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No.7:目標達成にはゴリラをどうぞ

私の名は見えないゴリラである。

いきなりで申し訳ないが今回は私の体験談を語らせてもらう。
今回、大学のドイツ語の授業を受けたのだが、Kahootというゲームで素直に見えないゴリラと名前を入力しただけなのに先生にも学生にも笑いものにされてしまった。


他の人がどう思ったのかは知らないが、後には「見えちゃったゴリラ」やら「ゴリラではない」などという名前の、私の名前をいじったた者たちが出てきた。


ちなみに受講生人数が42人だと仮定すると、約7%の学生がゴリラ関係者だったことになる。ここまでゴリラの集う授業になったのはたまたまだろうか。


さて私が素直に見えないゴリラという名前を明かしたことで、とても良い効果が出たことをお伝えしたい。
ずばりゲームへの集中力が上がり、好成績を残す割合が高くなったのだ。
好成績を残したのは自分だけでなく他のゴリラ仲間もそうであった。
むしろ他のゴリラは自分より好成績を残した。
彼または彼女はなんと優勝してしまったのだ。
ただ名前をユーモアのあるものにしただけなのにだ。

いったい自分は何を書いているのか…。あまり真剣になるのもおかしいぞ。


面白い(かどうかは人によるが)名前にしたことが良い結果に繋がる理由は次のようである。
見えないゴリラ視点で語らせてもらう。他のゴリラがどのような感情でプレイしていたのかを知る術はなかった。主観の塊であることは了承願う。)


見えないゴリラという名は珍しいし面白いと思われていた(少なくとも自分にはそう感じた)ので、自然と注目が集まる
(先生が一番名前を呼んだのは見えないゴリラ見えちゃったゴリラだった。)
好成績の者はランキングに名前が載るので、見えないゴリラがランキングに載ることがひそかに期待されていたように感じた。気のせいか?はい。
だから自分は見えないゴリラとして皆の期待に応えることが出来るように必死で頑張った。…そろそろやばい奴になりそうだ。


フロー状態に入っていたかもしれない。ゴリラもフローに入るんですね。
皆の力を分けてもらったのだ。
すると見えないゴリラは悟空と同じだと言える。元気玉を扱ったからだ。
皆の期待?を一身に背負って、心臓がどきどきしていくのが分かった。
周囲の音が気にならなくなり、ただ画面に集中していた。
途中で間違えてランキングから降落しても、諦めることなくリベンジ精神に燃えていた。はい、捲土重来ゴリラでした。
それは見えないゴリラの名をランキングに連ねるという確固たる目標があったからだ。
その目標を達成するにはただ好成績を残すことが必要だった。
諦めたり適当にやったりする余裕など一切持ち合わせていなかった。
見えないゴリラを名乗って注目を集めている?以上頑張らない理由がなかった。


どっからどう考えても頑張るしか選択肢のない状況にいた。


恐らく名を偽って他の愛着の湧かない名前で参加していたら、ここまでの熱意に燃えることはなかっただろう。
例えばタロウとか二郎とか私とかいう名前では気持ちがそこまで乗らなかったと思われる。
見えないゴリラだったからここまで頑張れた。
他の者もランキングに載りたいという気持ちは大いにあったかもしれないが、その気持ちは見えないゴリラにはどう考えても及ばない。
ランキングに載りたいという気持ちは見えないゴリラも他の者も同じだ。
しかし見えないゴリラはさらに一歩進んでいて、ランキングに載りたい理由まで持っていた。そう、私は生半可なゴリラではなかった。
一歩進んでいたのはランキングに載って皆を楽しませたいという理由があったからだ。


他の者    :ランキングに載りたい
見えないゴリラ:ランキングに載りたい←←←皆を楽しませたい!

他の者はどうしてランキングに載りたいんですかと尋ねられたら答えられただろうか。
恐らくランキングに載りたい理由を自信をもって答えられる者は少なかったろう。


しかし見えないゴリラだったら直ぐ答えられた。


・・・。


リポーター:見えないゴリラさんは何故ランキングに載りたいんですか?
 自分  :えぇ、皆に楽しんでもらいたいんです。


・・・。


明確な頑張る理由を自分で認識していた。
見えないゴリラは他の者よりも気持ちが深かった。
目標に加えてそれを達成したい理由まで掘り下げていた。
だから見えないゴリラはゲームにより集中し頑張ることが出来たのだ。


今回得られた教訓。自分の力をもっと引き出すには


1.ユニークで注目を浴びるような名前にすること(勝手な希望でもよい)
2.目標を達成したい理由まで深堀りすること


が有効だと分かった。


1は自分に注目を集める(事実はどうにせよそう思い込んでいるだけの勘違いでも良いのだ)ことで集中力を高めることに役立つ。
2は頑張ることが疑いようもない状況を作り出し、目標を達成するために全力を出すようにすることに役立つ。


「何故その目標を達成したいんですか?」という問いかけに答えられるなら理由を深堀出来ているとみなしても良いと思う。理由だけでなく手段まで…とか言い出すのはやめておこう。頭でっかちになりすぎても困るので。今回は軽い遊びのことを考えているのだ。楽にいきましょう。



思えば人生もそんなものではないだろうか。
目標を高らかに掲げていてもなかなか実現ことは沢山ある。
朝の早起きであったり毎日空気椅子生活であったり。
そんな時には上手くいかない目標を取材してみる。


・・・。


自分A  :リンゴの皮剥きが出来るようになりたいんです。
リポーター:何故ですか?
自分A  :…?
リポーター:厳しそうですよね。


・・・。


目標を達成したい明確な理由を持たない自分Aはリンゴの皮剥きを克服できないままだろう。
しかし理由を持っていたらどうだろう。


・・・。


自分  :リンゴの皮剥きが出来るようになりたいんです。
リポーター:何故ですか?
自分  :歯を磨く為にリンゴの皮だけを食べたいからです。
リポーター:頑張ってください。是非全面的にサポートさせて頂きたいです。


・・・。


余談だが見えないゴリラという名は学者のシモンズとチャブリスが行った非注意性盲目に関する実験から拝借した。捻りではなく拝借が正しかったか。
その実験ではある二人がバスケットボールをパスした回数を数えるように頼まれた人は、視界にゴリラの着ぐるみを着た人物が入っていても気づかない傾向にあることがわかった。
とても面白い実験だ。

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