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島日記 毛布のことから

毛布を出した。
あったかーい。
頼りなげな羽毛布団一枚では寒くなってきた。
夜はそれでも足を出したりしたが、朝はくるまって出たくないほど心地よかった。

この毛布は去年母の葬儀の後に、母のために買っておいた毛布だけれどと、弟からもらったものだ。
軽くて肌触りがいい。
もう一枚、寒くなったら上にかける毛布がある。

しくも、その毛布は父の葬儀の後、母が、父さんのために買ったばかりだけれどと、くれたものだ。
少し重いが、色合いもよく、もちろん肌触りもいうことなし。
気に入って長年使っているが劣化もしない。
家族に守られているから余計に暖かさや愛着が増すのだろう。

朝、布団の中で、今日は毛布をタイトルにしようと決めた。
思い巡らせていたら、初めて実家を離れた時のことが次々と浮かんでくる。
入学式の後、寮の部屋に入ったら大きな荷物が置いてあった。
私の荷物は特大、もう一人の新入生のものは小。
何だかわからないが、田舎者のようで赤面した。

寮はまだ畳部屋で、一人の収納は押し入れの上か下の部分だけ。
四年生、二年生、新入生二人の四人部屋だ。
真ん中に、座り机が向かい合わせで四つ並べてあった。

そうだ、布団のことだった。
まるで花嫁の布団のような、立派なものが入っていた。
寝心地はいいのだが、上げ下ろしが大変。
用意してくれた親が恨めしかった。

もう一人の新入生は、現地調達で荷物には入ってなかったのだ。
今風な軽くてふわふわな寝具が届けられた。

先日エーデルワイスのことを書いたので、その頃のことがよみがえったのだろう。
封印が解けたかのように思い出される。
その四人の描写をしてみたいが、六百字過ぎてしまった。
明日に持ちこそう。

薄緑のところはなんだろう
シダかな
山側はサキシマフヨウの花盛り
龍神の滝という
島の川はこんな感じ
ジャガイモの植え付けが始まる
軽トラがあちこちに
海岸通り
ドラゴンフルーツの花
華やかな花が見えたのでUターン
つぼみ
もうすぐ収穫 これは白ドラゴンだ


貴重な休みだったが写真を撮りに近場に。
小春日和というには早いが、爽やかな風と一緒に海辺と山辺の道を走った。

今日も訪問くださってありがとうございます。

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