BOOK REVIEW vol.028 やりたいことをやるために、好きなものを好きだと言うために、僕らは生まれてきたんだ。
今回のブックレビューは、 坂爪圭吾さんの『やりたいことをやるために、好きなものを好きだと言うために、僕らは生まれてきたんだ。』です!
誰も、あなたの代わりに「あなたの命を生きる」ことはできない。
本質をついた言葉で叱咤激励してくれる、愛が詰まった一冊
ページをめくるたびに力強い言葉が目に飛び込んでくる。著者の坂爪圭吾さんの言葉は、力強くて、時に厳しいけれど、読む人を叱咤激励してくれるような愛が詰まっていた。あたたかみのある美しい写真に添えられた言葉も本質をついたものが多く、何度もハッとさせられながら、大切な“何か”を思い出すように読み進めた。
小さなことを気にして、すぐにクヨクヨと悩んでしまう私は、この本を読み始めた時も、実はほんの少し落ち込んでいた。「これでいいのかな」「どう思われるかな」「あんなこと書いちゃって恥ずかしいな」・・・そんな些細な悩みや心の奥にある葛藤、モヤモヤと考え続けていたことの答えやヒントが、ページをめくるたびに次々と表れ、瞬時にすべてが解決した(大げさではなく本当に)。そして解決した後は、自然と気持ちが前向きになり「そんなことで悩んでる場合じゃなかった!」と気持ちが奮い立つような、生きる元気が湧いてくるような、そんな感覚だった。
坂爪さんの言葉には説得力があり、経験した人にしか書けない言葉がたくさん詰まっていた。そして「人生は短い」「生きているのは今だけ」であるということを、何度も実感しながら、胸に刻み込むように読んでいた。毎日を慌ただしく、ただやることに追われながら過ごしているとつい見失ってしまうけれど、「今」という時は一瞬にして過去となるし、「今日」という日は二度とやって来ない。「今日の自分」でさえ、明日にはもう別の自分に変化している。そう思うと、今、この瞬間の尊さに胸が熱くなる。こうして今、元気に生きていることに、この人生において、家族、友人、知人、尊敬する方々と奇跡的に出会い、触れ合い、同じ時間を過ごせていることに、感謝の思いがあふれてくる。
人と交わり生きているからには、悩んだり、傷ついたり、落ち込む時だってこれからもきっとある。でも「今」という貴重な時間を生きているのだから「どうせ私なんて」と拗ね続けるのはやめようと思った。この瞬間を、この人生を大切に、思い残すことなく楽しんで生きていこう。真面目すぎるのもほどほどに、愛と感謝とユーモアも忘れずにね。
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