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雨の国の庭とバラ

ずっと雨です。

私の住む地域では、今年に入り、すっきりと晴れたのは7日間だけでした。

1月に鉢バラを植え替えて、葉を落とし休眠しているバラたちに、容赦なく降り注ぐ冷たい雨。この時期は特に、土を乾燥させておきたい時期でもありました。

根も休み、葉も落とした植物は土壌の水分を蒸発出来ず、降り続く雨で土は常に、びしょびしょに…。

例年通りとはいかなくった、予想外の長雨や寒暖差に振り回されているのはむしろ、人間の方なのでは?

と、バラを見ていて感じています。

バラたちは、例年通りの順番で芽吹き初めました。

一番に芽を出したのはオールドローズのシャルルドミル、同じくオールドローズのマダム・アルディ。いつもの順番で次々に芽吹いて行きます。

気温が高いので芽吹きはそれなりに早いものの、そこに順応していると言う事で、良しとしました。

入れ替えたばかりのふかふかの土が黒々と光っていて、それはそれで美しかったり。

ですが一応、天気予報を見て長雨を確認したら、前もって珪酸塩白土を土に撒いておきます。

珪酸塩白土はモンモリロナイトの事で、これにはイオン交換の性質があり水分の腐食を防ぐため、土壌に溜まった水の浄化作用が期待できるのです。

こちらに詳細が記載されております。

微量ミネラルも土に補給出来るので、雨で流れ出す養分を多少は補ってくれるでしょう。

この珪酸塩白土ですが、最近値上がりしてしまい、コストがかかってしまうのですよね。それで今年からは、ゼオライトを併用する事にしました。

ゼオライト(沸石)とは、火山岩が固まって出来た岩石で、岩石中に多くの隙間がある為、水捌け(通気性)が良く、根腐れ防止剤としても使用されている用土です。

今年はゼオライトを使用したバラ用土を作りました。腐葉土と、メインになるのは赤玉土大粒と小粒、ゼオライト、それにボカシを入れたものです。

我が家では、年間で与えるバラへの肥料がとても少ないので植え付けの時にしっかりとボカシを入れますが、やはり長雨による養分流出は、開花目前の鉢植えバラにとっては酷と思い、養分補給と土壌保全を兼ねて珪酸塩白土を撒いておきました。芽出し肥も与えた事はありません。

強い品種を選びましたから、助けられました。


マダムアルディ
シャルルドミル

こちらのバラは一季咲きで春のみ開花します。とても丈夫で、うどん粉病になったのを見た事が無く、黒星病にも強いと思います。購入後、薬剤散布は1度も行っていませんが、本当に元気です。

今朝の花たち

ビオラ
クリスマスローズ
シクラメン
クリスマスローズ
ラベンダー
こぼれ種からのボリジ
クリスマスローズ

農家さんは昔から、暦と気候のプロでもあった。と聞いています。漁師さんも同じくでしょうか。自然のリズムを知らせてくれる、様々な師(月の満ち欠け、星の軌道、風の通り道、鳥の渡り等々)がいなければ、無農薬栽培は厳しいと思う様になりました。

紀元前からその存在を知られていた古バラの子孫たちからすると、地球の気候変動も承知の上なのかもしれません。

樹木としての強さを思い出したバラは、とてつもなく強かったのでした。

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