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好きなものしか好きじゃない

誰だって美味しいものが好きに決まってる。昔から人は美味しいものを求めて色んなチャレンジを続けてきたんだろう。そうでなきゃフグの刺身が美味しいことも、こんにゃく芋に灰汁を入れて固めて煮て、さらに灰汁抜きして…なんてめんどくさいことやるわけがない。山のきのこだって、先人のチャレンジ精神の塊だと思う。山で採れるの、ほぼ毒きのこじゃん。サンキュー先人!
おかげさまで現代を生きるわたしは美味しいきのこ食べてます。なんなら庭に舞茸出るよ。山で見つけたら舞っちゃうほど嬉しいやつだよ!とても美味しいよ!
と、そんな事を常々思っているので、『食』には少しこだわりがある。食材の扱い方も食べ方もこの歳になってやっとわかってきた感がある。


わたしの構成成分となるもの、それは調味料。

調味料は毎日使うけれど、大量に使うわけではないから多少高価なものでも『良い』と思ったものは躊躇わずに買っている。数年前まで色んなものを試したりしたけど、今はほぼ固定してきた。
わたしの中の基準は以下の3つ。
①美味しいこと
②正しいこと
③続けられそうなこと

①はいちばん大切なことだから割愛するとして、②の正しいこと、というのは「正しい方法で作られているか」ということ。添加物が嫌とか、化学調味料アレルギーみたいなのは特別無いけれど、例えばお醤油だったら某大手の脱脂大豆とアミノ酸でできたお醤油よりも、丸大豆と麦麹と塩を使って木樽で作っているお醤油を選ぶ。お値段は比べものにならないくらい差があるけれど、わたしがこのお醤油を買うことで、この先もここの醤油蔵が継続して美味しいお醤油を作り続けてくれたらいいな、という気持ちでいつも買っている。手が掛かっている分値段が高いのは当たり前だし、一升瓶が一晩で空くことは無いんだからさ。
③の続けられそうなこと、とはまさにこのお値段のこと。いくら良くても流石にこれを使い続けるには富豪にならなくては、、みたいなのも中にはある。200mlで3,000円とか煮物何回分よ?と瞬時に計算してしまう。昆布の佃煮なんて作ったらすぐ無くなっちゃうし、、貧乏性だから使うのが勿体無くて鮮度が落ちてしまうかも知れないから、お値段もほどほどがいちばん良い。今使っているのは一升瓶で2,000円くらいのもの。お刺身によく合う、さっぱりしたお醤油を使っている。

調味料リスト(2022.07現在)

お醤油

キッコーゴさんは今住んでいるところから近くて、金笛さんは実家の近くにある。両方とも濃いめのお醤油でポン酢を作ったりする時に使うととても美味しい。お醤油の香りが柚子に負けない。

今はマルシマ醤油さんの薄口がほぼメイン。さっぱりしていて香りが良くてとても美味しい。

お酢

富士酢は外せない

味醂


パンを焼いたらサルバーニョのオリーブオイルとちょっとのお塩で十分うまい。

砂糖


もう15年前、新婚旅行で能登半島一周したときに出会ったお塩。薪釜でぐつぐつ煮えていて、塩の結晶も沢山あってすごかった。ちょっといいお料理の時に使う。

いつものお料理はこっちを使ってる。



君たちがいるだけでとても心強いよ!頼りになります!

ちなみに

お味噌は手作りしている。実家の母が実家で栽培したお米を米麹にしてくれて、村で採れた大豆を使って味噌を作る。手前味噌だけど、とても美味しいと思う。ただ、コロナ禍で(来客がないから)消費しきれない分が余ってしまって、ここ2年は作っていない。うちの味噌は村の他の家の味噌より少し塩分が少なくて、3年熟成するよりは若いうちの方が美味しいと思うので早くまたつくりたい。
だけど、全国の色んな味噌も食べてみたいからちょうど良い感じで味噌作りも続けていきたいと思う。

村で採れた青大豆を洗って、水に浸す。ねこは時々様子を見にくる。
実家で起こした米麹。色白のイケメン。
右:大釜を近所に住んでいる親方に借りる。
左:SOBO芳子の嫁入り道具を貰い受ける。

もっと色んな事を書こうと思ったけど、調味料の事でいっぱいになってしまった。
今はネット通販でポチッとすれば欲しいものが手に入る時代だから、自分のこだわりを通しやすい。前述したように、わたしがこれらの調味料を使っているのは『美味しいから』はもちろんのこと、この会社や蔵が潰れて欲しくないから応援の意味で継続購入しているところも大きい。色んなことが商業的になり、効率化されていく中で生き残っている事はどんなに凄いことか皆んなもっと考えるべきだ。
前の会社にいた時、オリーブオイル1本3,000円の使ってます、と言うと『高すぎる』だの『セレブ』だの言われて、挙句の果てには『わたし全部同じ味に思えるから安いのでいいです〜』とか言われて心底腹が立った。おまえはこのオリーブオイルを食べたことがないしそんな舌ならば一生食べなくても良いだろ!と吐き捨てたくて飲み込んだ(わたし大人、えらい)。まぁ、考え方は人それぞれだから何も言わんけど。その時はすこし寂しい人なんだな、と思った。

自分の身体に入るものはなるべく正しいものを選んでいきたい。これは結婚してから夫に教わったことだったりする。これらの調味料のこだわりも夫婦で築いてきたものだから、きっとこれからも使い続けるだろう。


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