１年10ヶ月ぶりに発行した49号、多くの人に手に取っていただき嬉しいかぎりです。ありがとうございます。

ちょっとエゴサとかもしてみたりして、ふむふむ、そうか、なるほどなるほど、ほぅ、わかってくれてる♪  ええ〜そこ？……などと一喜一憂、楽しく読ませてもらっています。

でもね、やっぱりというか当然というか、いつものあのページがないことに誰も気がついていません。

ま、いんですけど。

《ラッキーラクーンの12の質問》です。食べ物の好き嫌いや、お気に入りの映画や、座右の銘など、毎回同じ12の質問を毎回違うアーティストに投げかけて、シンプルな質問からその理由を解明しつつ"人となり"や"背景"を深掘りしていく好評連載！ と思っていたのはどうやら私の思い違いだったみたい。

ま、いんですけど。

今回ももちろん、とあるアーティストにオファーしました。しかしとてもお忙しい、と。スケジュール頑張って出すからもう少し待ってくれ、と。それで頑張ってみた結果やっぱり難しそうなんだけどもうちょっと調整してみるわ〜、と。で、結局、スケジュール出せませんでした、と。

そのときにはもう、発売日から逆算した取材タイミングのリミットをとっくに過ぎていました。残念！（マネージャーさんには感謝！）

なので、ないんですよ、《12の質問》が。また機を改めてやらせてもらいます。

ラッキーラクーンを作ろう！　と思い立って、まず《夢の台割》というものを作ります。こうだったらいいなぁ〜、っていうやつ。それから１件ずつ企画書をメールして取材オファー、OKのお返事をいただいたら具体的な日程を決めて、写真撮って、インタビューして、写真と原稿のチェックがあって、デザインのラフをデザイナーさんに送って、かっこよくデザインしてもらって、入稿して、校正して、色校確認して、通販の注文を受け付けて、宛名シール作って……あ、もういいすか。そんなん興味ないんだよぉ、取材の裏話とか書けよぉ、と思ってる方もおられるでしょうけれども、それは本誌の編集後記に書いてるからね、そっち読んでね。

ここで何が言いたいかといいますと。

すべてのページに指紋をつけろ！

ということです。

おめあてのアーティストのページを見て読んでいただけるだけでも本当はとっても嬉しいのですが、せっかくですから他のページも、読まないまでも、めくってほしい。閉じたままにしないでほしい。発行人からの切なる願いです。

いや、全部読んでますよ〜、と言ってくださる方もいらっしゃるとは思います（思いたい）。そういう方は本当にありがとう。嬉しいです。

昔、PATi▶︎PATiとかBREaTHを作っていた時代、巻末にアンケートハガキがついていて、それに本誌の感想を書いて送ると抽選で取材のときに撮ったポラロイド写真とかアーティストのグッズがもらえるということもあり、かなりの数のハガキが届いていて、中にはビッシリ感想が書いてあったりして、厳しいのもあったけど、毎月それを読むのがとても楽しみでした。

PATi▶︎PATiに入ったばかりのころ、新米ライター＆エディターだった私は読者プレゼントのページのキャプションを担当していて、そのキャプションをすごく褒めてくれたアンケートハガキがあって、あれがこの仕事をして最初の手応えではなかったかしら。今でも覚えているくらいですから。

あれ、何の話でしたっけ。あれから時は容赦なくグサグサと刻み込まれ、数十年が経ち、ラッキーラクーンは2023年に創刊20年を迎えます。いやぁ、まいりますな。

今回は《12の質問》こそなかったけれど、自分では納得のいく内容になったかなと思っています。取材に応じてくれたアーティストのみなさん、スタッフのみなさん、感謝します。

あ、関係ないけど、こういうとき「感謝しかありません」っていう言い方があるでしょ。あれは「感謝します」の強調なんですかね？　いつも"しかないんかーい"って思ってしまうんだけど。

そして、今回の表紙と巻頭ページのイラストを大好きな白水麻耶子さんに描いていただけたことも、とても幸せでした。表紙を飾っておきたいっていう読者の方もいらして、うんうん、わかる、私も飾ってるよ、と思いました。ふふ。

白水さんのメール、"笑"とか絵文字じゃなくて、ふふ、って書いてあるの、かわいいんです。

ラッキーラクーン49号、引き続きよろしくお願いします。

ご購入は LuckyRaccoon.Shop にて承ります。

広島県呉市の 甘茶書店 さんにも置いていただいています。

申し訳ありませんが、ご購入方法はこちら"しかありません"。

"しかありません"の正しい使い方。ふふ。

また来週！