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BOOK REVIEW vol.029 人生は4つの「おつきあい」

今回のブックレビューは、 小林正観さんの『人生は4つの「おつきあい」』です!

タイトル『人生は4つの「おつきあい」』ーこの“4つ”とは「お金」「神さま」「人間」「病気と災難」のこと。こちらの本には、著者の小林正観さんが生前、40年間にわたって収集・研究された「日常現象」の法則に則り、4つの事柄との上手なおつきあいの方法がたっぷりと綴られています。恥ずかしながら、私は小林正観さんを存じ上げておらず、今回初めて正観さんの言葉に触れました。優しくユーモアが詰まっていて、あたたかいお人柄が伝わってくる言葉たち。楽しい気持ちで最後までスイスイ読むことができました。

「お金」「神さま」「人間」「病気と災難」・・・どのお話もとても印象的で、一冊を通して、新たな“ものの見方”を教わることができたように思います。この中で「今の私」に最も刺さったのは「人間どうしのおつきあい」の章。正観さんのお話を読みながら、ここ最近の自分自身を振り返ってみると、反省点ばかり…。とても心が狭くなっていたことや、「このままではいけない」と分かっていながらも、意固地になって軌道修正してこなかった自分に気づき、ようやくブレーキをかけることができました。

すべての人は敵でもなくライバルでもなく、みな友人であり、仲間である。そのように味方を増やしていくことこそが人生なのだと、心を切り替えてみる。そして、出会った人をみな味方につけていく。

『人生は4つの「おつきあい」』P151より引用

この一節を目にした時「ああ、本当にそうだよね…」と、とても腹落ちしました。すでに今は競い合ったり、比べたりする時代から変わりつつある時代。でも私の心のどこかにはまだそんな気持ちが多く渦巻いていたのです。無意識のうちに人と自分を比較して落ち込み、自分勝手に拗ねて、そっと心の扉を閉めていく…人との関係性を自ら狭めていました。それを正観さんから「宇宙の方向性と真逆ですよ〜」と教えてもらったことで、本当に心が切り替わったような気がします。上記で引用した言葉を自分に浸透させたことで、心の中にできたカチコチの氷の塊が少しずつ解け始め、あたたかい気持ちになっていくのを感じました。今は、思い当たることから一つずつ「スネ解除」をし始めています(苦笑)

SNSの繋がりがどんどん加速している今の時代、もしも出会う人みんながお互いの味方になれたら・・・想像するだけで最強の世界。私たちが人生のシナリオを自分で決めて生まれてきたとするならば、今、出会えている方々とも、生まれる前からこの世で会うことを約束してきた仲なのかもしれません。そう思うと、敵でもライバルでもなく、みんなが友人であり仲間。余計な警戒心は解いて、目の前にいる人をもっと大切にしようと思いました。

最後に心に響いた、エピローグの一節をご紹介します。

この一瞬を大切にしないで、いつ、誰を大切にするというのでしょう。
私たちは、いま目の前にいる人、いまここに起こっていることしか大切にすることはできません。昨日会った人を抱きしめることはできないし、明日会う予定の人を抱きしめることもできません。
いま目の前の人を抱きしめること。自分のとびっきりの笑顔を見せてあげること、できるかぎりのやさしい言葉を贈ってあげることです。

『人生は4つの「おつきあい」』P265より引用

今、この一瞬の大切さ、そして家族、友人、誰であっても、目の前にいてくれる人を想うことの大切さをしみじみと感じました。心の中にできた氷の塊がこれ以上大きくなる前にこの本に出会えて良かった。このレビューを書き終えたら、まずは今、目の前にいる家族にやさしい言葉をかけて、あったかい晩ごはんを食べようと思います。(今日はお好み焼き!)

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