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世界のクリエイターが熱狂するSXSW!体験記 その1

[1] 行かなきゃ分からなかったSXSW

会社の社員総会が終わって翌日からアメリカ・テキサス州・オースティンに行ってきました。目的はSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト:愛称としてサウスバイと略されてみんな言ってます♪)

SXSWとは30年以上の歴史をほこるフェスティバルであり、見本市でありカンファレンスです。10日間でなんと40万人を集めています。
IT業界だけではなく、元は音楽フェスから始まり、映画(Film)IT(Interactive)と拡がってきているのが特徴で、それぞれの分野におけるスタートアップの登竜門としても知られています。
過去にITではtwitterや​Foursquare、音楽ではノラ・ジョーンズなどが有名になるきっかけとなったイベントです。

2016年にはサプライズでオバマ前大統領が出演したらしいですが、今年はなんとイーロン・マスクが登場!
なんともゆるくてカジュアルなトークを繰り広げたそうな。
#私は飛行機の移動中で見れませんでした 。また前日の夜に出演の発表がサプライズとしてあったそうです。

<参考>イーロン・マスク×クリエイティブ:映像がビジネスを加速するhttps://www.pronews.jp/special/20180313022338.html

来ているヒトもユニークでGoogle社員になんでSXSWに来るのか?と質問したら「Googleで検索して見つけられないものがここにはある!」と答えたとブログにありました。
毎年1月にラスベガスで開催されるCESと比較されることが多いそうですが、CESは基本”出来上がったモノ”を出展しますが、SXSWは未完成なものを出品し、そこにあつまるクリエイター達からより良いアイデアを引き出してもらったり、協業につなげたり、投資家から出資の話を引き出したりしているのが特徴です。
なのでCES→SXSWの両方を見ることがオススメなそうな。日本からはそんなに何度もいけない〜
※ちなみにSXSWの日本からの参加者はたったの1,000人程度。これでも増えたようですが、日本ではまだまだ知られていないイベントなのです。

また集まっている人ということでもう1つエピソードとして1日目の夜にBBQに行った際に某大手自動車会社の研究所のヒトが言っていた言葉が印象的だったのですが
名刺交換すると、2枚以上の名刺を持っているヒトがこんなにいるなんて・・・」と驚いていました。
それだけ副業であったり、コミュニティに積極的に参加してそこの運営としての名刺を持っている人が多くなっているということなのです。(そういう人が来ているということですね。)

さて、話を戻しましょう。

セカイカメラで一躍有名になった井口さんとも仲良くさせていただいたのですが、なんで新製品をSXSWで出展しているのか聞いたところ「グローバルな製品ローンチの場として一番適している!」「ストレートに製品に対する反応が返ってくる!」「お互いハイレベルなエネルギーでぶつかりあうことで初期プロダクトの非常に脆弱で危うい状態から、より強度の高い鋭角性を持った状態にたった4日間で引き上げてくれる
そんな場所は他にはないと力強く語ってくれました。

日本からの出展企業には井口さんのようなギラギラしたスタートアップがゴロゴロいるのと、それだけではなくパナソニックやソニー、電通・博報堂のような大手も出展しているということです。
そう、ここがグローバルにおける大手とスタートアップのMeetupの場になっているのです。

日本でコミュニティ運営をしており有名なヒトも多数あつまっていて、その内の一人である河原あずさん曰く「他のイベントはIoTとかAIとかその年ごとにテーマがある。サウスバイにテーマはない。小さなコミュニティが数がわからないほど集まっているのがサウスバイの面白いところ
と言われており多様性が奇跡的に重なりあい、帰る頃には人脈と興味がいたるところに発生する中毒性の高いイベントになっています。

[2] オースティン=アメリカで第2のIT先進都市だった・・。

私達のSXSW初日にサイボウズでkintoneとうイケてる製品のプロダクトマーケの責任者である伊佐さん達と初日合流してオススメのお店にランチしに行ったのですが、むちゃくちゃオシャレなお店で、彼曰く「ベイエリアからどんどん
オースティンにエンジニアが移り住んでいる」ということ。確かにお店の雰囲気もまわりの雰囲気もベイエリアっぽい。
オースティンの人口も2015年から2020年で最低10万人は増えると予想されています。

あとで調べたら以下の記事が、、

(参考)テキサス州オースティン —全米で最も注目を集めるハイテク都市—
https://sangakukan.jst.go.jp/journal/journal_contents/2015/06/articles/1506-07/1506-07_article.html

伊佐さん曰く有名どころで来ていないのはAmazonくらいで、Amazonもいよいよ進出してくるとUberの運転手がいっていたらしいです。

また行ってから知ったのですが、テキサスの州都は人口が一番多い(テキサスの中で)ヒューストンかと思っていたら、なんとオースティンでした。
宿泊していたAirbnbで借りた一軒家がイベント会場からわずか15分で落ち着いた住宅街にあったのと、高速から見る風景が良い感じで田舎だったので州都のイメージは全くなかったです。

そういう意味ではイベント全体で感じたことはTraditionalと最先端の融合が見事だということです。

それを象徴するような展示が日本人のブースにありました!出展していたのはkonel社の爆音オセロ!
「よりたくさんコマがひっくりかえると、気持ちいい音がなる」という”だけ”のものww。ゲーム中に音楽がなっており、途中「ベビメタモード」に変わると心理的に焦りが出てきたりしますよ!との事。
(そう言われたが、全然そんなことはなかったw)


角なんかとったらその音の気持ち良さに気が遠くなります。」と、、Konel代表の出村光世さんがクールに語ってくれました。出村さん曰く高度ではなく低度テクノロジーを追求しているのだそうです。
一見するとこのくだらない(←これ、私なりの最高の褒め言葉ですよ!)作品も発案からたった4日で完成させるスピード感と、それだけで出展するという覚悟におののきました。
まさに「シンプル イズ ストロング」で私は歩き疲れるたびにこのブースに行きオセロで楽しんだのでありました。
(結局人を楽しませたものが勝ちなんですよね、、)

(動画)konel社の爆音オセロはこちら
https://youtu.be/LA7tMgtBMqU

(参考)出村さんの出展後の真面目でかっちょいいブログはこちら
 [SXSW] 事業リーダーがプロダクトを公開すべき9つの理由​
https://medium.com/konel/sxsw-%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC%E3%81%8C%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%80%E3%82%AF%E3%83%88%E3%82%92%E5%85%AC%E9%96%8B%E3%81%99%E3%81%B9%E3%81%8D%EF%BC%99%E3%81%A4%E3%81%AE%E7%90%86%E7%94%B1-b1e975095763

(参考)オースティンではスタートアップが非常に盛んであるという記事:英語
https://www.builtinaustin.com/2018/01/16/50-austin-startups-watch-2018

そんなこんなでSWSXを1回で語るのは難しいので一旦一区切りつけます。
続きは「そんなSXSWで日本人がむちゃくちゃ活躍していたこと」について報告します。

続きは気が向いたら・・・また今度。

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