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島日記 はがきでラブレター

仁の音さんのnoteを読んで朝からワクワクしてしまった。
奈良にある郵便名柄館の復元の際に始まった「はがきの名文コンクール」の第一回大賞90歳の男性の文章に。

こんなはがきが届いたら、どんなところからも何もかも投げ捨てて戻りたくなるだろう。
一人称はおれ、「前略、どうだいソッチ。もう慣れたかい。〜君のつくる味噌汁が飲みてえよ。こん畜生め、後略だ」
あまりに格好よかったので私も挑戦することにした。

先輩、久しぶり。
極楽の酒はうまいですか?
仲間はみんなそっちに行きましたね。
毎晩こっちのようすを肴に飲んでいることでしょう。
生老病死もない世界は意外と面白くないのでは?
私はもうしばらく、娑婆、浮世でひとり、労苦の後の酒を飲みます。
ここの言葉では「だれやみ」というのですよ。
変わらずギター弾いてますか?
変わらずちびちび飲みですか?
そちらから月は見えますか?
もうすぐ中秋の名月ですよ。
もしかしたら毎日満月ですか?
先輩、また一緒に飲みましょう。

大賞のはがきには比ぶべくもないが、興が乗ったので真似て書いた。

作家の書簡集を読むのも私生活のようすが知れて面白い。
なかでもはがきは簡潔で人柄があらわれる。
電話のない時代はお便りではなく用件のみのはがきも書いたようだ。

今は電話もいらない、snsで事足りる。
たまには推敲しまくったラブレターを書くのも一興である。

名前が変わった短文のsnsや他の発信は広すぎる世界なので恐れをなしてやらないが、noteは暖かく迎えてくれるので安心して遊べるワンダーランドだ。
これからもよろしく。

ほのかな朝焼け
有明の月がようやく出てきた
通勤途中 海が光っている
掃除の途中 数少ないサトウキビ畑
小さなトキワハゼ
小さなキツネノボタン
スパイスカレー弁当
東の空も染まる
南の海も


気づかぬうちにヒガンバナが咲いていた。
今日もお付き合いくださってありがとうございます。

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