が多いようです。
インディアンは、成人に対して数泊程度の保存食を与え旅へ出すと言います。そこで様々な体験を経て帰ってきた若者に村の長老が話をする。若者は旅の苦労話と共に、見てきた動物の話をする。その出会った動物から長老がこれからの進むべき道をアドバイスする。単なる儀式かもしれませんが、こういうのが本当の成人式なのだろうと思います。

人生という一人旅をしていると、どんなに努力しても「一流」になれない壁にぶつかります。夢を諦め、別な道を探す。なんとか夢を生かす仕事はないものかともがき苦しみます。そして必ずそれは見つかります。仕事で生かせないときには、愛するパートナーに夢を見ることもあると思います。

ある研究者から聞いた話ですが、学生は自立の転換期に自ら生き方を崩そうとすると言います。自分のやりたいことを見つけ、すべてを夢に捧げる学生もいれば、自分には別な道があると、まったくやる気を見せず学校に来なくなる学生もいる。どちらも自らの弱点の自己分析し、もがき苦しんでいると。自分崩しがプラスになるものもいれば、周りから見ればマイナスになっているように見えるものもいる。でもそれは負けではない。これまでにない自分を発見し創造するために、新しい世界に思い切って飛び込み、たくさんの体験と多くの同志を得る。そこで何かをしてやろうと目的と希望をもっていくことで自分探しの旅をおえ、自立していくのだと思います。
成人式はあくまで儀式です。真の成人になるために、挑戦する年にしたいと思います。

いつまでも大人になり切れない新成人に送りたい応援ソング
・「栄光の架橋」ゆず
・「よーそこの若いの」竹原ピストル
・「３６５日の紙飛行機」ＡＫＢ４８

定年退職者に送りたい応援ソング
・「ＹＥＬＬ」いきものがかり
・「ＴＲＡＩＮ‐ＴＲＡＩＮ」ＴＨＥ　ＢＬＵＥ　ＨＥＡＲＴＳ
・「ありがとう」いきものがかり
・「ハナミズキ」一青窈