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レッツなりきりライティング!

ライティングする者として、好きなライターや影響を受けたライターは?と問われたとき、はたして「越後製菓!」の勢いで解答できるだろうか。私はできない。できないんかーい!

だがしかしbutである。即答できなくとも影響を受けたライターは赤いスイートピーのごとく、おれたちの心の岸辺に咲いているのである。ヘイブラザー、そんなもんだろ? え?ブラジャーじゃないんだよ。

はじめに

私が影響を受けたライターは八百万(やおよろず)いるが、人生で一番はじめのはじめ、「影響を受けたライター童貞」を捧げたのが石神タカシである。

主にパチンコ・パチスロ関連の雑誌で連載したり、読者のお便りコーナーを担当したり、沿岸警備隊と称して釣りに出かけたりして生計を立てている人である。認知度としてはかなりニッチなところではあるが、それくらいでいいんだよ。ここで「好きな文筆家は京極夏彦であーる」とか言ってもそんなにおもしろくないだろ

そんな石神タカシであるが、ずっと前に突然ブログを始めて地獄のように更新していたのだが、ある日突然ブログがこっぱみじんに消滅してしまった。理由は調べていないので不明であり(調べろよ)、それに加えて私はずいぶん前にパチンコを卒業してしまったので、彼の文章を読むことは物理的には可能だが、環境的に不可能になってしまった。

しかし接点がなくなってしまった今でも、石神タカシはオレたちの心の岸辺にそっと赤い花を咲かせているのであった。

いつか春色の汽車に乗って帰ってくる日を夢見て。

思わず〜Fin〜と締めそうになったが、オレの中の鈴木雅之が「違う違う、そうじゃなぁい〜」と熱唱しはじめたので気を確かにした。

プロローグが長すぎて人類は「途中で脱落する者」と「ここで完結したと思ってホクホクする者」の2種類に分別されてしまった。違うんだ、まだ本題始まってないから!

ここから怒涛の展開なので刮目せよ! 展開の刮目なので怒涛せよ! 刮目が怒涛なので展開せよ!

聞いた話

むかしむかし、オモコロが好きすぎる青年がおりまして、好きがオーバーフローしてオモコロの記事を手当たり次第文字入力したそうな。雨の日も風の日も福山雅治が結婚した日もひらすらオモコロの記事を書き写し続けた結果、オモコロの文章・文体をマスターして売れっ子のWEBライターとして活躍しましたとさ。

これは実際本人から聞いた内容なんだけど、めでたさがすぎやしませんか

これって写経じゃん。オモコロ写経じゃん。とんでもないノウハウじゃん。

そう、いい文章とかおもしろい文章とか心にしみる文章とか世にはびこる文章って基本誰かのマネなのである。
写経なら完全コピーであるが、その文体をマスターした者が新たな記事を書けばそれは立派なオリジナル記事になるのである。

読んだ本や雑誌やWEB記事に小説、好きな作家やライターに作詞家など、文章を書く人は意識せずともなんらかの形で影響を受けている。その最短ルートが写経なんじゃないか。

ちょっとストロングゼロを飲み始めたので自分でも言ってることがよく分からなくなってきたが、文章を書くコツって誰かの文章をマネて書くのが一番手っ取り早いのである。

昔の話

かくいう私も遡ること20余年前に石神タカシに影響を受けた。

今のソフトバンクがまだJ-PHONEを名乗っていた頃、それまで通話とメールの機能しか有していなかった携帯電話がついにインターネットにアクセスできるようになった。

やがてJ-PHONEはボーダフォンに名を変えることになるが、そのあたりで「eページ」というJ-PHONEを持つ者だけがアクセスできるオープンなのかクローズドなのかよく分からないコミュニティが爆誕したのだ。たぶん魔法のiランドと同じくらいの時期だと記憶している。

登録すると自分のページを与えられ、HNとアイコンとプロフを設定して日記や掲示板でわちゃわちゃやってタグを使い文字の色を変えたりスクロールさせたりとまあテキストサイトみたいなことをやるサービスである。

そこではじめてネタとして日記を書いて、文章を書く楽しさにどハマりしたのである。
その時に書いていた文体というのがその石神タカシを模したものだったのだ。やっとつながったぜ。

おかげさまでそこそこウケて界隈では「おもしろの人」という枠でやらせてもらうことができた。

その時の書き方というのが「石神タカシがおれに憑依して書いている」という設定というか思い込みというか本当に憑依している気で書くのである。石神タカシならどう書くかではなく、おれが石神タカシなのだと。

京極夏彦が好きな人は京極夏彦に、福寿堂秀信が好きな人は福寿堂秀信になって文章を書くことができてしまうのである。
あ、福寿堂秀信は和菓子屋さんだった。

まあカラオケに行って米津玄師気分でレモンを歌うのと同じシステムといえばより分かりやすいだろうか。

好きな作家やライターがいるのなら、一度その人になりきって文章を書いてみたら新しい扉が開くかもしれないし、開かないかもしれない。ウソだと思うなら試してみてほしい。ウソかもしれないから

さいごに

われながら駄文中の駄文を読んでくれてありがとうございます。今、みなさんの心の中の志村けんが「駄っ文だ」って言ったの聞こえた?

本来ならこのnoteも石神タカシを降臨させて書けばよかったのだが、公開前日だしストロングゼロも2本目に突入しちゃったのでそこまで気が回らなかったのだ。

しかしせっかくなのでラストは石神タカシを憑依させるので読んでイラッとしてほしい。

◇◇◇◇◇◇◇◇

Twitterでクソリプを読んだりしなければならない貴重な時間を使って、こんな人生が貧困になる文章を読んでくれて感謝申し上げる。

各位におかれましては、この調子でどしどし不毛な時間を過ごして年を重ねたらいいと思うよ。わっ、自分に言ってるみたいだよ! 3本目のストロングゼロが開いたよ! じゃあまたね!

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#アドベントカレンダー #不毛 #とは

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