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人生は寄り道の繰り返し

世の中に、子供の頃の夢を叶えた人はどれだけいるでしょうか。

『子供の頃』というのも実に曖昧な表現ですが、少なくとも私の周りにはいません。

従って、私の周りの殆どの人が『夢を叶えられなかった人』であり、例に漏れず私もその一人です。

しかし、だからといって不幸になったとか、
満たされない日々を送っているとかそんなことはなくて、
実際に辿り着いている「今」は、それはそれで得難く幸せな人生だと思っています。

夢を叶えていたとしても、それで100%自分が満たされているかどうかなんて絶対にわかりません。


プランド・ハップンスタンス理論


オックスフォード大学の研究によると、
仕事で成功している人、自分の人生を幸福だと感じている人の約8割は、自分で思い描いた将来像とは無関係に、ほとんど“偶然”今の仕事に出会っている
ということが報告されています。
比較的新しい研究論文で、その背景には、現代の情報の変化のスピードの速さがあるようです。

↑の記事の『必要な行動指標』の中に「好奇心」とありましたが、個人的にはこれが全てだと感じました。

好奇心が無くては何にもなりません。

逆にひっかかったのは「柔軟性」・・・。
個人的には自分は柔軟性のある人間だと思ってるんですが、よく「頑固だね」って言われるので、自分の気のせいみたいです。

もっと柔らかい心でいたいですね。


人生は寄り道の繰り返し


夢や目標を持つことは大事ですが、捉われすぎると自分の首をしめてしまうことは少なくないと思います。

私はセラピスト育成に関わる仕事をしていて、やりがいを感じていますが、これを目指して生きてきたわけではありません。

簡単にまとめるとこんな感じです。

  • 絵に関する仕事がしたい

  • デザイン専門学校に入るが、デジタル(PC)による作成が多くげんなり「アナログな絵が描きたい・仕事として絵は描けないかも…」

  • 友人から家具の塗装をする仕事を紹介してもらう+内装業

  • 装飾仕上げ(塗装・左官)専門の仕事を紹介してもらう

  • 仕事中に激しい腰痛になり身体に興味をもつ

  • 整体(リラクゼーション)業に転職

  • キャリア形成の過程で講師のお誘いを受けて今に至る

極論ですが、

たくさん寄り道をしてきた感覚です。

視野は常に広く、誘いを受けたらとりあえずやってみる。その繰り返し。

建築業で親方から得た教訓は、リラクゼーション業でも活かされました。
リラクゼーション業での経験は、もちろん今の仕事にも活かされていますし、もっと辿れば、

専門学校時代にイヤイヤやっていたPCを用いた作品作りも、セラピストに向けたコンテンツ作成に役立っています。

夢を叶えることは美徳なのか


細かくみればキリがないですが、たくさんの寄り道が今の自分を形成していると考えると、

夢を叶えることを美徳とする考えは、一概に正しいとはいえないように思うし、
まだ世の中にどんな職業があるかロクに解らん幼少期に
『将来は○○になりたいです!!』
なんて宣言させるのも、なんだか不気味に感じてきます※個人の感想です

因みに息子の卒園式では、一人一人将来の夢を発表する時間が設けられていましたが『ユーチューバーになりたいです!!』という子がけっこういました。

現在ユーチューバーとして生計を立てているオジサンやオバサン(つまるところ同年代)も、子供の頃にはこの世に存在しなかった仕事(?)でメシ食ってるわけなので、

好奇心多めで、ハップンなスタンスでいれたらいいなと思います。

逆に消えていく職業もたくさんありそうですよね。
(ユーチューバーもオワコン化がささやかれてますし)

そんな場合でも「ちょっと寄り道していくわ」くらいの、肩の力を抜いた感じで生きていけたら最高だと思います。




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