島日記 少し満足
二十一日から「小満」の節気に入る。
島は麦畑は見かけないが(たまに移住者が作っている)、水田の稲はもうすくすく育っている。
草木や命あるものがエネルギーに満ちあふれる頃だ。
走り梅雨、うの花くたし、麦雨(ばくう)、五月雨(さみだれ)と、梅雨に入る前の雨の多い季節でもある。
小さく満ちる、少しの満足の意味にもとれる言葉だ。
少し満足、少し不満を感じながら毎日過ごしている。
湖面のさざなみ程度の満足や不満でちょうどいい。
台風二号が発生して不安が芽生えたが、朝日を浴びに庭に出たら、草木の輝きや鳥のさえずる声で消えてしまった。
短い期間だがこの季節のように健やかに過ごそう。
今日は眼科の予約の日だ。
友人が車で付き合ってくれる。
同じ頃島に来て、農業支援センターで働き、同じ釜の飯を食べた仲間。
早くにリタイアして自然農法で野菜作りをしている。
頼りになる友人だ。
先日、結膜出血で、班長引き継ぎ会に欠席すると連絡したら、「何かあったらすぐに駆けつけますから」という若い人もいた。
ほとんど付き合いはしていないのだが、暖かく接してくれる人がいるのはありがたいことである。
そして友人も少し満足、少し足りないくらいの接し方でよいと思う。
結膜出血はだいぶ治まったが、まだ黄色い白目で悲しい。
まさに小さな喜びと少しの不安の繰り返しである。
暑い一日になったが、そよ風があるので蒸し暑さはない。
今日もお付き合いくださってありがとうございます。
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