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【1分記事】無印良品のアドバイザリボード

デザイン経営について調べていると、
「無印良品のイノベーションの事例に辿り着いた」
という方にご覧いただきたい記事です。

戦略デザイナーの森田です。
中小企業のデザイン経営について執筆した論文(2021)を、
分かりやすい言葉で、誰でも理解できる内容にまとめ直しています。
森田昌希プロフィールついてはこちら

●良品計画の取り組み

良品計画は、イノベーションを以下のようにとらえています。

①デザイン思考を持たないボードメンバーによる意思決定からイノベーションは起きない

②ボードメンバーから降りてくるロジカルな意思決定による制約条件のなかで、事業部によるデザインの意思決定からイノベーションは起きない

そして、
良品計画の金井政明会長は、日経ビジネス(2019年2月20日号)の記事で次のように語っています。

「企業は天動説になってしまいます。自分の会社から世の中を見てしまいます。世間は自分たちの会社や商品を分かっていると思い込みたいし、思い込みます。」

日経ビジネス

ユーザー目線を企業が持つための(天動説を地動説に置き換えるための)機能の必要性を説いていらっしゃるんですね。

社内のボードメンバーが下すマーケティングや顧客志向による意思決定では、天動説(既存の尺度)の枠組みから出ることは難しい。

なので良品計画はアドバイザリーボードを置き、天動説に偏った意思決定を排除できる体制を整えているようです。


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