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【転職体験記】建築業界からリラクゼーション業界へ

私は『建築業界』から、自身の腰痛をきっかけに『リラクゼーション業界』に転職しました。

リラクゼーション業界に興味のある方、また現役のリラクゼーションセラピストの方にも読んでいただければ嬉しいです。


■自分の仕事は人の役に立っているんだろうか

度重なる肉体労働で、人生で初めて腰痛を患ったことをきっかけに、人生で初めて人からケアをしてもらう(マッサージ)という体験をしました。

はじめはどこに行ったらいいかわからず、

整形外科、整骨院を始め、整体院やリラクゼーションサロンなど、様々なお店を転々としていました。

その中で、私が強く感じたのは

「この人達(セラピスト)は人の役に立っているな」

ということでした。

当時私は「自分の仕事は人の役に立っているんだろうか」という、
今思えば、そんなこと考えたってしょうがないだろ的なことをずーっと考えていたので、人に直接触れるリラクゼーションという仕事は、とても輝いて見えました。

建築の仕事も好きだし、職場の人間関係も良かったのですが、会社の経営方針の変更や、マンネリ化など、ネガティブな方向に心が傾いているタイミングでした。

肝心の腰痛はというと、どこに行っても改善の糸口がわかりませんでしたが、ネガティブな現状から脱却する糸口は見えたような気がしました。

それは、建築に見切りをつけて、“施術される側から、施術する側になる”という目標ができたことでした。
※腰痛はその後無事に改善されました

■転職の流れ

仕事をしながら受講できる整体スクールを探しました。

スクールを探す過程で、この業界には国家資格と民間資格があることを知りましたが、当時の時間とお金の都合で、民間資格を選びました。

受講期間中に、長期出張で福岡を離れなければならないという、かなりイレギュラーなこともありましたが、講師陣のご配慮もいただき、カリキュラムを無事に修了することができました。

セラピストになって10年以上が経過した今、改めてスクールのカリキュラムの質を振り返ると、決して良質な内容ではありませんでしたが、おかげで(?)“自発的に勉強を続けていかないとやっていけない”ということに早い段階で気づけたので、その点はよかったと思います。

とはいえ、何もかもが初めてな当時においては、何が良くて、何が悪いのかもわからなかったし、とにかく必死でした。

■妻の理解あってこそ

転職において忘れてはならないのが、妻の理解とサポートです。

金銭面的なことや、これからの暮らしのこと、不安が付きまとうかもしれない状況を、快く受け止めてくれました。

むしろ、妻は建築会社の業務形態を良く思っていなかったため(実際ブラック)、転職を応援してくれました。

それに、私が『人と接する仕事っていいな』と思ったのは、前述した理由に加え、看護師である妻が、いつも楽しそうに仕事の話をする様子を見ていたからでもあります。

妻の影響がなければ、もしかしたら転職まで考えなかったかもしれません。

■苦労したこと

建築業から転職したあと、最も苦労したのは、自分の体調管理です。

端的にいうと、体調に関しては建築業の時の方が健康でした。

建築はジャンルにもよりますが、基本的には日が昇る頃に起床し、日が落ちる頃に仕事が終わるというリズムです。

つまるところ、太陽と一緒に動いています。細かいことを言えば夜勤なんかもありますが、基本的にはコレです。
今になってわかるのですが、この生活習慣は健康な日々を送るうえで、とても大切な要素です。


話を戻すと、リラクゼーションサロンで働くようになってからは、間接照明の薄暗い室内での仕事になったため、時計こそあれど、朝夕の感覚が掴めず、頭痛に悩まされる日々がしばらく続きました。

これは完全に自律神経の乱れによるものだと思います。

色々と必死だったので、当時はあまり自覚していませんでしたが、10年くらい建築の現場で続けてきた『対モノ』の仕事から、『対ヒト』の仕事になった点も、最初のうちはかなりのストレスだったと思います。

何事にもいえることですが、今までと全く違う環境に慣れるまでは、本当に苦労しました。

■転職から10年

セラピストに転職して10年以上が経ちました。

現在は、セラピスト育成事業をメインにして活動しています。

今日に至るまで、たくさんの出会いと別れがあり、そのぶん変化も多くありましたが、

ずっと変わらないことは、とにかく継続的に学び続けることです。

そして、決して短絡的にならず、多角的な物の見方を習慣化することが最も大切だと感じています。

後輩セラピストや生徒さんから
『セラピストに向き不向きはありますか?』
と質問されたことがあります。

難しい質問ですが、
上記の通り、学ぶことを楽しめて、且つ柔軟に物事を考えることができる人は、この業界を長く続けることができるのではないかと思います。

質問の答えになってるようでなってないかもしれませんが、私が10年以上この仕事を楽しく続けていられるのは、間違いなくこの姿勢で取り組んできたからだと思います。

■最後に

今回、はじめて投稿チャレンジなる企画に参加してみました。

恐らく本来は、転職にあたって役立つ情報を発信する企画だと思うのですが、書き終えるとただの思い出話になってしまいました。

しかしながら、リラクゼーション業界で働く人の多くは、いわゆる“転職組”です。
様々なバックグラウンドがあり、それを上手に活かしているセラピストもいます。

今回の内容が、少しでも誰かの背中を押せていれば、それ以上のことはありません。


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