Bookclub

去年の半ばから週1〜月1くらいでBookclubなるものをしている。みんなで同じ本の決められた章を読み、Bookclub当日にその本について話し合う会である。

BookclubをやっていくうちにBookclubってとても自分のためになるしいいなあと思ったのでシェアしたいとおもう。

Bookclubとは?

今行っているBookclubは私の彼と彼の友人2人の4人で行っているのだが、読む本、Bookclubで集まる日時、そしてその日までにどこを読んでくるかを決めて当日は
・わからなかったところ、理解できなかったところ
・面白いと思ったところ、興味のあるところ
・反対意見を持つところ、批判をしたいところ
・感想
などを話し合う。各々読み込んできて当日は一緒に読むというよりは何を感じたか討論をするような形だ。
また、毎回ファシリテーターを交代して行い、スムーズに進められるようにしている。ファシリテータをするのも実はいい練習になる。
毎回最後には次回のBookclubの日程とどこまで読むかを決めてお開きだ。

Bookclubの利点1:深くまで読める。

今読んでいる本はフィクションではなく政治に関しての本で、毎回たった数ページでも読むのに時間がかかる。いつも一人で読書をする時はさらっと読んでしまいがちだが、Bookclubはみんなと話し合わなければならないため、しっかりと読み込み、自分が何を考えてどう感じるかを整理する必要がある。自分の考えや感想を言語化する必要があり、また日々周りで起こっていることや生活と紐付けながら、本の内容を自分のものとして消化するようなそんなプロセスが必要になってくるのだ。
1人でする読書と比べると、時間と体力と頭を使ってしまうがその分理解度が深まるのはBookclubの良い点である。

Bookclubの利点2:わからないをそのままにしない。

Bookclubでは理解ができなかったところ、解釈が難しかったところを自由に話せるようにしている。実は私はわからないところをみんなの前で聞く、という簡単なことに少し躊躇ってしまうことが多かった。わからないと思っているのは自分だけなのではないか、この質問をしてみんなの時間を奪ってしまっていいのか…などと考えてなかなか質問できないことがあったのだ。ある時メンバーの1人が基本的なことを質問した際に理解の仕方がそれぞれで異なったことがあり、別の視点や解釈の仕方を見ることができてとても面白かった。その時どんな些細なことであったとしても質問したりわからないということは悪いことではないんだと感じ、それ以来、わからないとはっきり言えるようになった。
1人で読書をしていると少し引っかかりを覚えるところをスルーしてしまいがちだが、Bookclubではそんな些細な疑問でもみんなで話し合い、そんな引っかかりを消化することができる。

Bookclubの利点3:批判的に読む意識

私はあまり批判的に文章を読む習慣がついていない。というのも、最初のうちに、反対意見や批判的な意見が自分の中から全く出てこなかったのだ。他の3人は「ここは正しいのか?こういう例外は考えられないか」などの意見を言うことがしばしばあったのだが、私は全く言えず、自分自身にがっかりしたのを覚えている。
小説を読むことが多かった私は、本を読むときに内容を吸収していくような読み方をしていることに気づき、批判的に読むと言うよりは書いてある内容を想像しながら読むことに慣れていることに気づいた。
Bookclubを始めてから、小説以外の文章を読むとき、日常生活や周りで起こっていることと矛盾しているところはないか、今まで学んできたことや読んできた内容と異なり、批判できるポイントはないかなど少し意識して読むようにしている。
まだまだ難しいし、習慣としての積み重ねなのでできなくて当たり前だが、良い練習の場となっている。

Bookclubの利点4:過去の読書歴の共有、おすすめの場となる

先ほど少し述べたが、Bookclubで話していると、私たちの考えは過去に学んできたことや読んできた本が関係していることがよくある。例えば私がジェンダーがテーマの小説を読んだことがあったとするとその時に考えたことや学んだことを参考にしたり引用したりして議論を深めていったりする。各々がさまざまなジャンルの本を偏りはありながらも読んできていて、Bookclubで話す時に別の本の内容について触れたら、周りの人は新しい本を知ることができる。また、Bookclubで読んでいる本と関係がありそうな本や、議論をしていく中で、この本おすすめかも、と思ったものをお互い紹介できるのだ。これは毎回起こることではないけれど、おすすめ本の共有の場ともな流ことがある。自分だったら手に取らない本も、おすすめされることによって読むきっかけをもらえるし、新しい世界が広がるきっかけとなる。

Bookclubの利点5:ディスカッションの練習になる

今まで学校教育の中で、ディスカッションをする機械ってどのくらいあっただろう?正直私はあまり多くなく、大人になるとより自由に自分の意見や考えを言う場が減ったような気がする。そんな環境の中、仕事など関係なく自分の意見を述べられるBookclubは良い練習の場だ。本の内容についてなので相手自身を否定することもないし、本の解釈は人それぞれなので発言をしやすい。とは言っても、もともとディスカッションが苦手な私は、話の合間に口を挟むことが苦手でタイミングを見計らって意見を言えないことがしばしばあった。しかしそのような自分の癖に気づけて実際に練習できる場となっている。

Bookclub、おすすめです!

ここまでBookclubの利点を5つほど挙げてきた。良い点は他にもたくさんあると思うが、まず私の頭の中にパッと思いついた5つだけ紹介してみた。実際にやってみるとここが利点だなと思えることは人によって違うかもしれない。なのでぜひ、やってみてほしい。周りに本を読む人がいれば少し声をかけてみるのも良いかもしれない。もしいなければ…一緒にできたらいいなと思う。Bookclubオンラインコミュニティなんていうのがあっても良いのかもしれない。みんなでBookclubができるような場を作れたら良いなとも思っている。まだ空想の段階だが。本を読み学び続けることはとても大切だが、1人で続けるのは大変なこともある。もちろん1人の読書もいいが、読書の継続という意味でもたまにはみんなで読むというのは良い考えなのかもしれない。

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