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カタライザを卒業します

2020年4月から2年間に亘り、母校であるビジネススクールにおいて、基礎クラスで学び方を教える役割であるカタライザという役割を担っておりました。この度、学校側の制度改革理由と、自身の業務とのバランスを鑑みて3月末をもって、その任を終えることとなりました。

カタライザとは?

カタライザーとは、クラスでの勉強方法や心構えなどをアドバイスすることで「皆さんの学びが深くなるようお手伝いする」役割を担っています。
因みにカタライザーは英語の Catalyze(触媒)に由来しています。

ビジネススクールはインプット(座学)というよりも、ケーススタディを中心としたアウトプット(仲間とのディスカッション)を通じて学びを深めるというアプローチであり、クラスの波にうまく乗ることができないと、効率的に学ぶ機会を逸してしまうという考えから、このような役職が設置されている。ビジネススクールでMBAを取得したOB/OGがその役割を任されており、自身の経験(私も同クラスを2016年4月に受講しています)を生々しい言葉をもって学ぶことの楽しさを、新しく学び始めようとする方々に伝道していくことが期待されているボランティアです(スクール側は受講生が増えて儲かるという上手くできている制度)。。

なぜそんなことやるのか?

当初は自分が学ぶことの楽しさを教えてもらった母校への恩返しと、自分のように人生を変えるような場にしてあげたいという思いから、立候補しました。

一見、あまり旨味のない役割のように感じるかもしれないが、実際にやってみると、この二年間で新しい経験をすることができたし、視座を高めることが出来、本当に楽しかったです。このような貴重な経験をサポートしていただいた事務局の方々、講師/受講生の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。

どんなことがよかったのかをもう少し説明します。

学べる

受講生ではないものの、クラスを傍観できる機会はなかなかない。受講生側だったときには、クラスの内容をフォローすることで精一杯だったので、少しだけ距離をおいて、後ろからクラスを眺めるというのは新鮮でしたし、第三者的に見守ることで客観的視点を得ることができたのではないかと思っています。

カタライザとしてクラスに参加させていただくのは、7期目でした。7回も同じような内容のクラス聞いても学びがないのでは?と思われる方もいるかも知れませんが、実は毎回違った気づきがあるんです。

まだまだ自分がクリティカル・シンキングを極められていないだけなんですが、6回のクラスの中には、私が実務で抱えている課題の解が必ずあり、自分もクラスの次の週からは会社で新しい取り組みなどができるようになっています。

それくらいクリティカル・シンキングは奥深く、汎用性が高いものなんだと感じています。偉そうに先輩ヅラしていましたが、私もまだまだ道半ばなんです。

最後に担当させてもらったクラスでは、講師の方から、3度も受講生とのペアワークに参加させていただきました。ペアを組ませていただいた受講生の方、ありがとうございました。全く予習していなかったので、適切なコメントができたかいささか不安ではありますが、私も皆さんと一緒に学ばせていただきました。皆さんも事あるごとにノート、配布資料を見返してみてください。その時に向き合っている課題や環境に応じて、きっと新しい発見があると思います。

初心を思い出す

クラスでは3ヶ月間の学びの集大成として、最終日に振り返りアサインメントという提出物提出が義務付けられています。私は3年間で28クラスを受講したので、28回振り返りアサインメントを提出しました。その中でも、一番よく見返しているのはクリティカル・シンキングクラスの振り返りアサインメントです。クラスでの受講生の方々の発言から気づきをもらっていると同時に、6年前の自分からも戒めを貰っています。

この6年前のアサインメントに、私は仲間の重要性を書きました。それくらい当時の自分はメンバーから多くの刺激をもらいました。これを読み返すたびに、「よし、今期もカタライザとしてクラスを盛り上げよう!」、「少しでも自分が感じたような仲間の意味を感じてもらえるようにしよう!」と気持ちを新たにしています。

懇親会の盛り上がりを見ていると、仲間を持つことの価値は多くの方に理解いただいているのではないかと感じています。3ヶ月間カタライザをやった甲斐がありました。この気持ちを忘れずにDay7, 8、、、、1000と続けていければ嬉しいです。

クラス受講生の方から、「なんでカタライザやってるんですか?」って聞かれることが多々あります。受講中にはなかなか理解してもらえなかったのではないかと思いますが、3ヶ月を乗り越えた受講生の方であれば、私の言っていることが自然と理解いただけるのではないかと思います。

クラスの文化・雰囲気作りに貢献できる

よく聞かれる質問2。
多くのクラスを防寒している立場なので、受講生の方から「クラスによって雰囲気違いますか?」とよく聞かれます。はい、違いますね。

別に良い悪いということではなく、いろんな雰囲気のクラスがあります。
その雰囲気の大部分は講師でもカタライザでもなく、受講生の方々がもっている雰囲気です。人はみんな違って、みんな良いのです。クラスもそれぞれの特徴があります。どのクラスも多くのユニークなところがありました。それをできるだけ引き出してあげられるのかは、カタライザの重要な役割だと思います(やっぱり日本人ってシャイな人が多いし、アウトプット型の教育にあまりなれていないんですよね)。

特に、懇親会の幹事を率先して引き受けてくださった方々、クラス前ピッチに立候補してくださった方はクラスの文化を作るのに大きく貢献していただきました。やりたいなーって思っていても、慣れないメンバの中で自ら率先して立候補するのは、ハードルが高いと思うので如何に上手く水を向けられるのかがカタライザの腕の見せどころですね。

三ヶ月間一緒に学んだ仲間とこれからも末永く切磋琢磨できる関係性を維持してもらいたいです。自分が受講したクラスが他のどのクラスより一番だ!と胸をはって言えるよう、これからもネットワークの維持、さらなる盛り上げていただけるとカタライザとして嬉しい限りです。

最後に私が各クラスの最後に受講生の方々に送っているメッセージを記します。

今日からは、同じ時代を生きるビジネスパーソンとして、みなさんが私のライバルであり、メンターです!一緒に切磋琢磨して成長していきましょう。負けませんよ!

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