見出し画像

ヨーガ哲学書の1行目

「ヨーガとは何か?」
ヨーガのすべてが書かれた書物「ヨーガスートラ」の一番最初の言葉は、

「今、はじまる」

これは、「これからヨーガスートラを学ぶ時間ですよ」
「今までしていたことから(意識を)切り離して、ヨーガの学び(クラス)に集中しましょう」

という意味でもあり、

また、
「これからヨーガの知識を学び、自分と向き合い、
今までの(不健康な、苦しみにつながる)生き方・考え方を切り離して、
ヨーガを学び実践し、前進していきます」

という強いコミットメントを表す、重みのある言葉でもある。

ヨーガを実践すると、自分や目の前の世界がどうなっているのか知ることになる。
「私が苦しいのは、あの人のせいだ、社会のせいだ」「私は正しい」と思っていたのに、
すべての原因は自分の中にあったと知ることになる。

それを認めるのはとても辛い。

あまりに辛いので向き合うことができず、逃げたくなる。

ヨーガスートラの最初の言葉は、
「ヨーガを実践すると、人生変わっちゃいますよ。その変容のプロセスは結構キツイけど、ようございますね?」とこちらに問いかけ、確認しているのだと思っている。

コミットできない人は、いくら複雑なポーズが取れても、瞑想が習慣になっていようと、インドで何十年と修行しようと、
何も変わらない。
変容のチャンスが来ても逃げるから。
そういう人をたくさんみてきた。

それはそれで本人の自由だし、悪いことでもなんでもない。

ただ、ヨーガが本当にやりたいことは、
自分を知り、世界を知り、自分が主体となって生きていくことだ。

そのために、コミットが必要。

ヨーガスートラの一番最初の一文は、
「決意、コミットメント」のスートラと呼ばれている。

このスートラを読むたびに、
映画「マトリックス」で、モーフィアスが、主役のネオ(キアヌリーブス)に、
赤い錠剤と青い錠剤どちらを飲むか、選ばせるシーンを思い出す。

真実を知るか、何事もなかったように今まで通りの人生を選ぶか。

私は真実を知る方を選んだ。
今まで通りの人生なんて、絶対に嫌だったから。

ヨーガに出会ってはじめて、苦しかった人生に意味があったことを知った。


ヨーガスートラ2行目については、また。


応援してくださったら嬉しいです!いつもありがとうございます。