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お姉ちゃんといっしょ ~手作りキャンドルで冬を重ねる~

私には3つ上の姉がいる。
呼び方は、あやちゃん。

言葉や仕草、服、観るテレビ、寝る時間、
小さい頃はやることなすこと、彼女の真似ばかりして、追いかけていたような記憶ばかりがある。

今思うと、真似していたというより"感化された"という表現の方が近しいかもしれない。
彼女がやっていることや言っていることはカッコよく見えて、とても大人なようで、私もそうあろうと刺激を受けていた。

間違いなく、わたしの人生に大きな影響を与えた人物の一人なのだ。

そんな偉大なる姉、あやちゃんは結婚し、出産し、母になった。
それだけでも立派であるのに、あろうことか講座に通い、キャンドルクリエイターになった。
会社勤めをしている私からすると、自分でやりたいことを学んで、突き進めていくその行動力とスピードに衝撃を受け、改めて驚かされた。

家のことや子育てをしながらキャンドルを作ってイベントで販売したり、ワークショップを開いたりしてその素敵さを広めている。ゆるりと。

この ゆるりと、というところがミソで。
彼女は決して自分に無理をさせないのが偉大なポイントの1つなのだ。それは難しくないけれども決して簡単ではなくて、でもきっと人間にとって重要なことであるのは間違いなくて。
それをナチュラルにできるのが、あやちゃんなのである。

先日、あやちゃんの家に遊びに行った時、キャンドルを作らせてもらうことになった。
お鍋でロウを溶かして、適温になったらドライフラワーや木の実なんかと一緒に型に入れる。
何度かやらせてもらったことがあったため、姉が準備している間も想像を膨らませてわくわくした。

今回のテーマは"冬を重ねる"。
以前ワークショップでも開催されていた内容で、薄い色付きのロウを幾つか選んで、パキポキと好きな形に割って、重ねてみる。

まず色の選定をするわけだが、絶妙な色ばかりで既に足止めをくらう。
薄めのグレー、淡い黄色、青、緑、紫、そして白、などなど。好きなものや感覚が似ているからこそのものが、こういう些細なところでドンピシャに出てきてしまうのか。

ロウにのせるドライフラワーや木の実なんかの飾り選びもまったく同上の理由で足止めをくらったのは、言うまでも、ない、、

色選び、位置決め、飾り選び。
試行錯誤の結果、綺麗で、儚げで、かわいいを詰め込んだ"お月見キャンドル"が完成!

完全に時期外れだけど、今年できてなかったし、
黄色とグレーを見た瞬間にピーーーンときてしまったから勢いで完成。

いただきもののワインミックスと一緒に撮るとオシャレ風。
白と黄色とグレーがいいかんじ。
今度月を見ながら火を灯そう。

いままでのキャンドルたちと並べてみた。
やっぱりいいかんじ!(ポップな缶ビール含む)

灯す時間が長すぎると、ぐにゃっとなっちゃう。
気を付けないと、紐がポキッと折れちゃう。

小さくて、かわいくて、愛おしい。

作ること、教えてもらうこと、考えること、
たった1時間足らずにぎゅっと詰め込まれた、あたたかいもの。

幼いころから何も変わっていない、やっぱり姉から刺激を受けてる、わたしに気付く。
手作りはやっぱり楽しい。

人の手は、いいものだ。

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