予防医学研究者の石川善樹さんとニッポン放送アナウンサーの吉田尚記さんが幸せになる方法は科学的に考えたら出てくるのでは？と言う仮説のもと対談していた。その対談をもとに本書は作成されていて、幸せになる方法を

①まず「好き」をベースとして、得意なことを一つ見つける。
②ある程度まで「得意」で進んだら、不得意なことをやってみる。

と結論が出ていた。これらについていくつか疑問が浮かんだので考えてみる。

疑問①そもそもなぜ「得意」を見つける必要があるのか？

人って楽しいことをしていたら幸せを感じると同時に、楽しくなくても意義を感じることができたら幸せに感じるらしい。
人が仕事を続けられる理由はここにありそう（楽しいことばかりではないが、意義を感じることができるから40年以上も働くことができるのでは？）。
じゃあ仕事で意義を感じるためには、難しいことをこなさなければいけない場面がある。そういった場面に出くわした時、「得意」がその人を助けてくれるのではないか。今みなさんが手元のスマホを使って遠くにいる人とおしゃべりができるのは、通信技術を「得意」に変えた人がいるおかげ。その人は必ずしも好きで通信について勉強したわけではないだろう（いまあなたが好きなことを仕事にしているわけではないように）。でも実際にはその人が楽しいと思わないことをしたおかげで、僕たちは手元のスマホで遠くの人とおしゃべりができる。きっとそれはそこに意義を感じた人たちが頑張ってくれたから、なはず。（と書いてみて思ったが、通信は専門性が高いから他の例の方がイメージついたかも。。）

疑問②なぜ好きをベースになのか？

とは言いつつ、好きじゃないことをベースに得意なことを見つけるのはしんどいから好きをベースに、と著者はアドバイスくれたと思う。
「得意」と言える状態は、周囲の人に認めてもらえたら（こいつこれ得意じゃん！と思ってもらう）で良さそう。

疑問③なぜ不得意なことをやってみるのか？

人って都合のいい情報だけを集めがちな生き物。
不得意なことをやってみると、自分がこれまで得ようとしなかった情報を得ることになる。それは今まで自分が切り捨ててきた情報かもしれない。そしてそれは現実世界にとって大切な情報かもしれない。あえて不得意なことに取り組むことで、得意が一つ増えるだけでなく、より正しい情報や現象を認識することができる。
楽しくなくても意義のあることをすると、幸せを感じることがある。意義のあることをするためには、自分の思い込みではなく正しい情報をもとに物事を進めなければいけない。（思い込みで「裸で外を歩いたら人は喜ぶはずだ！」と実際に行動したら、不愉快に思う人は周囲に必ずいるよね。。）
だから不得意なことをやってみる必要がある、と言えそう。
でも不得意なことをやるって大変。。

疑問④不得意なことを続けるコツは？

二つありそう。
一つは、自分に期待しないこと。
結局、人って得意なことはせいぜい一つや二つしかない。不得意なことに取り組んだ時に避けたいのは、「あーこれやっぱり不得意だわ、他のことに取り組んでみよう」と大して時間をかけずに他の物事を得意にしよう、ということな気がする。それって得意なことが増えないサイクルだよねー再現性めっちゃあるよねー、って思っていて。そもそも人間不得意なことだらけなんだから、うまくいかないのは当たり前。アドラー心理学でも「この世に失敗、というものはなく、うまくいかないことを学ぶだけだ」と言っている。だから自分に期待しない。得意を増やす、というのはうまくいかないことを学び、うまくいくための動作を学ぶことだと僕は考える。
もう一つは、感情について理解すること。
自分を本当に動かしてくれる感情が何なのか、それを理解しておくことは人生の役に立つ。
東大生だって、数式の展開とかしてたら疲れるそうだ。理性を使って物事に取り組んでいる限りは疲れるし、飽きる。でもゲーム感覚で取り組めば、感情や感覚が動くので、いつまででもできる。
だから、感情を理解しておくこと、もっと言うとどういった感情が自分の行動の原動力なのかを理解しておくことは必要。ゲーム感覚で学ぶことができれば良い。学ぶ際にワクワクすることができれば、身につけるのもつらくない。
でも感情理解難しいよ、、結局どうすれば良いのよ、、と言う人が多い予感。チェックリストを作ってみると良い、と筆者は言っている。以下の記事が参考になりそうだったのでシェアしておく。がこの記事を読んでも僕は想像つかなかったので石川さんの文献や記事を漁ろうと思う。
https://froggy.smbcnikko.co.jp/3981/

まとめ

・得意なことが増えると、幸せ感じやすいよねー
・得意なことを増やす過程で必要なのは、自分に期待しないことと自分の感情を理解すること

幸せになれるかなー。