転居からはじまる幾度もの保活戦争の乗り越え方

この記事は子育てエンジニア Advent Calendar 2023の19日目の記事です。

本記事でお伝えしたいこと

認可落ちた、すなわちワーママ・パパ※1的死ではない。大丈夫、なんとかなるよ!

と、小1、年少の2男児を育てつつも認可保育園に通わせられたのはわずか1年半の私からお伝えしたい。

また、じゃあどこに預けてワーママやってるの?認可保育園以外ってどう?を、あくまで個人の経験には基づくもののお伝えしたい。

ちなみに、私の場合は引っ越しを機に保活戦争が長期化するに至ったので掲題のとおりにしましたが、内容は転居かどうかはあまり関係ありません。

目次


はじめに

私は都内のIT企業でエンジニアをやりつつ(99%在宅です)、小1(6月生まれ)、年少(3月生まれ)の2男児を育てています。

そのうち、認可保育園に入れたのは長男0歳児時点の1度だけ。それ以外は認可保育園とは縁を結ぶことはできませんでした。

じゃあ認可保育園落ちたすなわちワーママ・パパ的死なのか?
そんなことはなく、たとえ認可保育園に入れなくても受け入れてくれる先はあります。
我が子たちもそれぞれの場所でのびのびすくすく育っています。

具体的には、長男次男それぞれ下記の変遷をたどっています。

長男の預け先の変遷

  • 認可保育園(1年半):10ヶ月~1歳児途中まで

  • 認可外保育園(1週間)

  • 企業主導型保育園(社内保育園)(1年半):1歳児途中~2歳児

  • 幼稚園+延長保育(3年):3歳児~5歳児

  • ベビーシッター(8ヶ月):小1~現在(習い事の送迎での利用)

次男の預け先の変遷

  • 市の認定保育園(2年):1歳半~現在

  • ファミリーサポート(1年半):スポット利用

  • 社内保育園:スポット利用

それぞれの園やサービスの概要と、利用してみての所感を以下に記載します。
あくまでも個人の観点ですのでご了承ください。

第1次保活戦争(勝利!)

1人目の保活は入念に行ったつもりです(個人調べ)。
まあ保活なるものが必要だと知ったのは出産後だったものの、その後近所の保育園の調査や見学に複数行きました。
その甲斐あってか、長男は無事認可保育園の0歳児クラスに入園。保活戦争、大勝利。順風満帆なワーママ生活が始まりました!

・・・このときはまさか保活戦争を何度も繰り広げなければいけないなんて露ほども思っていませんでした。

認可保育園とは?

国が基準を設け、地方自治体による認可を受けた公立・私立の保育園のことです。
預け入れの対象月齢や人数に応じていくつもの基準が設けられています。

国が定めた基準をクリアしているという点で、信頼性が高いです。
やはり初めて子供を保育園に預けるとなれば、認可保育園を第一候補にすると思います。

認可保育園(1年半)を利用してみての感想

長男の入園した保育園は大きめの庭付き一戸建てみたいな内外装で、大きくはないものの、その分アットホームな保育園でした。
園での過ごし方も、のんびり、のびのび。

良い点:給食が自園調理

給食が自園調理なので、朝からとてもいい匂いがしますし、参考になるメニューもたくさんありました。マカロニあべかわとか絶対思いつかない。
認可外保育園や幼稚園などでは、お弁当持参や給食を外部委託していることもしばしばなので、給食室があるのは認可保育園の特徴の1つだったなあと思います。※2

良い点:床暖房完備

これは認可か否かは完全無関係ですが、床暖完備だったのが、まだ地面を這うことの方が多い0歳児的にはとてもよかったです。
0歳児ってラグの上などに解き放っても、油断するところころと極寒の床に移動して鼻垂らしていることってありますよね?
大人的には物足りないくらいの、じんわ~り暖かい程度を保ってくれていました。
園見学の際にチェックしてみるとよいかもしれません。

残念な点:布おむつの処理がつらい

当時住んでいた市の認可保育園は布おむつの利用が原則だったため、毎日大量の布おむつを洗濯するのはつらかったです。布おむつの方がおむつ外れが早いというのは聞くけれども、自宅ではしんど過ぎて紙おむつを使っていました。
他の市の保育園で話を聞いたところ、がっつり紙おむつ利用だったので、市によって違うようです。

総じて安心感は大きかった

他の保育園は全く知らない状態だったものの、慣れない子育て、初めての預け入れ先としてとても信頼していました。
卒園までこの園にいる気満々で、たまにお兄さんお姉さんクラスを覗く機会があると、「ああ、我が子も数年後にはこのおもちゃでこんな遊び方するようになるんだあ」としみじみしていました。

しかし入園からわずか1年半後、夫の転居を伴う転居を機に、泣く泣く転園することに・・・

第2次保活戦争(惨敗)

転園を余儀なくされたのがちょうど激戦の1歳児。また、転居先も少子化とは?と思うほどに子供が多いエリアでした。
転居先近くの認可保育園に問い合わせてみたものの、どこも満員。
ひとまず認可保育園の申し込みをするものの、当然保留通知。
認可史上主義だった当時の私は、ひたすらに絶望しました。

幸い私が勤めている企業には社内保育園が設置されており、なんとか入園が叶い、保育園難民は免れました。

ただし、転居タイミング的に2週間ほど預けられない期間がありました。1週間は家族と協力してなんとかなりそうだったものの、さすがにすべてをまかなうのは無理があり、認可外保育園なるものを調べてみました。

認可外保育園、特に2歳児までは想像以上にたくさんある!
これまで認可保育園以外は視界の一片にも入らなかった私は目から鱗でした。

いくつか認可外保育園を見学に行ったところ、園庭がない代わりに室内にボルダリングやクライミングロープなどを設置して運動しやすくしてくれていたり、手ぶら登園ができたり、課外教室が充実していたりと、特色ある園が多いんだなあという印象でした。

当時はコロナ以前、通勤が当然だった時代のため、自宅の最寄り駅からほど近い認可外保育園に預けることに。

認可外保育園とは?

認可保育園として認可を受けていない保育園を総称して「認可外保育園」と呼んでいます。

1.認可外保育園(保育所)とは
児童福祉法に基づく認可を受けていない保育施設

「認可外保育園とは?認可との違いや無償化についてわかりやすく解説」より抜粋

とはいえ認可外保育園の設置基準というのは定められており、それらをクリアした施設が認可外保育園です。

認可外保育園は、保育の質を確保・向上するため認可外保育施設指導監督基準に沿って運営されます。
(省略)
認可外保育園の設置には、「認可外保育施設指導監督基準」が設けられており、認可保育園よりも緩やかな基準となっています。

「保育所設置基準とは?厚生労働省が設ける認可/認可外保育園の最低基準を解説」より抜粋

認可外保育園(1週間)を利用してみての感想

良い点:異月齢のお友達から刺激を受けられる

ワンフロアにさまざまな月齢の園児が生活しているので、大家族のような印象でした。特に2歳の長男は3歳過ぎの男の子がアクロバティックに遊んでいるのをじっと見ていたので、刺激を受けていたんだろうなあと。

残念な点:初期費用がそこそこかかる(もちろん預けるのにもお金がかかる)

急なお願いでも、たった1週間でも、受け入れてくれる懐の深さは本当に助かった

「見学、この時間なら明日でも大丈夫ですよ!」と即対応してくださったり、
入園後も1日複数回写真や状況などの共有をしてくださったり、
たった1週間でしたが、本当に助かりました。

残念ながら、ようやく慣れてきたタイミングでおしまい、となってしまいました。
給食や教育にも力を入れている園でしたが、泣いていることが多く、あまり特色を満喫させてあげられなかったなあと。

そして、社内保育園へと転園しました。

企業主導型保育園とは?

認可外保育園の一種ですが、企業が社員のために設立する保育園というのが大きな特徴です。

企業主導型保育園(社内保育園)(1年半)を利用してみての感想

良い点:社内にママ友・パパ友ができる

社内保育園は従業員専用なので、ママ友パパ友の半分以上が同僚です。会社の事情なども加味したワーママ・パパとしてのさまざまな感情は共感みが深いです。
保育園で仲良くなってしばらく経ったのちに業務で関わることもしばしば。

良い点:勤務時間中に我が子に会えることもある

当時私がいた執務エリアと保育園は同じフロアにあり、園外に出かける際など、時折子供たちの声が聞こえてきます。
散歩に出かける途中の我が子たちとエレベーターホールでばったり会うこともありました。

イベントも充実していて、ハロウィンイベントで仮装した我が子たちが執務スペースで「とりっくおあとりーと!」なんて言った日にはもう悶絶ものです。

そのほか、クリスマスパーティーや夏祭りなども業務の合間に参加できたり、避難訓練も定期的に一緒に実施したりと、保育を最も近く感じた時期でした。

私は子供が2歳を過ぎていたため利用しませんでしたが、授乳スペースも完備されており、生後2か月×完母復帰なんかも可能でした。

良い点:会社や社員の特徴を踏まえた園運営をしてくれる

この社内保育園は、もともと有志の社員による企画から設立されました。そのため、手ぶら登園、アプリを利用した連絡帳提出、子供と一緒に昼食や夕食を食べられるなどなど、子供たちだけでなくワーママ・パパにも快適な園ライフが送れるような工夫が散りばめられていました。

保育士さんもみんな社員で、普段は保育士さんに子供をお願いしつつ、逆に保育士さんが困っている(主にPC関係や社内文化・制度のこと)ときは私たちがサポートすることもあり、チームとして助け合っている感じがありました。

締め切りやお客様対応、調整が難しいミーティングなどがあることも理解してくれており、急な延長保育も快く引き受けてくれました。
また、18時を過ぎる場合は夕食も提供してくれました。

良い点:保育料が認可保育園と比較して割安

2歳児以下の保育料はなかなかのお値段になり得ますが、給食費、諸々の保育アイテムの準備費等もすべて含んだうえでも認可保育園の保育料より安かったです。

残念な点:会社まで子供を連れて行かなければいけない

当然保育園は会社の敷地内にあるので、そこまで連れていく必要があります。
私の利用する沿線は圧死するレベルの満員電車になることはほぼない、かつ手ぶら登園が可能だったものの、やはり朝夕の通勤ラッシュの中で1時間以上かけて子供とともに電車通勤するのはつらいものがありました。

残念な点:育休中の月極利用ができない

保育士や保育スペースが限られている中では当然と言えば当然なのですが、地域の保育園であれば育休中でも子供たちの環境変化への影響を考慮して継続利用が可能なエリアも多い中では、育休突入で退園を余儀なくされるのはつらかったです。

我が家も次男妊娠を機にこの問題に直面することに。

路頭に迷いそうなところを救ってもらった

遠方からの引っ越しで保育園情報がほぼない中、1歳児での転園を何とか乗り越えられたのは、社内保育園があったからでした。本当に助かった。

なお、私が社内保育園を利用していたのは約3年前までなので、当時と現在とではルール等が異なっている可能性があります。


第3次保活戦争(惨敗)

先に記載したとおり、私の会社の保育園は、育休期間は退園する必要があります。
産休中は預かってもらえるので、次男出産後約2ヶ月で復帰し、生後2か月児と3歳児を連れて登園すれば理論上は全く問題ありません。
が、さすがに幼子2人連れて毎日満員電車で通勤は禿げる未来が見えたのと、当時2歳児だった長男にも、3歳児になったらある程度の規模での集団保育は経験させたいと思っていたので、ふたたび転園先を探すことに。

「3歳児は預かり人数も増えるし幼稚園への転園もあるから余裕」という噂を聞いたこともあり、どこかしら入れるでしょ~と甘く見ていました。

以下、あくまで私が住んでいる市の、とある保育園の方に伺った話です。
たしかに預かり人数の増加や転園は多少は見込めるらしいですが、あまり多くはない。
認可保育園が転園などの受け入れのために空けておきたい枠も、待機児童対策のために満杯に園児を受け入れているため、そもそも3歳児の空き枠が少ないとのこと。
加えて、その少ない空き枠の振り分けは、小規模保育園からの転園が最優先らしいです。

・・・いや理解はできる。それでも小規模保育園に入れていない身からするとこれは割と致命的でした。※3

嫌な予感を抱えつつ迎えた1月、案の定再度の保留という名の落選。

あーーーなるほどねーーーーーーえ
出産予定日的に5月には社内保育園を退園しなければならない。路頭に迷ってしまう。ううう
でも私は知っている。認可外保育園の存在を!
ということで、とりあえず近所の認可外保育園に1件問い合わせ、4月からの枠をとりあえず1つ確保できました。
それ以外にも、半ばやけになって少し目先を変えて3歳児から行ける英語系の学童や幼児教室なども見てみたりしました。

ただ普通に子供産んで育てて仕事したいだけなのにつらいなあああ
な話を、お迎えがてら社内保育園の保育士さんにしたところ、

「幼稚園は見てみた?大きい園だと意外と空き枠あるよ(このときすでに2月)。最近は延長保育も長めにとっているところも多いし、認可外相当の助成もされるよ。ちなみに私も子供幼稚園に預けて保育士やってきたよ~」

・・・晴天の霹靂!
まったく眼中になかった。幼稚園はワーママ・パパには縁のない教育機関では?
ていうか、保育士さんもお子さん幼稚園に預けるんだね??!!という衝撃。

で、ためしに近所の幼稚園を調べてみたところ、幼稚園ってめちゃくちゃたくさんあるんですよ。
どの園も14時ないし11時までが通常保育時間ですが、延長保育をやっている園がほとんどでした。
しかも多少遠くてもバスで送迎してくれる。
いや、本当に選択肢になかった。

とはいえ、延長保育はスポット利用のみだったり、延長時間が短かったり(うちの近所は17時までの園が多かったです)と、こちらの希望と合致する園が大量にあるわけではないものの、それでも18時過ぎまで延長保育をしてくれる園が複数見つかりました。

その中で、
18:30まで預かり保育をしてくれる
家の近所に通園バスのバス停がある
空きがある!
そんな素敵すぎる園が見つかりました。
毎週土曜日に園庭開放をしていたので長男を連れて遊びに行ってみると、これまでの園とは比較にならない大きな人工芝の園庭とダイナミックな遊具があり、長男一目惚れ。
その後改めて申し込みをし、晴れて長男は幼稚園児になりました。

幼稚園とは?

幼稚園は、文部科学省の配下にある、学校の1つです。
教育(と言っても遊びの中で学ぶ)を受けるための施設です。

幼稚園も小学校や中学校と同じ「学校」です。3歳から小学校入学前までの子供は、全国どこでも共通の教育課程の基準(「幼稚園教育要領」)に基づく教育が受けられます。

幼稚園は、遊びを大切にした教育を行っています。

「幼稚園(ようちえん)について教えて!」より抜粋

幼稚園の延長保育とは?

「集団生活の中で教育を受けさせたい」「仕事が終わる時間まで預かってほしい」というニーズから、多くの幼稚園では預かり保育を実施しています。もちろん未実施の幼稚園もあるものの、令和元年度では公立・私立あわせて87.8%の園で実施しているようです。

「幼稚園の預かり保育は何時まで?無償化はどんな人が対象?」より抜粋

幼稚園+延長保育(3年)を利用してみての感想

良い点:保育園ばりの預かり時間

長男の園では、朝は7:00から、夜は18:30まで預かってくれました。
幸い私は時短勤務が可能、かつコロナを機に完全リモートワークになったため、十分な時間帯でした。

良い点:安定の教育+充実した課外教室

やはり幼稚園ということで、教育に力を入れています。
四半期に1度、教育要綱に沿った各学年での活動を通したねらいを詳細に記載したプリントを配布してくれます。
たとえば長男の園では、卒園までに25mプールをクロールで泳げるようになるのを目標としており、毎週近所のスイミングスクールに行って指導を受けていました。
小学校ほどきっちりと区切られているわけではないものの、今日やることその1, 2,…と時間がある程度区切られていて、その時間割に沿って日々動いているのもすごいなと思いました。
私は保育園出身ですが、こんなにしっかり時間割組んでた覚えない・・・

課外教室も充実していて、英語、体操、空手、ダンス、バスケ、サッカー、ピアノ、絵画などなどさまざまです。しかも延長保育時間中に開催されており、先生たちが送迎(と言っても園内なのでクラス移動するだけ)してくれます。習い事送迎問題って習い事を始めるうえで切っても切れないので、ここを幼稚園側でやってくれるのは本当にありがたかった。

長男もあれもやりたいこれもやりたい・・・な中でいくつかを選び、楽しんでいました。

しかもほとんどの課外教室は小学生クラスも開催しているため、卒園後にも継続できます。

良い点:広大な園庭にたくさんの遊具がある

総園児数500人を超えるマンモス園だったこともあり、園庭がとにかく広い。また、3歳児以上を対象とした大型遊具もたくさんありました。

社内保育園は社内に敷地があり、どうしても屋外遊具などは公園に頼るしかなかったため、屋外に出て0秒で走り回れる園庭と遊具があるのは大きな魅力でした。

良い点:園バスでの送迎をしてもらえる

園までは自宅から電動自転車で10分ほどの距離でしたが、園バスが徒歩3分ほどのところまで来てくれていたので、朝の送りはとても楽でした。

延長保育の際も園バスを利用できましたが、最終は16時頃まででした。そのため、18時過ぎまで利用するのが日常だった我が家は、お迎えは園まで行く必要がありました。

残念な点:やはり主戦場は14時までの保育

幼稚園は教育機関ですので、文部科学省が定めた幼稚園教育要領に沿って保育が行われます。
しかし、それはあくまでも4時間の保育時間の中での話です。

長男の園では、延長保育時間中はテレビ(Youtube, Netflix)が登場していました。保育園だと保育時間中にテレビが子供たちの前に登場することってほぼないと思います。これは大きな違いだなーと思いました。

延長保育がない子たちは、降園後や休園日などに公園や遊び場に集まって遊んだりします。その間も延長保育や預かり保育に入れていたため、"放課後遊び"をさせてあげられないのは申し訳なかったなと思います。

残念な点:追加料金がかかる

幼児教育・保育の無償化には上限金額が設けられており、長男の園は追加で保育料を支払う必要がありました。
加えて、延長保育はもちろん希望すればしてくれますが、当然追加料金がかかります。こちらも保育部分なので一部無償化対象ですが同様に上限があるので、追加料金を払っていました。

月々の支払もですが、入園金や制服代などの初期費用もなかなかでした。

残念な点:お弁当の日が一定日数ある

園によりますが、お弁当の日が存在します。
長男の通っていた幼稚園では、年中まではお弁当の日が週3日(長期休暇中は週5日)ありました。※4

残念な点:発表会や運動会が平日開催

基本的なイベントはすべて平日開催です。
また、こういったイベントの後は延長保育もないため、その日は仕事を全休する必要がありました。

残念な点:給食は外部委託、おやつは市販のお菓子

これまで通った園ではずっと自園調理だったため、外部委託の給食や市販のお菓子などが提供されることに若干の抵抗感がありました。
残念な点:当番がある

長男の園ではスイミングに力を入れていたので、スイミング時の着替え補助や安全確認などの係が、2-3ヶ月に1度全員に回ってきました。そのため、業務調整をする必要がありました。
でもこれは良い点と表裏一体で、我が子がお友達と楽しそうにスイミングに取り組んでいる姿を垣間見れるのは微笑ましいです。また、待ち時間でママ・パパ同士の情報交換なども行われます。

複数の地域にまたがった多くのお友達ができた

園バスでの送迎も含めるとかなり広範囲のエリアにまたがったお友達が集まっていたため、近所のお友達ができたのはもちろん、学区をまたいだお友達もたくさんできました。
小学生になった今でも約束して遊ぶお友達がいたり、地域のお祭りで偶発的同窓会が開催されたりしています。

第4次保活戦争(惨敗)

さて、ここからは次男の話になります。通算4度目の保活戦争。

次男は3月31日生まれ。生まれた翌々日に0歳児のスタートを切りました。

もちろん近所には生後2か月以降から受け入れてくれる園はあったものの、満2か月になるまで枠を確保してくれる園がありませんでした。
こうして不戦敗で0歳児の保活を終えました。3月生まれの洗礼。世知辛い。

そして迎えた1歳児の保活は、空き枠2に対して待ち順序2桁台だと申し込み前から市の担当の方に教えていただき、こちらも惨敗。
1歳児クラスでの入園はちょっと本気で目指していたので、今回もやはり落ち込みました。
やっぱり何度見ても保留通知ってつらい。

ただ、認可保育園だけがすべてじゃないというのをこれまでの保活戦争を経て知っている!
育休を延長し、認可外保育園、小規模保育園をチラ見しつつ、今まであまり調べてこなかった市の認定保育園についても調べてみました。

認定保育園とは?※5

施設の広さや給食室、園庭など認可保育園の基準を満たさない点があるものの、地方自治体が設けた一定の基準を満たしている認可外保育園について、独自に認定している保育園です。
たとえば東京都の認証保育所、横浜市の横浜保育室などがあります。
認可外保育園の1つではあるものの、世帯の状況に応じて補助金の制度があります。

認定保育園を調べてみて感じたのは、各園さまざまな特色を打ち出していること。
モンテッソーリ教育、英語、スイミング、体操、リトミック、フラッシュカード、空手、サッカーなどなど、各園の方針に沿った取り組みをされています。
一定の基準を満たしたインターナショナルプリスクールも認定されていたりします。

「こういう教育を早期から受けさせたい!」という想いがある場合、幼稚園ももちろんアリですが、認定保育園も選択肢の1つとしてありだと思います。

補助金額は変わることがほとんどであるものの、自治体からの保育認定がなくても入園を受け付けている園も多いです。

  • 空き枠がある

  • 自宅から自転車送迎圏内

を条件にいくつかの認定保育園を長男とともに見学し、最終的にインターナショナルプリスクールに通わせることにしました。

認定保育園(インターナショナルプリスクール)(2年)を利用してみての感想

良い点:英語に触れる機会が多くなった(次男は英語を話せるようになってきた)

先生方も約半数が海外の方、日本人の先生も園内では英語しか話しません。
1歳半から英語のシャワーを浴び続けた次男、英語は我が家の中で最も聴けて話せるようになっています。
家では基本的に日本語を話していますが、少なくとも1人遊びは英語ですることが多いです。

普段自宅ではほぼ日本語で話すくせに、私が次男を注意しているときだけ急に"English, please?" と言ってくるのめちゃくちゃ腹立ちますけど。

長男も次男が話している英語を聞いて「今のどういう意味?」と訊いたり、聞き取れた英語をちょっと話してみたりなど、少し英語に興味が出てきていそうです。
そして私も送迎時に先生たちの英語を聴いて勝手にリスニングの練習をさせてもらっています(そしてときどきスピーキングの練習もさせてもらっています)。

次男と話をする際は単語だけ英語になったりすること早2年のため、
「今日はoutsideで遊んだ?」「このcraft、teacherに作ってもらったんだ~」「これup side downだよ」などなど、家族全員ルー大柴状態です(伝われ)。まあ、英語に慣れ親しめているということで。

ちなみに、次男の園は担任の先生は海外の方、保育担任が日本の方の、最低2人以上体制になっています。
懇親会や個人面談などでも担任の先生は基本英語で話されるので、私たちもなるべく英語で頑張りますが、ちょっと表現しきれない・・・!というときは保育担当の先生に翻訳していただいています。

良い点:充実した教育カリキュラム

算数、科学、英語などの学習系に加え、空手、ダンス、体操、アートなどが保育時間内のカリキュラムに組み込まれています。毎月しっかりめの時間割が共有されます。
また、毎週金曜日に担任の先生からレポートが送られてきて、カリキュラムに沿って子供たちがどんなことをしたのかを教えてくれます。

春、夏、冬には希望制の5日間のCampがあり、普段のカリキュラムとは異なる、そのときどきのテーマに沿ったアクティビティが催されます。ちなみに、Campという名前はついていますがキャンプ場で焚き火とかするわけではないです。

良い点:補助金制度がある

地方自治体が認定している保育園は、通常の認可外保育園と比べて追加で補助金が出ます。私たちの市では世帯状況や子供の年齢に応じて5,000円~20,000円です。
もちろん3歳児以上になると幼保無償化の対象になるため、幼稚園なんかと同様の上限金額までは補助が出ます。
加えて、兄弟が未就学児の場合は兄弟の助成がある場合もあります。

東京都は補助金額がより充実していそうです。羨ましい。

残念な点:補助があっても高い

助成があっても高いものは高いです!
次男が通う園に限らず、認定保育園はどこも教育に力を入れている印象が強かったです。当然その分、費用がかかります。なので仕方がないかなと。あと、前述したCampも別料金がかかります。

残念な点:休園は多い

次男の園は5時間コースと1日コースが設定されています。認定保育園になっているものの、少し幼稚園に近い部分があります。職員研修的なお休みや短時間保育日があったり、お盆休み(1週間)や新年度準備のための春休み(Spring Camp含めて3週間)があったりします。また、年末年始のお休みもWinter Campを含めると3週間と長めです。

残念な点:1日の預かり時間が短め

基本的に1日コースの預かり時間は8:30~18:00です。延長料金を支払えば朝は8:00から、夕方も18:30頃までは預かってもらえる可能性はあるものの、保育スタッフが確保できれば、という感じです。(そして延長料金もお高め・・・)

我が家は夫も私も基本在宅勤務なのでこの預かり時間帯でもなんとかなりますが、通勤する必要があるワーママ・パパにとってはちょっとつらいだろうなと思います。

余談として、スタッフの皆さんは18:00に園児たちがいなくなると、早いと18:10には園の電気を切りシャッターを閉め、速攻帰宅します。18:00ギリギリまで預けることが多い我が家は園が暗くなってから自転車で出発することもしばしば。
個人的にスタッフのみなさんのこの素早さがとても好きです。オンとオフをしっかり分ける、絶対残業なんかしない!という意気込みを感じます。ここもインターナショナルな部分の1つかも(適当)。

残念な点:宿題を持ち帰ってくることがある

教育に力を入れている園ということもあり、毎日英語や算数の宿題が出ます。1日コースの子たちは延長保育時間の中で宿題をする時間がありますが、そこでやりきれないものは家に持ち帰ってきます。
また、週末は子供たちの成長を実感できるよう、敢えて園では宿題をやらずに自宅に持ち帰ってきてくれます。

当然まだ英文は読めないので、親が宿題の内容を読んであげ、内容もチェックしてあげる必要があります。

どのみち小学生になると宿題問題はやってくるので、それが少し早まったなと思うことにしています。

幸い次男は今のところ宿題を楽しみながらやれているので、宿題やりたくない!の戦いをしなくて済んでいますが、ここからどうなることやら・・・

決め手は長男の推薦だった

我が家はインターナショナルプリスクールに通わせたい!教育に力を入れたい!という意志があったわけではなく、長男の推薦が大きな決め手でした。

認定保育園の見学には長男にもついてきてもらっており、その中で長男が「ここがいいと思う!」と推した園でした。

長男的最大のポイントは、広い人工芝の園庭。
認定保育園を含む認可外保育園では園庭がないことも多いですが、次男が通っている園は人工芝の広い園庭があります。
同じく幼稚園で広い人工芝の園庭を満喫している長男としては大きなポイントだったようです。

ここまでに挙げた以外でちょっと辛い点としては、自宅と園は5kmほど離れており、送迎コストが高いこと。園バスもあるもののルート外です。
加えて私がペーパードライバーのため、自転車で送迎しています。
暑い日寒い日雨の日風の日雪の日、いろいろつらい日はありますが、いい運動になるのと、自転車に乗っている約20分で考え事や思考整理ができるので、まあ悪くはありません。

スポット利用の保育サービス

これまで挙げた園を基軸にしつつ、ファミリーサポートやベビーシッターサービスをスポット利用しています。

今の次男の園には、単発の休園日や長めのお盆休み、冬休み、春休みがあります。
保育園としてちょっとだいぶ痛いんですが、幼稚園でこの休みパターンに少し慣れていたこともあり、腹を括って付き合っていこうと決めました。
とはいえ最長2週間ある長期休暇を毎回全休するわけには行かないので、いくつかのサービスをスポット利用しています。

ファミリーサポート

今の次男の園には、単発の休園日や長めのお盆休み、冬休み、春休みがあります。
保育園としてちょっとだいぶ痛いんですが、幼稚園でこの休みパターンに少し慣れていたこともあり、腹を括って付き合っていこうと決めました。
とはいえ最長2週間ある長期休暇を毎回全休するわけには行かないので、ファミリーサポートを利用しています。

次男がお世話になっているサポート会員さんは、サポート先のお宅や公園、児童館はもちろん、春は筍掘り、夏はプールなどなど、いろいろな場所でいろいろな経験をさせてくれます。

昼食やおやつもお願いできるのも本当にありがたいです。

ただ、1日単位で預けられるようなサポート会員の方がいらっしゃるかは運次第です。
サポート会員さんの空き時間に対応してくださるため、特にスポット利用の場合は利用できないことも間々あります。

また、事前にサポート会員の方との顔合わせなどを済ませておく必要があります。

ベビーシッター

会社でベビーシッター利用補助の制度があることもあり、コロナ禍で保育園が休園になり次男の預け先に困った際、何度かベビーシッターさんに自宅に来ていただきました。

ただ、スポット利用で慣れていない&両親が在宅している我が家なのに両親に会えない状況に次男が暴れてしまい、それ以来シッティングサービスは利用していません・・・

現在は、平日に小1の長男を習い事先へ送ってもらうのにポピンズシッターさんの30分送迎サービスを利用しています。

このサービスは公共交通機関の利用が可能なので、来年から1人で習い事先に行ってもらうための慣らしとして、学童からバスを利用して習い事先まで行ってもらっています。

送りを頼めることで、子供にやりたいことをさせてあげつつ、毎週1時間半ほど業務時間を捻出することができています。

おわりに

第5次保活戦争は仕掛けないことにした

長男は幼稚園(卒園済ですが園児時代を思い返しています)、次男は認定とはいえ認可外に通っているので、がんばって認可保育園への転園を狙うこともできました。
が、長男も次男も、最終的に認可保育園への転園を狙うのはやめました。

たしかに認可保育園はお金もかからないし、預かり時間的にも大変ありがたい。
けれど、長男も次男も行った先で楽しく過ごしているので、大人の都合で慣れ親しんだ環境や仲良くなったお友達と別れさせて転園させるのもなあ…と感じたためです。
長男を家庭都合で何度も転園させ、その度に慣らし保育で泣いているのを見て申し訳ないなと思ったのも大きいです。
毎年認可園申込のための諸申請や諸手続きに私が疲れ果ててしまったのも大いにあります。※6

市区町村の相談窓口も頼ってみてほしい

どこの市役所、区役所にも保育専門の部署があり、そこが保育園入所にかかわる相談を受ける窓口を設置してくれています。
私は窓口にはあまり相談に行かず、自力で調べたり、運よく認可保育園以外の情報を教えてくれる知人・友人がいたりしてなんとかしてしまったものの、市区町村の相談窓口に行っていれば一足飛びで知りたい情報にアクセスできたと思います。

おわりにのおわりに

保活は情報戦とよく言われます。
これから戦地に赴く方は、情報補給基地の1つとして利用することをおすすめします。


脚注

※1:本記事では、「働きながら子育てもしている親としてのビジネスパーソン」を総称して"ワーママ・パパ"と記載します。また、私個人のことを指すときは"ワーママ"と記載します

※2:給食室がある幼稚園はもちろんあると思いますし、認可保育園でも満3歳以上の園児のみを預かる場合は給食調理が外部委託可能なようです

※3:少し話がずれますが、小規模保育園での3歳以上児の受け入れが緩和されたようです

※4:年長になると、通常保育期間・長期休暇期間問わず、給食/お弁当の選択が各家庭で委ねられるようになり、とてもとても楽になりました(それでも長男の希望等の利用で完全にお弁当がなくなることはありませんでしたが)

※5:自治体によって呼び方が異なりますが、本記事では認定保育園と総称します

※6:特に我が家は保活戦争中、夫の転職があったり、2度の転居があったりで、追加で必要な書類が多数あったことも心を折る一因でした

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