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水泳の歴史|鈴木大地さんのバサロ伝説

最近、
20代30代の方とお話しすることがあるのだが、
「鈴木大地 選手」のことを
知らない人が多くなってきた気がする。

元スポーツ長官の鈴木大地さんですね!

…と、言う反応はあるのだが、
「バサロキック = 鈴木大地」
と、いうことを知らない方が
増えているように思える。

そこで今回のブログでは、
「バサロキック = 鈴木大地」
となった理由を
このブログに残しておきたいと思う。



ソウル大会男子100メートル自由形、
世界記録保持者のデビット・バーコフ選手に
日本の鈴木大地選手が
どこまで迫れるかに注目が集まっていた。

鈴木選手もバーコフ選手も、武器はバサロ泳法。

抵抗が少なく、
水中で進んでタイムの短縮を図る
バサロの距離が
勝負の分かれ道になるとみられていた。

予選では鈴木選手がスタートから
21キックの25メートルで浮上し
55秒90の全体で3位だった。

これに対し、
バーコフ選手は
30メートル以上のバサロを行い、
自身の世界記録を塗り替える、
54秒51でトップ。

実力で大ライバルに勝つため、
鈴木選手は、
決勝でのバサロ27キックで
30メートルまで伸ばす決断をした。

「一か八かの勝負にかけた」のだ。

決勝は鈴木選手も
バーコフ選手もともに30メートル付近で浮上し、
50メートルのターンでは、
バーコフ選手が体半分リード。

しかし、
鈴木選手の猛迫に焦ったのか、
残り10メートルで
バーコフ選手のスピードが落ち
鈴木選手がぐんぐん追い上げてきた。

ゴールは、ほぼ同時で、
まさに、タッチの差。

わずか0.13秒上回った
鈴木選手が金メダルを獲得した。

長らく低迷していた日本競泳チームに
ミュンヘン大会以来、
16年ぶりとなる金メダルだった。

背泳ぎでは、
1932年ロサンゼルス大会の
清川正二選手以来56年ぶり。

表彰式では、
IOC委員となっていた清川さん自ら
鈴木選手にメダルを授与している。

日本の競泳が
再浮上したきっかけとも言える
大きな勝利だった。


と、いうのは
…35年前のお話。

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