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支援者の傲慢。

 拙著で書き足らなかったことを補足する。

“それで私は、「投書や投稿はどういう使われ方をしているんですか?」と訊いた。
 すると彼女は、「モリグチさんの望む仕方とは違う仕方で使わせてもらっています」と言った。
 それで私は、「それって具体的にどういうことなのか教えていただけますか?」と訊いたはずなのだが、私がそのように言ったときには、すでに電話は切れていた。”

(拙著『自閉女(ジヘジョ)の冒険──モンスター支援者たちとの遭遇と別れ』pp.118-119)

「使わせてもらっています」なら、それをどのように使っているのか告げるべきだと思う。
 というか、使う前に作品であれ投書であれ相談の手紙であれ、このように使います、と言うべきだと思う。
 使われたほうは、どれが具体的にどのように使われたのか、知る権利があると思う。(著作者人格権)

 不登校やひきこもりになったり、あるいは障害のために社会参加が困難だと、あとは自宅で細々と創作活動や執筆活動をするしかない場合もある訳だが、
 本来ならそうした活動を支援者が助けてくれる、サポートしてくれる支援があってもいいと思う。

 だが、よりもよって支援者や支援団体がその成果物を無断でパクる、勝手に利用する、作者本人の意図しない使い方をする、というのは、いかがなものか。
 こういう使い方は搾取だと思う。

 まず、利用目的を告げるべきだと思う。
 また、使うなら対価を払うべきだと思う。
(とりわけ有償で頒布している会報に載せる場合は。)

 また、「紛失した」なら、紛失経路も調査したうえで作者に教えるべきだと思う。
「紛失したから大至急また送れ」と言う前に、紛失した件で、まずは謝るべきだと思う。

 中の人(&かつて中の人だった人)はどの団体の誰のことなのかきっと判ると思うから、今からでもいいから、その利用目的と、その利用のされかたについて、納得のいく説明をして欲しい。
(その場合はコメ欄に宜しく。)

 もし代表者に「心当たりがない」なら、心当たりのあるスタッフに尋ねることはできると思う。
 今はそのスタッフがいないなら、元スタッフに調査することはできると思う。
 私の言ってることが「事実と違う」と決め付ける前に、事実を知っている元スタッフに訊くことがあってもいいと思う。

 私はこの件で問い合わせのために3年、粘った(彼らが休暇中のスタッフの復帰の時期をずるずる引き延ばすので、待ち惚けを喰らってこうなった)けど、結局、それらに関する情報は何も得られなかった。
 というか、問い合わせ自体が、封じられた。

 なぜ、問い合わせさせてもらえないのか?
 言ったらマズい使い方でもしているのか?

 謎だ。

 この10年後ぐらいにその団体で起きたとされる、とある重大事件でも、被害者はその会との話し合いに難儀したという。
 で、その団体はその事件のあと、なんと20年間もその事件を隠蔽した。
(3年前に事件が発覚したのも、その団体が自発的にゲロったのではなく、裁判を起こされたからだった。)

 結局、わたしはその団体の当時の代表からこう言われた。

“「とにかく私たちはあなたの妄想にいちいち対応することはできません。あなたが空想の世界でどのようになさろうと、それはあなたの自由ですから」”
(同p.144)

 責任逃れもそうだが、どうみてもわたしの障害に対する差別発言だし、立派なヘイトスピーチである。少なくとも不登校支援者であれば学校でのいじめで精神疾患を発症した人に向かって投げかける言葉ではないでしょう。
 こういう心無い発言を吐く人が、今でも幾つかの不登校関連の主だった組織や団体の代表やら理事長とかをやっている。
 それが悲しいというか残念なこの世の現実なのである。◆

(2023.7.3)(7.27追記)

#自閉症 #ASD #著作者人格権 #不登校 #ひきこもり #引きこもり #創作活動 #言論活動 #支援者 #発達障害 #自閉スペクトラム症 #ヘイトスピーチ

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