見出し画像

ヴァンゲリス  Memories Of Green

写真は、英国サッカーチームの監督、アンジ•ポステコグルー。世界のサッカー界では今、彼に注目が集まる。近年、サッカーに革新をもたらせた。そしてこの風貌はまるで映画監督か哲学者だ。あまり感情を表に出さず哲学者然としていて、雰囲気があって人気がある。こんな人がマネージャーなら私なら俄然モチベーションは上がる。

5年前、ポステコグルーは横浜Fマリノスに居た。とんでもない戦術に驚いた。キーパーから短いパスを繋ぎ相手を呼び込み罠に掛けるリスキーな戦術だ。マリノスは失敗を繰り返すも乗り越え、翌年優勝した。その後はベルギーに渡り世界的評価を得て、ついに世界最高峰の英国リーグから監督オファーを受けた。リスキーだった彼の戦術は今やサッカーの常識を覆し世界で広がりを見せている。そしてポステコグルーのチームは今、その英国リーグで首位に立つ。

現在、日本のJリーグも終盤戦。ヴィッセル神戸と横浜Fマリノスが優勝争いのデットヒートだ。神戸のスタメンは全員日本人。かたやマリノスは近年、外国人の力で優勝を重ねている。マリノスに加入する外国人スケッターが常に強力なのには理由があって、クラブが中東マネーも絡んだグローバル化へと舵を切ったからだ。

日本のサッカークラブが、ビジネス的にもっと発展する為には、マリノスの様に外資と連携したり、あるいは今世界で起きている様に、ビジネスで成功し上場してる人達がどんどん安い Jクラブを買えばいい。
孫さんが日本のプロ野球を変えたように、サッカーも旧態然としたなんだか左遷されたモチベーションのない人が経営してるようなJリーグクラブを買収してイノベーションを起こせばいい。
しかし世界の大金持ち達にはJリーグはヴァリューが低いようだ。市場は欧州にありアジアのスポーツはなかなか難しい。ハセベがドイツで欧州初のアジア人監督になるだろうから、そうなればアジアへの見方は変わっていくと思うのだが今は難しい。とりあえず今年は外国人に頼らなかった神戸に初優勝してほしい。

神戸といえばイニエスタがいた。イニエスタの顔がひとまわり大きくなったらフィルコリンズだ。フィルコリンズのジャケット写真から彷彿するのは漬物石だ。漬物といえば野沢菜が好きで野沢菜は長野県。

今春、次男が就職し長野市のアパートへ引っ越した。長男と私が引っ越しを手伝ったのだか、いつのまにか長男の運転が上手くなっていて安心して助手席に乗っていられた。
彼らが子供の頃、子供中心の生活ながら、車で出かける時の音楽選曲権だけは子供に譲らず、運転する父にあった。しかし今や大人になった長男がハンドルを握った途端、彼の携帯を繋いで、JポップやらKポップが流れ出す。運転せずにラクになったと思いきや、息子の音楽を聞かされている助手席の父は、苦痛だ。笑

引越しの後、三人で焼肉に行った。その時はカーオーディオは私の携帯に繋がっていて、TOTOの「ジョージーポーギー」が自動的に流れた。長男「久しぶりにこの曲聞くー」次男「何百回も聞いてるー」私「そんなにかかってる笑?」長男&次男「うん」「父さんのテーマソングだよ」「父さんのお葬式の時にはこの歌だわー笑」

私の携帯音楽アプリでは、よく使うプレイリストの一曲目がこの曲で、ちょっと駅まで子供を車で送る時とか、結局この曲ばかりが自動的に再生されて彼らの耳にだいぶ刷り込まれてきたらしい。笑
いやいや、葬式で私をおくる曲に、その曲と頼んだ覚えはないよ。送る側は故人を思い起こすだろうけど、、
いや待てよ、もしそこで音楽が必要なら、一曲ある。無人島に一枚じゃないが、棺桶に一曲。

ヴァンゲリス Memories Of Green
根拠はあるんだ。

流氷原(1980年)に収録

よく見る夢がある。昔から怖い夢のパターンだ。暴走する得体の知れない生き物に私は追いかけられる。私は走って逃げて捕まることはないが、どんな障害をも破壊してその恐怖は追いかけてきた。しかしある場所に着いた時、それは追いかけるのをやめた。

そこは私の少年時代に友達と野球をしたホームベースとバッターボックスの場所だ。その後ろにはバックネットになるフェンスがあり、私はピッチャーをしてそのフェンスと向き合って毎日楽しい少年時代を過ごしていた。恐怖の生き物はそのフェンスの前まで来ると、そっと静かに止まった。私の少年期の心の聖域のフェンスから、なんとしても立ち入ることはなかったのだ。

少年時代、毎日、日が暮れるまで外で遊んだ。夕方になると遠くの工場のサイレンのような音が聞こえた。ヴァンゲリスのこの曲でも終始後方で「ウウウ〜」と鳴っている音と同じで、私はこの曲でその時の情景へと連れて行かれる。

Memories Of Green
Greenには少年期という意味がある。
そこは私を守ってくれる場所。
きっと私が帰っていく場所なのだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?