1954年　板金工の父と専業主婦の母の長男として東京の下町に生まれる。

　1958年　東京タワー竣工 4歳

　1964年　東京オリンピック開催　10歳

　1970年　日本万国博覧会開催　16歳

　高度経済成長真っただ中に成長した僕は、この年東京都立蔵前工業高校建築科に入学する。

　大阪万博には父の勤める会社の社員旅行で父と一緒に行って月の石を見る。

　高校時代は軽音楽部に所属し、ペダルスティールを担当する。

　建築科の授業はつまらなかった。建築パースを描くことだけを楽しみに3年間を過ごす。高校3年生の時に建築史の授業で出会ったバウハウスに惹かれ哲学に目覚める。

　独学で学んだ英語が得意だったので哲学書を英語で読み始める。

　同級生は皆就職が決まり、遊び惚けていた。逆に僕は大学へ進学して哲学を学びたいと思うようになっていた。

　もちろん、工業高校なので受験勉強などしていなかったので高校を卒業して浪人となり、駿台予備校に通うことになる。