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野放図メイキング~目標・計画・上達!~

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こんにちはスイジュです。
今回はRiotパートナー主催のプチイラコンに投稿したイラストについてお話します。線がどうとか色がどうとか影がどうとかいう前のもっと大枠の絵のとりくみのメイキングのお話をします。描いてる途中の計画や目標をなんとなく定めていくお話です。twitter上でリアルタイムメイキングをしていたのでそれに沿ってお話します。ちなみにリアルメイキングをしたのはプルパイラコンの周知目的もあります。みんなで同じテーマの絵描いてるの見るの好きなんだ。

1.楽しい気持ちを作る舞台設定

私はまだまだ背景を描き慣れないので人物を先に描いては「この背景に何をかけばいいんだ」ってなりがちなので先に「どういうところにキャラがいるか」を考えるようにしました。風景の写真を探すのはMinecraftのほうでめちゃくちゃやりました(建築勢)

あと去年、Minecraftで作った素晴らしい景色を背景につかわせてもらいまして、そのときに「小物や建材って最高だな…」てなったので、背景でいれたい要素や色味を考えてみました。

今回入れたいなっておもったキモは「オレンジのテラコッタタイル」です。リーシンの上着がオレンジですでに画面に入るのは確定しているし空やプールの水色とも好対照!水色、白、オレンジ(彩度明度ちょっとひくめ)って最高にさわやかでおしゃれだとおもいます。
そしてこの時点で「ブーゲンビリアかけないようふええ…」なんてなってはいけない。なんかあったら素敵だな実際に描くときはブラシでどうにかすればいいか。くらいの気持ちでいきましょう。前面に描くときまでちゃんとした覚悟はいらん。

2.登場人物に何をさせるか~あらたな要素と目標

実在するプールパーティスキンのスプラッシュアートや、ナイトパーティやらゴールデンボンバーのPVやら見てプールサイドでパリピたちは何をするだろうと思いを馳せます。今回はおやつを食べてもらいました。スイーツ食べる推し。うーんかわいい!さてここで問題が浮上します。

お菓子なんてかいたことねえ!

しかし推しはかいたことある、背景もあるっちゃある。ということで今回はお菓子という小物を描くというチャレンジを目標にいれました。チャレンジするという自覚は大事だと思ってます。絵は万物をかきますが常に万物を描いているわけではありません。得意不得意はできあがります。そこで人物も描けるからと言って人物と同時にかいた小物がへたくそすぎて描くのやめたってなったら小物はいつまでも描けないので、まず描き切って画面にいれることを目標にします。ハイハイが始まってないばぶちゃんがタップダンスを目標にするんじゃない。とりあえずハイハイしよう。
(ちなみになんでも描けるようにならなきゃという義務は趣味絵にはないので謎の上達義務感でやるのはやめたほうがいいよ。なんか描けるようになったら俺ツエーできるじゃん!?くらいのノリでやろう)

ちなみにtwitterで「イラコンは健全さが大事」とかいておりますが、私は以前イラストを勝手にセンシティブ設定にされたのでその出来事への警戒です。肌の塗りが肉感的なことに定評があります。水着!あぶねえ!

3.作業通話で棚ボタなパワーアップ

Diecordが画面共有をパワーアップさせて作業通話もできるようになりました。見つめ合わないのかという提案により、「カメラ目線でポーズ」より「談笑の真っ最中」というますますお菓子を主役にした画面になりました。ポーズもジュースマドラーをもったりフォークをもったりと豊かになったよやったね。

あと左の絵では後ろに何人かいましたが右の絵ではなくなりました。これは締め切りの日数と審査人数(人気投票とかならたぶんもっとわいわいさせちゃうとおもう)との兼ね合いで自分への負担を減らしました。お菓子チャレンジという優先順位をつけてるおかげもあります。逆に一つの絵の全神経を研ぎ澄ませる描き方もあります。さいとうなおき先生の三か月練習法がそれにあたります。今回は締め切りがあるという前提なのでがんばりどころを絞った感じですね。

4.本番をすすめつつ戻る

デジタルだとレイヤーという便利なものがあるおかげでけっこう下書きレイヤーが増えます。下書きでこねくりまわそうとしてぐちゃぐちゃするので、線画をかいていって、いきづまったらまたレイヤーを増やしてそこだけ下書きをまた増やそうという魂胆です。レイヤー増やしたらそこだけ拡大縮小回転できるので便利。
あと完成に近い行為をなるべくさっさと着手したほうがいいかなーとおもいます。完成に近づいたほうがイメージがどんどん固まるし、ちゃんと完成させたい!てなります。わたしは。ただし線画も途中で行き詰ったときは下書きとか戻ること前提です。わからなくなった時点でちゃんと資料探す。写真撮る。そこで資料みながら描くのがなんとなく描くより面倒(そのうえなんとなく描くほうが早いとはいってない)だったらそれは次の課題になります。デッサンクロッキー要不要論で出る「練習のための練習なら意味ない」ていうのはこういう本番を通して本人が必要だと感じてないまま練習を始めるケースだと思ってます。

5.注力するとこしないとこ

こっちが注力してないとこで

こっちが注力したことです。

とはいえ注力してないほうも過去背景らしきものをかいたからこそ今まで書いたやり方を流用できただけです。そういうことの積み重ねでできていくんだね。あと水面のキラキラと椅子とうしろの屋根っぽいものの細かさは素材でできています。
描いているものに関して「どこまで届けるか」というラインを定めておきましょう。この背景に関しては私はオブジェクト情報くらいしかラインを定めてません。プールがある、ヤシがある、花っぽいのがある。くらいですね。それらが統合されて「バカンス感」が伝われば十分です。
ラインをあげると「実在感」や「ワクワク感」まで届けるにはどうすればいいかもっと手を入れる必要があるとおもいます。

6.脳内レポート・まとめ

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というわけで今回のイラストのレポートをかいてみました。
いつもかいてるわけじゃありません。今回の記事をかくにあたって具体化してみました。でもひとつひとつの完成した絵をみたときに、描いてる最中に「この絵はこれをはじめてかいてみた」「この絵はこれが描いてて楽しかった」「この絵は何度みてもここがおかしいな」みたいなものは思い浮かぶものです。あとは誰かがほめてくれたこととか結構覚えてます。
私はネットに絵をのせはじめてもう10年以上は立つのですが、ネットに絵をのせてはじめて完成にケリがつくなーって思います。額に入れた状態ですね。

あと毎度毎度こうやって課題を設ける必要はないと思います。これはイラコンだからこそのチャレンジですね。本気ついでにちょっと新しいこともしちゃおうかなーっていう。
自分たのしいだけの絵とかもあります。それはまた別の記事にしようかな。

まとめますと、私は趣味絵10年超で多作完成主義で楽しくやっていますが
目標はピンポイント
優先順位をつけて八方美人的にがんばらない
負担さげるときはさげる
自分でラインさげたところはへこまない(卑下しない)
完成して次の練習内容を見つける

で細く長く楽しくやっているよというお話でした。いいなと思ったら軽率にまねして向いてないなと思ったら軽率にやめてみてね。

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