水耕栽培の可能性を身をもって知った1ヶ月
トマトを室内で育てている。
11月9日にタネを植え、そこから、今日で1ヶ月と4日が経過した。
下の写真を最後まで見ていただければ、わかると思うが、トマトは水と粉末の肥料(窒素、リン酸、カリウム)だけで、すくすく育って、水耕栽培マシーンの天井に到達してしまった。
まだ花が咲く気配はない。
これから、サイドのパーツを長いものと交換して、さらに成長しても良いように対応する。
タネは8粒植えたのに、トマトの苗は途中から4本になっている。
成長スペースを確保するため、間引いたからだ。
この間引いた苗を捨ててしまうのも勿体無くて、「もしや、瀬戸内なら冬でもトマトが屋外で育つのでは?」と土に植え替えてみた。
とんでもない誤解だった。
瀬戸内にも冬は来る。
4本のトマトの苗は、現在、かろうじて生きているものの、成長速度は水耕栽培のものと比べて、全く勢いがなく、背丈は半分にも届かない。
おそらく、このまま何もしなければ、今週末の寒波で枯れてしまうのではないかと予測している。
農業というのは、土と太陽がなければできないものだと思っていた。
このトマトの苗も、最初は、小さな土のかたまりに穴を開けたものに入れて発芽を待ったし。
少なくとも、水だけで育てるよりは、土に植えたほうがどっしりと根を張って、成長しそうな気がしたのだ。
しかし、調べてみるとトマトの発芽に、土が必須ということはないらしい。
湿らせたティッシュの上などに置いても、適切な水分と温度の管理ができれば、室内で発芽する。
ということは、発芽から収穫までの間に、土はいらないということだ。
水と光と肥料があれば、野菜は育つ。
他の野菜も似たようなものだろう。
木に成る果実などは難しいにしても、野菜の多くは、水耕栽培で作れそうな気がする。
適切な水と、肥料と、LEDのライトさえあれば、室内を野菜畑に変えることは可能なのでは?
そう思って探したら、実際に自宅の押し入れを水耕栽培農園にしている人がいた。
都会の真ん中でも、自給自足生活は可能だったのか!
この方のすごいところは、押し入れの中に魚や虫まで取り入れた生態系を作り出し、肥料すら買わずに済ませていることだ。
説明によると、光の量が増やせれば、コメも小麦も水耕栽培で作れるらしい。
こうなると問題は、コスパだけだ。
野菜を買うのと、自宅の押し入れで育てるのと、どちらが安価で手に入るのか?
単なる趣味でなく、実益を兼ねたいのなら、この1ヶ月の電気代、水道代を細かく記録しておけばよかった。
農業は、多肉育てより手がかかりそうで、敬遠していたのだが、今のところの手間としては、時々、水と肥料を足してやっているだけ。
まるで、苦労がない。
これなら、楽しんでできるし、旬も関係なく好きな時期に好きなものを食べられる。
水耕栽培の可能性を感じた1ヶ月だった。
**連続投稿683日目**
以下、うちのトマトさん。
栽培はまだ続いている。
トマトが収穫できたら、またお知らせしたい。
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。 サポートは、お年玉みたいなものだと思ってますので、甘やかさず、年一くらいにしておいてください。精進します。