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京都に春が来ていた

前回、京都に行ったのは2021年6月のことだった。

コロナ自粛ムードが最高潮だったころで、修学旅行の団体もいなければ、当然、外国からのお客様もいない。
驚いたことに、あの金閣寺の駐車場がガラガラだった。
道路もすいていて、敦賀からバイクで京都に行った私は、まったく渋滞や人込みを経験せずに、複数の観光地を一人で黙って心ゆくまで堪能することができたのだった。

で、今回、2022年3月。
街に活気が戻ってきていた。高校の卒業式の後だからというのもあったのだろう。あちこちで、スマートフォンと地図をにらめっこしている若い子たちの姿を見かけた。かわいく着物を着こなして観光しているお嬢さんたちもいた。今回、移動は公共交通機関だったのだが、市バスが混雑して座れない区間もあった。駅にも繁華街にも多くの人が繰り出していた。

そりゃそうだよなあ、と思う。
もう二年以上経っているのだもの。学生時代の半分以上を、オンラインの授業で過ごした子もいたに違いない。誰にも会えない悶々とした毎日を、どう乗り越えていたのだろう。
「最後くらいは友達と旅行でも」と考えてもばちは当たらないし、むしろ積極的に、楽しんでおいでよ、と思う。

気温も上がって、長袖Tシャツ一枚で過ごせるくらい暖かくなった京都だったが、それよりなにより、観光地に人がいるということが、こんなに温かい気持ちになることだったのだなと思った。

この春が、このままあちこちに広がっていきますように。

旅の疲れで、脳が8割寝てます。今日も短め。おやすみなさい。

**連続投稿40日目**

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