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島のお書き初め会 器になる

11/14からまた佐渡に来ている。
今回は美味しいものを食べる目的で来た!

この日は友達主催のお書き初め会。

こんな田舎の島で若者がたくさん集まる。
10人くらい?
しかも、お書き初めに。

人を集めるのが苦手な私はしずかに嫉妬している。人が集まる彼女の人望と、大人数をホールドできる甲斐性と、世話好きのエネルギーに。

みんなアーティスティックで個性的で自由型のお書き初め。
上手く書くことに縛られている私は、自由に伸び伸びと書いて、それでいてかっこよくまとまっているそれぞれの書を眩しくおもう。
また嫉妬。

ここに住む人たちは、みんなすごい。
佐渡の冬は厳しい。佐渡は恵みや喜びも多いけど、いきいきと暮らしていくにはその人の努力や覚悟、積み重ねが欠かせない。

それは佐渡に限らず、どこもか。

またほんのり嫉妬。
私は挫折してしまったから。
便利で、ぬくぬくして、ここちよくてつまらないぬるま湯みたいな埼玉に逃げ帰った。

(埼玉県民にはごめんだけど、しかも埼玉に育てられたくせに、埼玉の無個性感がたまらなく嫌いだ。佐渡の人のほうがまだ埼玉のこと知ってるくらいに興味もない。晴れが多いところと近所の人が優しいところは好き。)

最近は「自分の役割をやる」を意識して、
できなかったこと、向いてないことを頑張らないことを意識してる。

今日みたいに自分でも無意味だとわかってる嫉妬が湧いてくるような時はとくに、自分の世界に入るに限る。(生理前?)

人が集まってきても、無理にみんなと交流しない。
そこにある美味しいものを食べ、興味のある会話はすこし反応し、大体お絵描きをしている。


友達の作ってくれた豚汁。ごま油で焼いた玄米餅が入っている。美味。


そのおかげか、10人以上の大所帯になっていたけれど(平和な親戚みたいな雰囲気だった)
いつもほど辛くもなく、消耗もせず、ゆるりと過ごせた。

書き初めは私はしない。
墨とか服が汚れそうだし、
貼るところもないし、
荷物増やしたくないし。
と言っていたけど、なんかぶつけたい気持ちもあり、表現したい気持ちもあって、夜になってから書いた。

ちなみに会は14:00から始まっていた。
この長丁場🤣
(基本的に1人ずつ書くスタイルなのだった)

なんて言葉を書こう?と悩んで

「自分に還る」…?
いや、いつもやってるわ。わざわざ掲げることでもない。何よりそのまんまでつまんない。

「至高の一日」…?
日々一日を最高にしていって、その積み重ねに最高の一年がある。起業家の小田桐あさぎさんの受けうり。あと料理研究家のリュウジに引っ張られてる。うーん、しっくりこない。

「分かち合う」…?
うん、元旦に浮かんできたのはこの言葉。
だけど、気持ちよく、こころから分かち合うには自分が満たされていることが不可欠で。
自分を常に満たしておきたい。

と、同時に、何かが入るスペースは開けておきたい。神の入るスペース。インスピレーションが入ってくる余白。ポカーンとしておくこと。

満たしたいけど、空っぽにしておきたい。

うーん?この相反する在り方を一言で表す言葉はないものか。

と考えて、
あ、器だ!と思った。
器は満たすもの。
同時に、空っぽであることで受け取る、という機能を発揮するもの。

自分の欲の器を満たしておきたい。
同時に、神(大きな流れ的な存在)を招き入れる器でありたい。
私が!とガッチリ操縦するんじゃなくて、目的地はお伝えして、神に運転席を譲る。


1枚800円の和紙に震えながら書いた。


あと、器の漢字の意味を調べたら、
入れ物、道具、働きのあること、才能のあること。と出てきた。

道具として神に使ってもらいたい。
自分の才能をもっと活かしていきたい。

成り立ちも調べた。

四つの口は「祭祀用の器」「祈りの言葉が入った箱」を表す。

真ん中の大はもともとは犬で「祭祀の際、神に捧げられたいけにえ」とも、「種類がたくさんあることをあらわす」とも、「見張り」とも。まぁ、とにかく犬なんだよ。

私は戌年だし、犬みたいなキャラなので、器は私にピッタリの漢字である。

何より、器の上には美味しいたべもの、飲み物がくると決まっている。
そんな一年最高やん。

あれ、分かち合うはどこにいった…?

友達の飼っている秋田犬のまる。寝てるだけ。左上から時計回りに、新穂青木おやつ店のキャロットケーキ、友達が作ってくれた豚汁、卵焼き、ビーフン、お土産の明太子、佐渡の白米、鯛ちゃんの黒豆きな粉のシフォンケーキ。




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