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なぜ、障害者雇用をするのか?

こんにちは。

3週間の日本出張も終わり、ヤンゴンに戻りましたー!

相変わらず、渋滞は激しいし、夜の野犬はうるさい。
日本に比べたら、道もデコボコで、空気もあまり良くない。

日本快適だったなーと思う反面、やっぱりミャンマー人のちょっとしたホスピタリティや笑顔に癒される毎日。戻ってきた安心感感じて、ようやくホームタウンになれた気がします。

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2月に入っても、忙しい日々には変わらないのですが、以前から目指していた障害者採用を本格的にスタートしました。

一部業務を引き受けてもらい、今のメンバーから、新インターンへ引き継ぎも行いました。

新しいインターン生は、AAR障害者職業訓練スクールの、コンピュータ学科の男の子です。
彼は、生まれつき「脳性麻痺」という脳からの信号と体の動きがうまく伝達しない体の障害を持っています。

パソコンのタイピングも決して早くないです。英会話も、正直まだうまくできないので、職業訓練校の先生に通訳してもらいながら、会話しています。

それでも、パソコンを使った仕事の可能性を信じてくれて、将来は、パソコンを使って起業をしたい!という意気込みで、私たちの仕事に励んでもらうことになりました。

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でも、採用に至るまでは、もちろん反対もされました。

「スタートアップで、最初から障害者採用でなくても良い」

「最初は、スキルある有能な人を雇うべき」

経営者だったら、正論だと思います。


でも、、最初に2名雇ったメンバーと仕事をして、気づいたことがあります。

この子たちは、仕事はしっかりできるし、英語も私よりも全然できるけど、別にマーケティングやパソコンの仕事に精通しているわけではない。。

ということ。

中途半端に、中途半端な人材を採用するよりは、
会社のメンバーになってほしい、と心から思える人や、心から応援したい、と思うような人にジョインしてもらいたい、と強く強く思うようになりました。

でも・・・

なぜ、障害者雇用を始めたのか?

をお話ししたいと思います。

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結論としては、障害者でも、健常者でも、貧困、住む環境に関わらず、誰もが平等で、対等で、みんなで強くなることを私は目指したい、と思っているからです。

平等で、強く、と言っても、権力を平等に持ち合わせるのではなく、正しいと思うことを貫く強さや、課題を解決していくための信じる強さ、のこと。

残念ながら、今の社会では、身体的な障害を持っていると、差別をされたり、「人」とは違う対応をされてしまう。

途上国ではさらに、虐げられ、障害を持っていると「恥ずかしいから家から出さない」という文化さえある。

学生時代にいたインドの介護施設でも、たくさんの名前も戸籍もない障害者がいました。

彼らは、戸籍がないので、亡くなっても、死亡届は出せません。

「死亡した」という証明すら出せなくて、この世に存在した証明は何一つ残りません。

地球に生まれて、呼吸して、貧しくても生きていたはずなのに、生きていた証明も、死んだことも、世の中に残せない。

とても悔しい、と強く思った感情を覚えてます。

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だから、そういう社会に名前が出ていない人でも、スポットライトを当てたい、
社会で何か価値を残させたい、と思ったのが途上国での障害者採用をする、貧困層にも仕事を作る、と決めたきっかけです。

一見社会的に虐げられ、世界の端っこにいるような方々の雇用を、私はどんどん採用して、才能を発掘させ、スポットライトを浴びる瞬間を作りたい、という夢があります。

ただ、

障害者という呼び名はやめたいのが本音。

です。

障害者でも、健常者でも、「人」であることは変わりません。

私の弟も、20歳の時に不運の事故で、全身麻痺という重度障害になりました。でも、「人」として感情も、知能も持っています。体は動かないかもしれませんが、今は社会人として仕事をして、社会に対して価値も生み出しているはずです。

なので、全身麻痺というパーソナリティーを持っているだけで、「人」であることは変わりません。

実際のところ、地球に存在する一人の「人」であることは変わりないので、「障害者」という言葉自体、おかしいなと思っています。

ただ、やっぱり共通認識として、障害者という言葉を使わないと、通じないので、使っていますが、90%以上の細胞は同じで、ただのパーソナリティーの1つだ、と私の目には映ります。

これから目指すこと。

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正直のところ、今はただただ悔しい。。

という思いばかり先行してしまいます。

社会的な偏見、差別、認識が変わらないことに対してや、

私自身がおかしいなって思う社会に対して、マクロな行動ができていないことや
誰もが対等な立場になれるような結果も、何一つできていなくて。。

でも、今いるメンバー3人と、一生懸命、自分自身の魂を磨きながら、ビジネスの場で対等な社会を作っていくことを、まずは目指したいと思います。

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新メンバーYeさんは、英語も特訓中です〜!!

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