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フリースタイルピアニストけいちゃん作詞作曲シンフォニア(映画「美男ペコパンと悪魔」主題歌)の世界を紐解く…かもしれない個人的考察と感想文Vol.7

【Vol.7 最大の難所「帰路を毒せぬ」】



〈シンフォニアMVはコチラ↓〉


〈映画「美男ペコパンと悪魔」公式HPコチラ〉


〈はじめに〉

この文章は私が映画「美男ペコパンと悪魔」と主題歌シンフォニアのMVを見て感じた事と主観的なイマジネーションで自分の頭の中を整理する為にまとめた個人的な考察と感想文である。

〈3つの世界を描いた主題歌〉

けいちゃんご本人がインタビューで3つの世界を描いていると語っていたこの曲。考察をしていく上で大前提となるその3つの世界を記しておく。

【3つの世界とは】

1.映画の中 現代世界(隼人と亜美)

2.映画の中 さらに物語の中 中世世界(ペコパンとボールドゥール)

3.映画の外 MVに描かれている世界・私達の居る現実の世界(けいちゃん自身も含む)

概ねインタビューでけいちゃんが答えていた事だがそれに加えて私の主観を含み独自の解釈となっている。


【悪魔が天使?】

やっと…そう、やっとサビまで辿り着いた(号泣)
サビ手前の難解歌詞にはだいぶ悩まされた。
その挙句、悪魔さん出てきて愚痴るという。
どうまとめたものかと悩んでいた私にとっては愚痴ってくれた悪魔さんはもはや天使のような存在だ。悪魔さんの愚痴が気になる方はお読みいただけたら嬉しい。


〈前回のVol.6はコチラ↓〉


【空耳を謝罪】


「もう変えれないくらい
帰路を毒せぬ未来」

映画の予告編でも流れるサビである。
歌の中では1番派手に目立つカッコいい部分だが
意味を解釈する上では1番の難所だ。

文字で歌詞を見るまでは耳で聴いただけだったので聞き違いと生活感とが絡み合い

"もう帰れない(残業)くらい(外は真っ暗)
昨日特撮見た〜?(録画消さないで)"

と勝手に歌っていた事をこの場で謝罪したい。

けいちゃん申し訳ありませんでした(陳謝)


【様々な"かえれない"】

生活感丸出しの替え歌にした事は謝るが
「もう変えれない(くらい)」
には"もう帰れない"の意味もあると思う。
3つの世界別に意味を考えてみよう。

①隼人と亜美の世界
病院で目覚めない隼人。この状況は「変えれない」のか?隼人(の意識)は帰れないのか?

②ペコパンとボールドゥールの世界
ペコパンは婚約者ボールドゥールの元へ早く戻りたいのに運命や悪魔に翻弄され彷徨う。この数奇な運命を変えれないのか?ボールドゥールのいる場所へもう帰れない?

③映画を見ている私達の世界
表現者(演者、クリエイター、製作陣、けいちゃん)達の"かえれない"とは…
一度創り出し完成させた映画、主題歌、MV等どれも世に出した後は「もう変えれない」どんな評価を得てどう成長するかは観衆の手に委ねられる。賞賛も批判も全て受け止めてそれを心の糧にして進化を遂げたらもう元の自分には"帰れない"。


【最大の難所】

サビの歌詞はこう続く

「帰路を毒せぬ未来」

あ〜来ちゃったよテストの日が(汗)

という気持ちをお分かりいただけるだろうか。
ここは歌詞考察で最大の山場にして難所である。
自分なりに噛み砕いてはみたものの分かったような分からないような感覚は拭い去れない。
そこで何度も何度もまたけいちゃんのシンフォニアを聴いてしまう。

なんてカッコいい歌なんだホエ〜
もう意味なんてどうでもいっか
このままこのメロディとリズムに乗って
ヘドバンして何もかも忘れちゃえば

ハッ!いかんいかん!!
現実逃避せずに考察せねば!すまぬ!

"ぬ"はすまぬ(すまない)できぬ(できない)わからぬ(わからない)などのように〜ないという否定の意味。

"毒する"には悪影響を与える、汚す(けがす)というような意味がある。
しかし例えば"子供を毒する映像"とは言っても
“大人を毒する"などとは使わない気がする。

ピュアな存在に対して何か良からぬ影響を与える、ピュアな存在を汚すといった意味ではないだろうか。
大人でもけいちゃんのようなピュアな存在はいるがそれについて語り出したらキリがないので他の機会にしようと思う。

「毒せぬ未来
毒する事ができない未来
→悪影響を与えられない未来→汚せない未来

帰路を汚せない未来
帰路 未来 汚せない
帰路を汚してしまったとしても未来では汚さない

帰路…帰るという事は一度は通ってきた道
過去ってことか!?

"汚した過去は変えられない
元通りには帰れない
でも未来は汚せない
なぜなら未来は白紙でピュア
これから創り出すのだから"

先生〜!
なんとか答え出たんですけど!
正解じゃなくてもコレが限界です(泣)

Vol.7おわり】


【Vol.7後記】


最大の難所にして最大の山場を乗り越えました!
ルバートサーカスで英気を養ったおかげです。
(これ書いてるの2023.6.11けいちゃんピアノリサイタル・ルバートサーカス第1回目の翌日)
執筆のエネルギーを与えてくれたけいちゃんに
感謝してこの文章を捧げます(一度こういうの言ってみたかったやつ〜♪)

【つづく】

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