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【哀れなるものたち 映画の感想】ネタバレ含む



ぶっとんでて気持ちがいい


音楽、美術、演者、食べ物、建築、衣装…
どれも世界観がぴったり調和してて、不気味ながらも美しくて心地よかった。
ぶっ飛んでるけど、違和感がないというか。

私はベラ(主人公)みたいなことがしたいし、してる


・実験が好き!

「私は実験と〜が好きな女なの」
的なセリフがあるんだけど、なんて言ってたんだっけ。くやしい、メモしかった。
どっちの単語にも共感したんだよなあ

・欲張りなところ

彼女はどちらかだけを選んだりしない。
こっちを選んでいたら…を全部やってみる
何かのために何かを諦めたりしない。
駆け落ちもするし結婚もする。復讐もするし、「より進歩する」チャンスもあげる。
体も売るし、勉学にも励む。

自分にタブーがないってパワフルだよなー。

・自分の目で見てみよう!
人の話だけで満足したり判断しないで、「自分の目で見てみようとする」
元夫の将軍も、一度暮らしてみる。真実を知るために。

ときにはそれは、自分の命を危険に晒すかもしれない。けど、彼女の人生に必要なことなんだ、実際に体験するってことが。

それを私も求めている!

個人的に好きなシーン

メモ魔好みのシーン

個人的にいちばん好きなシーンは、ベラの成長を観察・記録する役割を与えられた助手くん。(婚約者になり、いろんな男性と関係を持ちまくるベラをちゃんと待っている…)

研究的なことを手帳に記録(note)していた彼が
帰ってきたベラが話した「キスのとき、舌は入れないでね」ってセリフに対して、「覚えておくよ」というのだけど
英語ではnoteって単語を使ってて
そこに私はグッときたんだよね。

2人の関係の変化を感じた。

それはバクスター(父的な天才外科医)のためではなくて、
2人の関係のためのメモであることが
なんだかとても愛おしかった。

まぁメモ魔だから反応した部分もある。笑

ベラが旅と経済的自立を果たして家に帰ってきたシーンの、あの笑顔


玄関に立って使用人の女性に笑いかけるシーンがあるんだけど、片方の口角を上げる彼女は「大人の女」って感じなんだよね〜。

これが私の大好きなBillyっぽくて、ハートを射抜かれました。

登場人物が魅力的


見た目は恐ろしいけど愛情深い父
誠実で器の大きな助手(婚約者)
遊んでいるつもりが虜になってしまってメンヘラって破滅していく遊び人(駆け落ち男)
船の上の友達(なんでも楽しむ老婦人と、素直な若い黒人男性)
気持ちよいほどにサイコパスなDV夫

…フィクションだから当たり前なのだけど、不要な登場人物がいない

全部彼女の人生に必要な人。
 
いままでにあった人おきたことも全部必要なことだったのかなと思わされた。

たとえ悪辣に描かれていても嫌いになれないのは、全員素直で正直だからかな。

ただ、ひとつ言わせてくれ…!!


なんで父の脳を元夫に移植しなかったんやー!!
そしたらハッピーエンドやん!!
なんでヤギ…なんで…
ヤギだけ無駄死にじゃん…
「進歩させる」からのヤギは最高に皮肉なんだけど…

まとまらない感想だけど
私の感想ってこういう感じ。
深掘りしたり、俳優さんとか歴史的背景とかそういうことと絡めた頭良い感想は書けない。

表面的なこと、セリフそのもの、個人的なこと、それへの反応、のみ。
でもしかたないよね!笑

最近気づいた自分の「感想文の傾向」でした。
開き直ってるので、このままでいきます。

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