【色弱談】肌色って何色??工作でガチギレされた話

前回の続き幼少期のお話

幼少期の記憶は根が深い
特に集団生活が本格的に始まった幼稚園は鮮烈に覚えていることが多いです。

そんな断片の一部をご紹介します。

■怖いお父さん

≪父の日:粘土をキャンバスに貼り付けてお父さんを作ろう≫

粘土をちぎってフラットなキャンバスに父親を模っていく
それを父の日にお父さんにプレゼントする。

お絵描きが好きだった私は工作が“最初は”楽しみでした。


父は消防士
不規則な勤務形態で居たり居なかったりする

父が家に居るとか夜勤明けで帰ってくる日

それは“嬉しい”


というのが定番でしょうか


わたしは“怖い”

でした

よくお母さんに

「今日お父さん帰ってくるとぉ?」
「お父さん、明日お仕事?」

って聞いていました。

家に居ると怒られてばかりで怖いのです。
怒られないよう顔色ばかりうかがって窮屈。

※決して毒親とかじゃないです
※お父さんの話は記事に収まらないくらい半生が面白いので別の機会に


そんなこんなで、
怖い父親に向けて幼稚園児の私は
粘土作品をプレゼントすることになったのです。

ここからは私を“小さなもさし”と仮称しますね。


■~色弱の片鱗~不器用で器用な小さなもさし

小さなもさしは怖いお父さんに『喜んでもらいたい』と思いました。

いや『ほめてもらいたい』という想いのほうが強かったかもしれません。

これは誰しもが片隅にあることかもですかね。


小さなもさしは、

機嫌取り→怒られない→平和

無意識にこんなことを思っていたのかもしれません。


製作はグループを組んでワイワイやりながら作ってね☆という幼稚園の方針でした。
小さなもさしはこれが一番苦手
(でも人は好き)

まずグループに入れてもらうために声が掛けられない

掛けられなさ過ぎて、一人で作り出しました。

そしたら先生が
「みんなと一緒に作りなさいって言ったでしょ!」
「誰か小さなもさし君を入れてあげて」

これを狙っていました。

こいつ、受け身全開かつズルいですね。。。

我ながら悲しい。


優しい女子グループがお呼びしてくださいました。

小さなもさしは顔を真っ赤にして目も合わせることができず、
会話もできず静かに黙々と作りました。


下地の粘土貼りが終わり、水彩絵具で色を入れる工程へ。


『お顔は何色って言うの?』

「肌色!」

『肌色って、なに?』

小さなもさしは戸惑いました。
先生は“肌色”と言う、けど肌色が絵具には無い。

先生に聞くと
「さっき肌色って言ったでしょ!」
って怒られる。


聞けない。。。


結局、小さなもさしはそれっぽい色を作るために絵具を調合しました。


■みんなでお披露目

女の子は優しく明るい作品が多い
男の子は荒々しくダイナミックな作品が多い


小さなもさしは。。。

貧相で弱々しい

間髪入れず

「何で顔の色をオレンジにしてるの!」

みんなの前で怒られました。
みんなは「変な色~!」笑ってました。


黄色と赤を混ぜた色=オレンジ

これしか自分には思いつかなかった。


白+赤+黄色=肌色

まぁ惜しいんですけどね。


最初は黄色単色で塗ろうとしていました。

通りがかった先生が
「黄色は肌色じゃないよ、他の色を混ぜないとね」

『色を混ぜる???』

小さなもさしは混乱して赤を入れてみたのです。

小さなもさしの中では『おぉ、お顔の色だ』と満足気でした。


なのに、、、

お父さんに喜んでもらってほめてもらいたかったのに

なんで、、、

なんでダメなんだろう
なんで分からないんだろう


小さなもさしは

委縮・恥ずかしさ・悲しさ・混乱

そんな感情でパンパンになりみんなの前で黙って下を向きました。

落ち込んだ小さなもさし
作品が乾くまで別のカリキュラムで一日を過ごし、
帰りの時間、事件が起きました。


それはまた次回。

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~小さなもさし~

恥ずかしがり屋
臆病
神経質
寂しがり
そのくせ目立ちたがり
お人好し
周りに敏感
わがまま
怠け者

ん~こじれてますね。


全ては怒られないため。

怒られ慣れるという言葉を聞いたことありますが
今でも全く慣れません。

あれだけ幼少期は厳しく怒られてきたのに。


ただ、おそらく人よりもあるものといえば
感情と感性が豊かだということ。

どう育ったからというわけではありませんが、
物心ついた頃には豊かだったんです。

思春期や大人になってから、
この事で悩んだ時期もありました。
(今も若干)


色弱をテーマにしていますが
思い起こしながら書いていたら自分の半生全般が多いですね。
どちらかというと気質が招いた結果というか。。。

~目を通していただいた読者様へ~

今回も少々悲しい文面になりました。

どうしても子供の頃はいい思い出より、
悲しい思い出が強く残ってしまいます。

現在に至るまでも色々ありましたが、
いっちょ前に人生を謳歌した時期もございます。
(悲しいことばかりではないです)

大丈夫です、ちゃんと生きています。


同じようなことでお悩みの親御さんや先生
周囲にいる色弱のお友達
もちろん色弱の人へ

この文章は世界中の人々に向けて
少しでも世の中の色んな個性を持った人が
日々の何気ない生活をより楽しく、豊かになるきっかけになるような
そんな文章を書いていけたらと考えています。

最後まで乱雑な文章にお付き合いいただきありがとうございます。


小さなもさしより

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