型少数主義と松村宗棍の真髄
以前、三木二三郎・高田瑞穂共著『拳法概説』(1930)に記載の屋部憲通の「型の数」の話を紹介したことがある。もう一度、同じ箇所を引用する。
上記によると、屋部先生は20年以上、二つの型しか練習していなかった。三木と高田はこの話を聞いて驚いた。そして、これこそ、空手の達人の有るべき姿であると感動したという。
屋部先生と親友だった本部朝基も「型はナイハンチだけでいい」という考えだったことはよく知られている。もちろん、実際には、白熊やセイサンやパッサイも教えていたが、それでもそ