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週末で楽しむ沖縄、やちむんと郷土料理を巡る-DAY3|TRAVEL LIGHT #5

沖縄を楽しみ尽くす一日

3日目、早くも沖縄最終日。今日は何をしよう。沖縄らしい土産を買い、沖縄らしいものを食べたい。ぼんやりと、やちむんと郷土料理、という言葉が浮かんでくる。

朝9時半頃にホテルの近くでレンタカーを借りる。返却まで9時間ほど。夜のフライトまで、どこまで楽しめるか。海沿いを北上しながら、いろんな町に寄ってみることにした。

①北谷町

車を30分ほど走らせて着いたのは中部の北谷(ちゃたん)町。米軍基地のすぐそばにあり、住宅街を散策してみると、異国情緒あふれるオレンジや紫色の集合住宅が並ぶ。看板なども英語表記だ。

その街並みよりも驚いたのは、通りに漂う匂いだ。古着屋にいるみたいだと一瞬思ったが、これはアメリカ製の洗剤の匂いなのだろう。

海の方へ出ると、サーファーの姿が見える。海岸沿いを走るアメリカ人たちとすれ違う。西海岸ってこんな感じなのかなとトリップしかけるが、ここに来た目的は郷土料理を食べること。

訪れたのは沖縄そばの“浜屋“。オープンして間もない時間で並ばずに入れたが、ほぼ満員の人気店。

食券を買う。浜屋そば(小)とじゅーしぃ。もう一軒行くかもと小さいサイズにしたけど、結局炊き込みご飯を食べてしまう。前から思ってたけど、じゅーしぃって名前がずるい。絶対食べたくなるおいしそうな名前。

また食べたくなってきた

暴飲暴食した胃に沁み渡るやさしさ。軟骨ソーキが口の中でとろける。あっさりしつつも、豚骨のコクを感じる。一滴も残さずに飲み干した。最高の朝食。

②読谷村

また車を30分ほど走らせて、読谷(よみたん)村の“やちむんの里“に到着。名称から観光スポットかと思い込んでいたけど、いくつもの工房が集まり、職人さんもたくさんいる場所。

さっきの町とは全然違う。自然の匂いがする。草や花。青いチョウチョが飛び交っている。赤い瓦の古民家が美しい。たとえ欲しいものに出会えなかったとしても来てよかったと思える空気感。

緑が多くて心地よい
ランタナの花に集まるアオスジアゲハ
巨大な登り窯がかっこいい

荷物にならないようにと思っていたのに、欲しいものだらけで絞りきれない。一点ものの器たちをじっくり吟味して、時が流れていく。とくに長居したのは、セレクトショップの楓千夢と、一番奥の北窯売店。

そして、買ったものはこちら。

何を入れても素敵に見えるから不思議

③恩納村

青い海の絶景でものんびり眺めたいなと思いつつ、やちむんの里で時間を使いすぎてあまり時間がない。車で10分ほど、恩納(おんな)村の真栄田岬にちょこっと立ち寄り。

一本道の先に海が見えると「海だー!」っていつも思う
さすがの透明度

58号線をさらに北上する。気づけば、見慣れた青い海ではなく、砂浜とエメラルドグリーンというビーチリゾートらしい景色が広がっている。

④名護市

また街並みが見えてきて、名護に着く。ちょっと小腹が空いてきた。何かテイクアウトしてさくっと食べたい。地元っぽい方が車を止めて買っているのを見かけた、“和タコス“へ。

タコスも食べたいけど、沖縄の郷土料理と考えるとタコライスかなと(戦後ではあるけど沖縄発祥)。ごはん三膳分はありそうな量に衝撃。

猫でも膝にのせたようなずっしり感

おいしくてぺろっと食べた。近所に住んでたらしょっちゅう買いに来て、まるまると太っていたかもしれない。

⑤本部町

今日の目的地、備瀬のフクギ並木に着く。趣のある集落で、撮影なんかでもよく使われる場所だそうだ(駐車場のおじちゃんによると朝ドラうんぬん)。

のんびり散策して素敵な写真でも撮れたらと思っていたが、人が多い。歩いていると、自転車やキックボードの集団が颯爽と走っていく。若者も多く、ファッションは今はこれが流行っているんだなあ、と原宿にでも来た気分。

一本道を外れるとかなりローカルな雰囲気。映え写真はあきらめて、目にとまったものを撮ってみよう。

サトウキビがたくさん
シュノーケルや釣りをしている人がいた備瀬崎
砂浜に落ちていたゴミ

今帰仁城跡にも行きたいし、まだまだ行きたいところはあったけど、あっという間に夕方。行きは海沿いを走ったけど、渋滞するとまずいから、高速で一気に帰る。

帰りの道では、トラックの荷台から落ちそうになって寝ている米軍の若い兵士と、Yナンバーの個人車で猛スピードで走っていく上級軍人(たぶん)が印象に残りました。

⑥那覇市

ふたたび、那覇。あとはモノレールに乗って空港へ向かうだけ。まだ余裕があるから最後の晩餐だ。まだタコライスでおなかが満たされているから、ちょこっと食べて泡盛でも飲める店に行こう。

“なかむら家“は人の多いエリアからは離れていて、外観からしていい雰囲気。頼んだのは、お刺身と、なかむら揚げ(魚のすり身)と、いかのバター炒め。

うん、大満足。泡盛が体に染み渡っていく。ずいぶん駆け足の一日だったなあ。移動が長くて行けないところも多かったけど、また来る楽しみができた。

あとは飛行機で寝るだけかと思ったら、フライト遅延で空港で足止め。一番遅い便にしていたから、羽田空港に着いたときはすでに終電ぎりぎり。空港で走ってなんとか間に合う。

深夜に最寄駅に着いて、また走った。寒すぎる東京で、なぜかサンダル。この格好で重い荷物持って走るなんてどうかしてる。でも疲れているはずなのに、ふしぎと元気なのだ。沖縄パワーのおかげで、心も体も軽い。明日から会社でまた元に戻るのかな。でも、今が楽しいからいいいやと、全力疾走して家に帰った。

おわり

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