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人の目を気にしない「視線恐怖症の治し方」!

今回は「視線恐怖症の治し方」についてアプローチしていきます。

セミナーにお申し込みいただいた受講生からご相談をいただきました。
いつもありがとうございます!

「人に見られていると、頭が真っ白になって言葉がぐちゃぐちゃになってしまいます。特に人前で話すときは他人の目が非常に怖いです。アドバイスをお願いいたします」

こういった人前で話すときに聞き手の視線が怖くなるケースや、「1対1の会話でもアイコンタクトが苦手…」という方もいます。

今回は視線恐怖を克服する具体策をご紹介します!
きっと、人前で堂々と話せるようになったり、自信をもってコミュニケーションが取れるきっかけになるはずです(^-^)/

視線恐怖症の4種類

視線恐怖症には4種類あります。
まずはご自身がどのタイプに該当するかチェックしていきましょう。

①他者視線恐怖

文字通り他者の視線が気になるというものです。このパターンが最も多いです。

②正視恐怖

座っているとき、相手と真正面に正対するときに、アイコンタクトを取るのが苦手というパターンです。

③自己視線恐怖

「自分の視線が相手に不快感を与えていないか」と思い不安になるケースです。

④脇見恐怖

視界の脇に誰かが入ってくると、非常に気になって動けなくなるケースです。
実は私がこれでした。例えばカフェで誰かと話しているとき、隣に人がいると「聞かれているかもしれない…」「変に思われたら嫌だな…」と勘ぐって、急にしゃべれなくなります。
パソコンに向かって仕事をしているときも、脇からチラっと画面を見られると手が止まってしまいます。

視線恐怖症といっても色んなケースがあります。
まずはどれがご自身にあてはまるか確認したら、視線恐怖を克服する実践編です。
3つの具体策をお伝えしてまいります!

①系統的脱感作法

系統的というのは系統立って徐々にやっていきましょうという意味で、系統的脱感作法をひと言でいうと「徐々に慣らしていく認知行動療法」です。

例えば、人前で話すとき、聞き手の目を見て話すのが苦手だとしましょう。
これをいきなり克服するのではなく、
・まずは聞き手の頭あたりを見るところから始める
・慣れてきたらおでこあたりを見る
・さらに慣れてきたらいよいよ目を見ることにチャレンジ
と、少しずつ聞き手の目を見て話すことに慣れていきます。

また普段の会話から、
・職場で挨拶するときはアイコンタクトをしてから挨拶する
・コンビニの店員さんにアイコンタクトをしてレジでお金を払う
・定食屋さんで店員さんに注文するときにアイコンタクトをする
など、相手の目を見て話す練習をして、徐々に視線に慣れていきます。

このように簡単なものから少しずつ行動を積み上げていき、最終的には人前で話すときに、聞き手の視線に耐えられるようにしていく方法です。

ちなみに私は以前の勤務先で、会議の司会でもないのに、いつも一番最初に会議室に入って司会者の席のところに立ち、会議室に入ってくる方々に挨拶をしていました。
なぜかというと、司会者の席からの視線になれておけば、いざ自分が司会を頼まれたときも、「見られている!」とドキっとすることがなくなると思ったからです。

案の定、その後会議の司会を頼まれることになりましたが、事前に何度も同じアングルの視線に慣れていたので、随分落ち着いて司会をすることができました。

やはり、慣れというのは強いです。いい意味で段々と麻痺してくるような感覚になります。

②解釈を変える

2つ目は解釈を変える方法です。

実は、自分が思うほど他人は自分のことを見ていません。
見られてもいないのに見られていると過敏に反応する。これを「自意識過剰」といいます。

例えば、1年前の友人の結婚式のスピーチで誰がしゃべったかを覚えていますでしょうか。
きっと思い起こさないと出てこないレベルだと思います。
仮に何かの会合での乾杯の挨拶を失敗したとしても、失敗した本人はずっと覚えていると思いますが、そこにいた人はその人が乾杯の挨拶をしたこと自体忘れているでしょう。

SHOWROOM社の前田裕二社長の有名な言葉があります。
「僕らは福山雅治さんではない」と。
福山雅治さんなら一挙手一投足を注目されて当然ですが、一般の人はそんなに見られていない。だから気にしてもしかたがない。
という言葉。
私はこの言葉がストンと腹に落ちました。まさにその通りだと思います。

そうは言っても、なかなか簡単には考え方を変えることはできません。
なので、まずは行動から変えていくことをオススメします。
それは「見られるのではなく、自分から見に行く」体験です。

人前で話すのが苦手な人はできるだけたくさん、人が話してるところを見に行くことです。
誰かのプレゼンでも、何かの講演でも、コミュニティに参加して誰かの自己紹介を聞くでも構いません。
とにかく誰かが話しているところを聞きにいきます。

中には上手く話せない人もいるでしょう。話すときに緊張している人もいるでしょう。
でも、その人のこと、そんなに気になるでしょうか?
恐らく自分が聞き手のときはそんなに気にならないと思います。

話し手は異常なまでに気にしているが、聞き手はそんなでもない。これがリアルです。

人の話を聞く体験を繰り返していくうちに、徐々に自意識過剰を手放していく方法です。
聞き手の視点を味わうことで、少しずつ解釈を変えていければいいですね。

③内面に集中する

3つ目は自分の内面に集中する方法です。

例えば、人前で話すときに、
「ものすごい視線が自分に向けられている…」
「絶対に失敗できない…」
「いい評価を得ねば…」
と、意識がまわりの目、つまり外側に向くと、聞き手の視線も怖くなります。

外側ではなく、自分の内側に意識を向けます。
内側に向けるとは?

もし人前で話すなら、
「失敗するかもしれないけど、とにかく楽しもう!」
「上手くいかなくても、全力を尽くそう!」
初対面の会話で緊張しそうなときは、
「緊張するかもしれないけど、まずは相手の話をじっくり聞こう」
「コミュニケーションが取れるかわからないけど、ちゃんと自分のことを知ってもらおう」
という風に、自分の内面にフォーカスすること。

人間は、「他者の評価」と「自分がどうしたいか」、2つの意識を同時に意識できません。
だからこそ、内面に意識を集中させると、他者の視線が気になりにくくなります。

今回は視線恐怖症の克服方法として以下の3つをお伝えしました。
①系統的脱感作
②解釈を変える
③内面に集中する

ぜひ、取り組みやすいところから実践してみてください。
詳細は動画でもお伝えしております。視聴いただけるとうれしいです!

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【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士

1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。

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