なぜ◯◯をしたいのか?が答えられないミャンマー人の友達との会話
こんにちは。
もう2019年も後少しですね。
ミャンマーはお正月とクリスマスは一緒にお祝いをするのか、いまだにクリスマスツリーがたくさんあります笑。
つい先日、日本語を勉強しているミャンマーの知人と会ってました。
とても勉強熱心で、そこそこ日本語の会話レベルは、高い。
N3という日本語レベルを持っていて
会話はほぼ問題なくできる状態。
日本で働きたい、日本語を使った仕事をしたい、と日本就職を目指してます。
私も、海外就職を目指していたので、この気持ち、痛いほどわかります。
でも私は、日本就職は大反対です。
景気も低迷しているし、賃金だって高くない。お隣中国の方が、物価は変わらず給料は2倍。食事だって添加物もりもりの食べ物は安く手に入るけれど、健康的な食事は高価。満員電車で毎日通勤なんて、苦痛以外何者でもないし、夏はミャンマーよりも暑い!
そもそも、外国人に優しい国とも思えないし、
外国人が憧れを抱く「おもてなし」という言葉は、オリンピック招致のために作られた言葉に過ぎない。ミャンマー人の方がよっぽどおもてなし精神もホスピタリティもある!と個人的には思ってる。
そして、大反対の理由は、日本企業側の外国人アレルギー。笑
新入社員教育はあるのに、外国人教育はない。
新入社員の上司になる研修はあるのに、外国人の上司になるための教育はない。
外国人積極採用!と言いつつも、外国人に対しての教育予算が少なすぎだと感じています。
そういう環境に、就職して欲しくない、と私は思ってしまいます。
でも、やっぱり夢は応援したいし、叶えて欲しい。
なので、厳しい日本企業の環境であっても、就職したい理由を聞いてみました。
なぜ?に弱いミャンマー人
王道の質問
私:「なぜ、日本に就職をしたいの?」と聞くと、
ミャンマー人の友達:「日本語を勉強したから」
私:「じゃあなんで日本語を勉強をしたの?」
友達:「お姉ちゃんにオススメされたから。」
という答え。
そんだけの理由!!??と思いますよね。
嘘でも良いから、もう少し良い理由を作って欲しかった。笑
でも、私のミャンマー人スタッフもですが、
「なぜ」と聞くと、大体の場合、首を傾げられます。
ほとんど、会話になりません。
ミャンマーは、つい数年前まで軍事政権の支配下だったので言論の自由が認められていませんでした。
個人的な憶測ですが、その影響も、少なくともあるのかもしれませんね。
それにしても、
小学生並みの目的・やる理由には唖然とします。
「え、もっと、やる理由ないの?」
と。
もう少しの想像力が欲しい
これはミャンマー人に限らず、日本人で仕事やビジネスをしている人にも言えることですが、
「日本で就職をしたら、どんな未来が待ち受けているのか?」
「日本で就職をしたら、どんなリスクやトラブルが考えられるのか?」
「初任給20万円だとしたら、1ヶ月に手元に残るお金はいくらなのか?」
などなど、ちょっとした、「先」を描く想像力が足りないなあと思うのです。
よくあるのは、日本のお給料が「20万円」と聞くと、ほとんどの人は、
20万円が丸々ともらえて、手元に残ると思っています。
しかし、実際は税金、家賃、交通費、食費、通信費、諸々月の費用がかさばるので、1ヶ月で手元に残るお給料は5万円あれば良い方だと言われていますよね。
確かに、ミャンマー国内で20万円のお給料は、嬉しいことかもしれないけれど、日本で20万円は生きていける人は少ないと思います。ボーナス頼み!というサラリーマンだって多いはず。
ワクワクした夢を持つことももちろん大事ですが、
頭の片隅にでも、冷静さを持って、地に足がついた現実を想像する、ということも夢の実現には欠かせない要素かと思います。
さらに、「ただ日本語を使って仕事をしたい、日本で仕事がしたい」という思いはあるものの、
実際に、日本で働いている姿を臨場感を持って、自分ごととして、
「想像」できている人は本当に少ないんですよね。
「日本で就職をしたら、あなたの未来にはどんな生活が待っているのか?」
簡単なようで、私も答えにくい質問。
夢だと思っている日本で働いたら、
どんな未来が自分に訪れると思うのか?
もしくは「訪れて欲しい」と思うのか?
アパートの広さ、通勤手段、通勤の服装、上司や同僚の人柄、食べているもの、遊びに行くこと、などなど、どんな未来を得たいのか、がわかっていない人もとても多いなあと感じています。
でも、こう言った質問を使って、
1つずつ臨場感持って、想像していくと、自分の言葉になり、見えないけど大きな力を持っていくはずなんだよな〜!
臨場感を持った想像をしていくためにも、正しい「知識」は少なくとも必要です。知識面は、「リアルな情報」を得ることさえできれば、カバーできると思います。
ただ、「想像」していくのは、リアルなその情報を、どう解釈をするか、面白いと思えるのか、自分ごとにできるか、が勝負ですよね。
すごく違和感を覚えてしまった「やる理由」についての会話。
きっとこれからのミャンマーでは、
・自分のやりたいことは、自分で見つける
・やる理由をもつ
・モチベーションを深める
・キャリアデザインは自分でするもの
のようなコーチング要素がある対話や講座がニーズあるのではないでしょうか。
私も会話の中で、どんな言葉がミャンマー人に必要とされるのか、毎日模索中です。。
ミャンマー人の知人にとって、
日本でどんなことがあってもブレない軸を構築していくのは、きっと今から容易ではないものの、
N3レベルまで、お金も投資して。毎日頑張って、頑張って、日本語を上達させてきているバイタリティは十分に感じられるので、
次のフェーズでは、「想像力」を使って頑張って欲しいし、
「想像力」があれば、今までの努力に対する結果の相乗効果は大きくなるんじゃないかな。
そして、できる部分ではサポートしてあげたいなあと思う今日この頃です^^
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