手をかけたごはんと、自然の音
もうすぐ9ヶ月になる娘。
ここのところ母の体の上をよじ登るわ、ひっくり返って頭を打ってもけらけら笑っているわ、どこまでもほふく前進で動き回るわ。前よりずっと体力がついてきたなあと感じることが増えた。
4月からは保育園の入園も控えているので、一日中べったりいられるのもあと少し。
今のところ「一人の時間が確保できることが楽しみ!」な気持ちのほうが強いけれど、直前になったらまた変わるかもしれない。
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ここ最近は離乳食づくりが面白い。
一度にたくさん作って小分けにして冷凍するのだけれど、この時間がストレス発散になって良いのだ。
ただどうしても外出するときなどには、市販の離乳食セットを持ち歩くことになる。
この前試しにペロッと食べてみたけれど、うーん、やっぱりなんだか美味しくない。
家で自分で作ったもののほうが美味しいと感じてしまう。
市販のものの良さはもちろんある。けれど時間が許す間は、できるだけ手をかけて出汁をとったごはんを食べさせてあげたいなあと思う。
最近体力がついてきたといえばもう一つ。
以前は寝る前にミルクをあげれば、コテンと寝ていたのだけど、最近はその後にひと遊びしてからでないと寝なくなってきた。
我が家では子供が寝るときに、プーさんのぬいぐるみから音楽が流れるアイテムを重宝している。
波の音とか、水の流れる音、童謡、お腹の中で聞こえていたであろう音などが収録されていて、子供が好きな音を流す。寝る前の習慣に良いらしい。
このプーさん、音は15分ほどで止まるのだけれど、今日は15分経っても娘は寝なかった。
「今日は寝かしつけに苦労しそうだな」と思いながら、もう15分延長しようかとボタンを押そうとしたとき。外で雨が降る音が聞こえた。
雨にもいろんな音があるけれど、今日はしたたる雨音がとても心地よく感じたので、音は延長せずに、外の音を聞きながら寝ようと娘に提案してみた。(内容は理解できていないだろうけど)
するとどうだろう。
あれよあれよとうっとりした顔になって、指をくわえながらあっという間に眠りについてくれた。
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これまで私は「娘には、こんなことをしてあげたい」と思うことが、他のママたちに比べて少ないと感じることが多かった。
けれど今、口にするごはんのこと、聞こえる音のこと。
できるだけ人の手をかけたごはんを食べさせたいし、自然が生み出した音を感じさせたいなあと思うようになった。どんな感情が芽生えるのか、やってみないとわからないことはやっぱり多い。
とはいえ、自分で決めたルールにがんじがらめになると疲れちゃいそうだから、ゆるくゆるく、おおらかに。
そんなことをいま、娘が可愛らしい寝息をたてている横で考えていたのだ。
ホステルやゲストハウスなどの「地域コミュニティ」を創っている方々に会いに行って、勉強させてもらい、タバタバーに持ち帰ります!