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35「詩」朝焼け

漆喰の空に一筋の光
時のゆっくりとした流れのなかで
明るさを増し

明るさは
閉ざされた心の
隙間を開けていく

泣き尽くされた涙が
乾いた空気に変わってしまっていた夜明け
一筋の光は
空のかなたにあった潤いを引き寄せ
空気に温もりを与えている

どんなに苦しんだ夜にも
一筋の光がさし
やがて
燃えるような朝焼けの時を迎えること
忘れないで


#古楽の楽しみ
復活祭のためのミサ曲を聴きながら

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