友人の深地くんが創業150周年を迎えるドイツのモダンジュエリーブランドの「NIESSING」とコラボレーションをして、デザインとアートの祭典「DESIGNART TOKYO2023」に出展しているため、南青山のニーシング東京へ行ってきました。
深地くんが表現の主軸にしている「Plotter Drawing(プラッタードローイング / ベクターデータを変換・出力する機器を用いてデジタルとリアルの境界に生じる偶発的表現を作り出す手法)」の過去の作品や「Drawing」の響きから「描く」印象が強かったため、今回の「彫る」手法とその精緻さに驚嘆しました。
▲深地くんの過去の展示動画
大小様々な三角形が集まり全体を構成している様子は、東京五輪エンブレムを作成された野老朝雄(ところ あさお)さんが東京大学の講義で教えている「個と群」や自然界に多く見られる「フラクタル(自己相似性)」に通ずるものがあります。
↑のゴールドバングルは板状の金属を切削することで剛性を下げて可変性を上げ、切削面積の大小から張力と可塑性を最適化して造形すると同時に耐久性と美しさを両立させています。
「神は細部に宿る」と言いますが、細かな技術が積み重なることで芸術に行き着くのだなと感じました。
一見の価値どころか必見ですので、ぜひ南青山のニーシング東京に行ってみて下さい。