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スペサルティンガーネット

spessartine garnet
満礬柘榴石

ガーネットです。

この原石を見た第一印象は

古代文字の石碑みたい。でした。
面白いなぁ・・と、
しみじみ眺めました。

柘榴石はラテン語の柘榴、
(granatum グラナートゥム)からの由来と言うのが一般的です。

書籍【宝石言葉】によると更に詳細に記してあり、

本来の語源はサンスクリット語の「疲れた」や、ギリシャ語の「年寄り」が、ラテン語の「種や粒」になり、ここから「種を無数につけたもの」と言う名詞に用いられ、柘榴(グラナートゥムgranatum)と言う言葉が誕生。これを英語でガーネットと呼ぶようになった。とされているようです。

疲れた〜年寄り、から唐突に種や粒になったのではないのでしょうが、この辺りの詳細には辿れませんでした。

日本語では「紅榴石 こうりゅうせき」です。


ガーネットの伝承や神話では、光や信仰と関連付けされています。闇に光を当てる石。みたいなですね。

冥界の女王ペルセポネやデメテル、ガーネットによって導かれたノアの方舟、精霊ヴィーヴル、日本では鬼子母神がこの石と関連付けられています。

ペルセポネやデメテルは時代や場所によってその信仰の意味や位置づけに変化は有りますが、概ね豊穣の神、又は復活の神の意味合いを持っているように思います。ペルセポネのシンボルの1つが柘榴です。

鬼子母神は多産の神。
ヴィーヴルはドラゴンです。

古代ではまた、「誓いの石」という位置づけもあり、これはなかなか、きっついですね。

これまでを思い返してみると、生涯に於いて何かを誓った事は一度も無いという人生でしたので、誓うというのは私にとって、非現実なのでありました。

さて、1月の誕生石であるガーネットですが宝石協会による意味付けは、真実、愛、忠実、情熱。だそうです。

6月26日の守護石でもあります。

誕生石については12の石を選定し、それぞれの石のパワーが全開する一ヶ月間、それら宝石を護符として身につけるMonth Stoneだったようです。

宝石としての石も美しいのですが、原石の良さは「何故こうなった?」という様な見た目の、不思議と未知の世界が詰まっているところでしょうか。

まさに写真のガーネットは、そんな原石の一つでした。

この条線は多分、


地中深くのドワーフが、ミクロサイズのノミを使い原石に落書きをしたのだな…。

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