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【前編】運動神経が良い人?悪い?ってどういうこと?

先日、
チームとらふぐのグループLINEで、
「運動神経は○○さんが良いと思う!」
「いや、△△くんじゃない?」
と、いう会話になった。

そこで、
「運動神経が良い」
とは、一体どういうことなのか?

どうしたら運動神経が良くなるのか?

について、
投稿させて頂く。

①運動神経とは?

そもそも
多くの人が思う
「運動神経が良い人」とは
「運動学習が得意な人」のことになる。

それは
見よう見まねで見た動きを
瞬時にトレースしてしまう人。

私の21年の水泳選手の経験上、
本当にそう人間は数人いたのは事実。

彼らは皆、
「運動神経が良い」
と言われていた。


②運動神経が悪い?

逆に…

「教えられたことが自分だけできない」
「なんどアドバイスをもらっても上達しない」
「たくさん練習したのに上手くならない」

と、いう人もいるだろう。

私もその一人だった。

水泳以外は特に酷く、
バスケでドリブルをすると
ボールを置きざりにしてしまうし、
サッカーでシュートを決めようとすると
9割の確率で空振り、
野球でも、
あんなに細いバットに
あんなに小さなボールを当てるなんて
神業だと思えてしまう。

「お前は運動センスがない。」
と、何度言われたことか…

しかし、
競技者だったころには気付かなかったことが
指導者側に立ったときに
気が付いたことがいくつかあった。

③運動学習の3つの段階

新しい動きを習得するためには
3つのステップがある。

1.大まかの動きができるまで
2.その動きを正確に安定してできるまで
3.無意識でその動きができるまで

1の段階を「認知段階」
2の段階を「連合段階」
3の段階を「自動化段階」
と、呼ぶ。

1〜3の段階ごとに
実は意識すること、
やるべきことが
大きく違ってくる。


・1の段階「認知段階」

おおまかな動きができるまで

当然のことだが、
新しい動きを習得するときには
脳内にはその動きのイメージが全くない。

なので、
この段階では
多くの言葉でアドバイスをするよりも
見本となる動きを見てもらい
まずは試しにやってみる…
の方が上達が早いと言われている。


私のレッスンの場合、、、

「皆さんが
“これがクロールだ”
と、思う泳ぎ方で良いので
まずはできる範囲で
泳いでみて下さい。
誰がなんと言おうと、
皆さんがクロールだと
思える動きで構いません☺️」


と、
あえてノーヒントで
行ってもらったりする。
(水が怖い人にはやらないが…)

この段階では、
「認知段階」の名前の通り、
脳内にイメージのない新たな運動のイメージを
脳内に植え付ける
と、いうタイミングになる。

イメージがないものを
細かくアドバイスしても
わけがわからなくなってしまうだけだ。

見本を見て、
何度も何度も
その運動を体験することが近道になる。

そうしているうちに
「何か違うなぁ…」と感じたり、
自分なりに修正してみたりしているうちに
大まかな動きが出来ていく。

「それなら、指導者はいらないのでは??」
という話になるが、
この段階ではもう一つポイントがある。

それは、
「新しい動きの動作に似た動作」
を経験してもらうことである。

例えば…
クロールの水をかくプッシュという動作では、
「ボールを足元に投げるようなイメージ」
のように例え話をする。

このような、
新しい動きに似た動作を
その人の過去の経験の中から、
ベストなものを選んでお伝えする。

私のブログでも
「その動きに近い動き」の
ご紹介が多いのは
この「認知段階」へのアプローチのためである。

先日のスカーリングについての記事もそうだ。

ここで
動きのイメージがついてくると
次の連合段階へ移ることができる。


後編はこちらを投稿させて頂く。

・2の段階「連合段階」

・3の段階「自動化段階」

・特殊なケース

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